プラモ「ミイラの墓場」の製作備忘録
造形メーカーのエクスプラスが発売している”ユニバーサル・モンスター”シリーズの「ミイラの墓場」のプラ模型を作ってみました。
映画「ミイラの墓場」というのは、ボリス・カーロス主演の「ミイラ再生」から3作目で、ロン・チャイニーJrが主演したミイラ男です。この俳優は、伝説の怪奇俳優ロン・チャイニー(当ブログ2024.6.27「千の顔を持つ男」参照)の息子で、ミイラ男の他に狼男、ドラキュラ、フランケンシュタインの怪物というユニバーサルの4大モンスターをすべて演じたということで知られています。ただ、モンスターの初主演の「狼男」以外は、元祖の俳優が伝説となっているためか、あまりインパクトはありません。
ちなみに、エクスプラスでは、これまで「大アマゾンの半魚人」の続編「半魚人の逆襲」、元祖ベラ・ルゴシの「魔人ドラキュラ」のプラモを販売しており、今後、ボリス・カーロフの第2作目「フランケンシュタインの花嫁」の発売が予告されています。多分、透明人間などもラインナップに入っていると推測していますが、「半魚人の逆襲」や「ミイラの墓場」とマニアックな続編の商品化というチョイスの意図がよくわかりません。まあ、多分、監修を行っている怪物屋のマスターの好みなのでしょうねえ、きっと。実際のところ「ミイラの墓場」はDVDを保有しているので観ている筈ですが、ほとんど記憶にありません(笑)。
さて、肝心なエクスプラスのプラ模型なのですが、正直、こういうクラシック・モンスターの商品が売れるのかなと思っていましたら、外箱から説明書まですべて英語表記なのです。そうです、この商品は、アメリカ市場向けだったのです。アチラでは、いまでもこれらのユニバーサル・モンスターの人気は根強く、子どもたちも様々な機会でこの古き良き怪物たちに馴染んでいるようです。もう、アメリカの伝統文化なのでしょうね、きっと。
ここからは、製作過程の備忘録となります。興味のない方は飛ばしてください。
キットの組み立ては、あいかわらず立体化を意図したパーツであり、特に包帯の細かな分割には感心しました。そして、パーツの組み合わせも見事であり、説明書の図面とにらめっこで悪戦苦闘し、接着剤の流し込みの後は、継ぎ目にパテを塗布して、電動ヤスリで継ぎ目を消します。そして、下塗りのサーフェイサーを塗って組立てが完成です。なお、シンプルな台座を好む私としては、例によって、墓石や燃える篝火などの情景用の付属品は作りません。めんどくさいのだ(笑)。
そして、ここから塗装の工程なのですが、まず、つや消しブラックで全身を真っ黒に塗り潰します。そして、色の源のイエロー、マゼンダの混合塗料に、つや消しホワイトとつや消しクリアーを混ぜて、エアブラシで吹きます。最初は、グレー系で予想以上に色合いが暗くなったので、何度も色の混合率を変えながら塗装を重ね、やっと完成です。すこし黄色がかっていますが、経年で包帯も黄ばむ筈ですから、まあ許容の範囲です。最後に、ブラウン系のスミ入れ塗料を筆塗りして濃淡をつけました。
完成品はいつもながら、あまり見栄えがしません(笑)。くわえて1/8のサイズでは目の筆塗り塗装が細かすぎて見えないので、勘に任せた結果は大雑把に過ぎましたが、まあ、これが精一杯です。 これでは、とても1/8の「マリリン・モンロー」のプラモの塗装は無理そうです。しかも、ネットの製作教室(怪物屋吉尾の塗装教室:当ブログ2023.10.23参照)の最新の動画(マリリン・モンロー編)を見たら、とても作れそうには思えません。どうやら模型キットは手つかずで死蔵することになりそうです。困りました(笑)。
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