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2017年4月 9日 (日)

地球博物学大図鑑

 久しぶりに素晴らしい「図鑑」に出会いました。(今回は映画の話ではありません。)
 
 今から4年ほど前に、「地球博物学大図鑑」という31.2cm×26.2cm×4.6cmもある分厚い図鑑が出版されました。
 紹介文によると、「この惑星に存在する生命の複雑多彩さを一冊の本に収めるなら・・・その一冊に限りなく近い書物である。」というもので、「コレラ菌からシロナガスクジラ、アカカゴタケからジャイアントセコイア、ハチドリからダチョウまで・・・見事に記録されている。」
 どうですか、博物学に少しでも興味のある者、いや無い者でも、手に取って読みたいと思いませんか。表紙のデザインまでも、私の好みのド真ん中です。
 
 とはいっても、この本は大きく、分厚く、重量もあり、値段が税込みで1万円の大台に載るせいか、書店の店頭ではビニールで封印されています。
 個人的にも、手狭になった我が家の収納スペースや財政状況を考えれば、中身も見ずにはなかなか購入に踏み切れませんでした。
 
 しかし、アマゾンなどのネットショップでは品切れ状態となり、既にプレミア価格の取引も行われている最近の状況に鑑み、ついに、先日思い切って、老舗書店の「紀伊国屋書店」から取り寄せました。
 
51toiirbdbl_ac_us160_ さて、現物を手に取ると、さすがに、米国スミソニアン国立自然史博物館開館100周年記念として出版されただけあって、図鑑の王道を極めた図鑑というほかはありません。
 「素晴らしい」とため息をつくばかりです。まだまだ我が国の出版界では到達できないレベルです。欧米の図鑑文化、いや博物館の歴史の重みと厚さを感じます。実際、この本は、手に持てず、机に置いて読むしかありません(笑)。
 
 具体的に言えば、植物、動物、菌類、微生物に加え、岩石、鉱物、化石まで、遺伝子解析による分類体系に沿って、5154種を6000点を超える写真とイラストで解説しているのですが、その大部分(5900点)を占めるフルカラーの写真は、例えば、極小の昆虫の足の棘先までピントが合っている極めて精緻な画質であり、そうして撮影された沢山の生物達が見開きのページの真っ白な背景にバランスよく配置されています。
 ちなみに、細密画で描かれているのは、クジラ類などどうにも写真撮影が困難なものに限定されているようです。
 
 しかも、掲載種の選択が凄い。一般的な種ではなく、貴重な珍奇な種を選んでいます。結構初めてみる奴もいますし、野菜などは野生種に限定です。このへんは、さすがスミソニアン博物館ですナア。
 
 この図鑑は、私が幼い頃から慣れ親しんだ我が国の子供向け図鑑が進化した究極の姿であり、私の思い描く理想形なのです。属ごとに、数十の生物たちが美しくも見事に掲載されています。これほど森羅万象を整理し、知的好奇心を満足させる図鑑は知りません。
 少し高価ですが、是非、書斎に置いて地球のロマンを感じてください。特に、子どもたちには大切なことだと思います。
 といっても、私の家族は、私以外誰一人興味もなく、本の置き場所を危惧しているばかりですが・・・(汗)。
 

2016年12月31日 (土)

世界シネマ大事典

 映画の図鑑とも言いたくなるような本が発売されました。その名も「世界シネマ大事典」です。アメリカの映画解説書の翻訳本です。行きつけの大型書店の店頭(平積み)で見つけました。1冊だけ見本のように立ち読みできます。値段もそれ相当ですので当然残りはあとすべてビニールで封印されています。
Photo その見本を手に取ると、映画が始まって以来の歴史と時代を作った名作を豊富で精緻な写真と体系化した図解でわかりやすく説明しています。思わず衝動的に買ってしまいました。
 現物を手に取れるところが、本の中身がわからない(一部中身紹介あり)アマゾンとは異なる店舗の強みなのです。それを全品封印している店がありますが、これは論外でしょう。せめて1冊は見本でお客に見せるべきです。特に、値段の張る図鑑は(笑)。

 さて、その本の内容ですが、映画の起源からサイレントを経て、戦前ぐらいまでが結構ページ数を割いて詳細な解説があります。案外、知らないこと(興味がない)が多くて勉強になりました。わずか1行のコメントがおしゃれでしかもストレートに意味深(?)で面白いのです。この辺の記述はさすが欧米文化です。一度お読みください。

 ただ、残念なのが、全体的に邦画作品の紹介がわずかしかありません。「東京物語」、「七人の侍」、「愛のコリーダ」、「千と千尋の神隠し」の4作品です。黒澤明の他の作品さえも監督紹介欄でタイトルのみ掲載されているだけです。
 一方、中国の作品紹介は多くなっています。まさに最近の力の差をまざまざと見せつけられる思いです。せめて映画の分野では頑張ってほしいものです。
 加えて、名作を並べると必ず割を食う(評価の低い)SF・ファンタジー分野の作品も、やはり少ないのです。まあ、「エイリアン」と「ターミネーター」が入っているだけ良しとしましょうか(笑)。とはいっても、分厚い本なので一日十分楽しめました。謝、謝。

Photo_3 ところで、以前もこのブログで紹介しましたが、最近、こうした分厚い図鑑のような翻訳本の出版が増えて来ました。当ブログ(2016.9.11)参照のこと。誠にうれしいことです。
 そのうえ、「シン・ゴジラ」の大ヒットのせいか、立派な箱に入った豪華本「ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ」が発売されました。これは目をつぶって(当然、中身封印)購入したところ、メイキングの写真と紙質が豪勢です。しかも重い。この紙代と印刷代で高いのか、と納得しました(笑)。正直、中身よりも外面が立派で置き場所にも困っています。誠に残念です。

 ついでに言えば、最近なぜか出版物が多い「ウルトラマン」の豪華本にも驚きです。当時の様々な関係グッズ、オマケ、印刷物などを復刻したものを網羅した本が出版されました。円谷英二の名刺まで復元しています。こんなものが欲しいものなのかなあ。欧米ではこうした出版物を「トレジャーズ」ものというらしい。そういえば、エイリアン・トレジャーズの翻訳版がありました。当然、私、持ってます(笑)。

Photo_2 なお、余談ですが、以前このブログ(2016.7.17)で紹介した東宝特撮もののパンフレットの復刻版をおまけにした「ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX」シリーズに掲載されなかった悲運の映画「宇宙大怪獣ドゴラ」のパンフレットをオークションで入手しました。・・・ただの報告です(笑)。・・・実は、このシリーズのオマケの復刻パンフレットには、若干問題があります。というのも、当時の企業宣伝の版権が使用できず、黄金期の作品に裏表紙の図柄が変更されているものが散見されるのです・・・これはいかん、記憶の断片の奥底で違和感を感じます。・・・やっぱり当時ものの価値は揺るぎません。いやあ、オリジナルを持ってて良かったなあ(笑)。

 以上、平成28年大晦日における図鑑に関する年末回顧(?)でした。

 

 

2016年1月29日 (金)

世界で一番美しい・・・

 「世界で一番美しい・・・」というのは、白雪姫の継母のセリフではありません。最近はやりの図鑑のタイトルの冠文句です。今日、ご紹介するのは、「世界で一番美しいイカとタコの図鑑」と「世界で一番美しい海のいきものの図鑑」です。

614imtcsdcl_391opadjm0l_2 この2冊の大型図鑑は、図鑑というより、海中の美しい生物たちの写真集です。

 まず、イカとタコの図鑑は、これまで発見された貴重なイカ、例えば、NHKで話題となったダイオウイカの画像や未だ標本も未採取の深海の巨大なイカなど、たくさんの頭足類の貴重な写真が、もれなく大判の画像として掲載されています。ここが一番のお勧めです。版権もそれぞれあるのでしょうが、まさしく網羅されています。お見事です。

 また、海の生きものの図鑑では、あの憧れの2種のシードラゴンの美しい写真が掲載されています。私は、この背景の黒に浮かび上がった2葉の写真を見たくてこの図鑑を購入したといっても良いのです。この黒をバックの生態写真はどうやって撮ったのかと不思議でしたが、実は、強力な水中ストロボを使うと、バックの色が飛んで黒くなるようです。これもお見事とです。

81cyk05szl ところが、この2冊の図鑑は、別々にアマゾンで新本を購入したのですが、いずれも、不良品が届きました。特に、シードラゴンの2枚のページだけが破れていたのは本当にガッカリしました。なにしろ、購入目的そのものだったのですから・・・。
 おまけに、タコイカ図鑑の方も、外表紙が破損していたのです。連続の災難でした。・・・まあ、この大手通販会社は、不良品はすぐに交換してくれるので、安心です。・・・なんこっちゃ(笑)。

51ph5p22xkl__sx359_bo1204203200_ 最後に、ついでですが、「へんてこりんな植物」という小型の図鑑もご紹介します。以前に「謎の植物」という冊子をご紹介しましたが、今回の図鑑が、形のへんな植物では、もう究極版です。あらゆる珍奇な植物を掲載しています。これは一見に値します。是非、お手に取ってください。

2015年11月28日 (土)

謎の植物 衝撃ファイル

 植物の分野は、動物と比較してあんまり得意ではないのですが、「謎の植物」というタイトルと衝撃的な表紙の写真に心惹かれて、小型のカラー図鑑を買ってしまいました。

Img_new_3 表紙を開くと、まず、巨大生物の項の第1頁に「ウェルウィッチア」が登場します。アフリカのナミビア砂漠に自生する直径8m範囲まで成長する2枚葉(とてもそうは見えない外見です。)の奇怪な植物です。1000年から2000年以上も生きるという、奇想天外(和名)な、私のお気に入りの怪物です。

 次が同じくアフリカのキリマンジャロの5m級の「ジャイアントセネシオ」で、逆三角形の奇妙な生物です。そのほか、奴隷の幽霊が枝に宿るという伝説の巨大カシ「エンジェル・オーク」やおなじみ「バオバブ」の木、巨大な悪臭の花「ラフレシア」、幹から血が流れる「リュウケツジュ」、樽の形をした「ボトルツリー」、ハワイの宇宙生物のような「ギンケンソウ」など、有名どころが勢ぞろいです。いやあ、こうした異形の植物が勢ぞろいするのはやっぱり楽しいものです。

 今回の収穫は、「ヤレータ」という一見、コケ類のような植物です。アンデス山脈のの標高3200m級の高地に生息しており、3000年以上も生きているというから驚きです。縄文杉(この図鑑にも掲載済み)にも匹敵する長寿です。
 また、歩く木「ウォーキングパーム」も知りませんでした。そして、虹色の樹皮を持つ「レインボーユーカリ」も恥ずかしながら、初耳でした。改めて、地球には多様で不可思議な生物が生息していることを感じます。

 そのほかにも、食虫植物などの奇怪な姿も紹介されていますが、もはや常識的すぎて、感動はあまりありません。加えて、後半は、毒のある植物がやたら詳しく掲載されていますが、形のインパクトは薄く、私の興味は引きません。
 もっとも、触るだけで死ぬ殺人の木「マンチニール」には、やはり驚かされます。

 ちなみに、表紙の植物は、唇に見える奴が「ソアマウスブッシュ」の葉っぱであり、その横の目玉の奴は、「ホワイトベインベリー」という植物の実であり、こういう写真映えする類は、昆虫の文様もそうだが、結構多い。見る角度や比喩によって、意外に話題性になるのかもしれない。

 以上、全96種のうち、ほとんどが毒のある植物でしたが、結構楽しめました。ただ、残念だったのが、やはり本のサイズがコンパクトだったことと、紙質が悪く、植物のカラー写真の写りが悪いことです。
 出版元の宝島社さんは、目のつけどころは良いのですが、本のつくりがどうも雑誌並みです。せめて、カラー図鑑と称するなら、少しぐらい価格が上がっても、紙質や写真の画質などに、もう少し気を配ってほしいものです。
 次は、豪華版を出版してください。是非、お願い申し上げます。

2015年10月 8日 (木)

世界の戦車完全図鑑650

 どうやら、映画「フューリー」にあてられたようです。
 正直、映画を観てからもう随分経ちますが、メイキング欲しさに、ブルーレイまで購入する有様で、どうも戦車という存在が気になってしようがありません。あの本物のキャタピラの魅力でしょう。

 もっとも、こうした状況は、どうやら私だけではないようで、ヤフーオークションを見ましても、通常のシャーマン模型をフューリー仕様にするための、映画で装備していた木材やら、荷物やらのキットが売られていますし、5人の登場人物のフィギュアまで発売されています。いかにあの映画のインパクトが強かったかと改めて感じました。

 ただ、それでもなお、幸いなことに、戦車模型まで製作しようという決意までは至っておりません。あのキャタピラの部品数等に恐れを為しているのです。

Img_new そうした中で、図鑑マニアの心を鷲掴みにする戦車図鑑を見つけたのです。
 A4サイズの雑誌ですが、歴史上第1号の戦車から、最新型の戦車や装甲車まで、1ページにつき8台、見開きで16台が、白黒写真でびっしりと掲載されています。
 特に、ページのデザインに工夫があるわけでもなく、単に、年代別に性能と解説が記述されているだけです。この必要最小限の機能面だけのそっけなさが、なんとなく、軍用車両にお似合いなのです(笑)。
 興味がある方は、是非ご覧ください。興味のない方は、無視してください。

 ちなみに、潜水艦の図鑑は、このサイズでは出版されていないようです。誠に残念です。・・そういえば、世界の航空機図鑑という大型の本が出版されていました。
 ・・・いや、いや、その分野の図鑑までは進出したら、収拾がつかなくなってタイヘンなことになります(笑)。自重、自重です。

2015年8月12日 (水)

へんな生きもの へんな生きざま

 最近のへんな生物ブームのせいか、またまた、へんな生きものの図鑑が発売されました。まあ、図鑑というか、写真集とでもいいましょうか、中型の分厚い本です。
 ごらんのとおり、表紙がなかなかインパクトのある「ハダカデバネズミ」です。

Img_new_0001 中身は、見開き2ページ一杯に、動物から魚類、昆虫、そして植物まで様々な生物の大きな美しい生態写真を1種一枚掲載し、その片隅に、随筆調のコメントの文章が載せてあります。つまり、要は見開きに一匹です。(大ヘビ図鑑を思い出します(笑))。
 その内容も、まったく科学的な説明ではなく、軽妙な文学的表現です。あまつさえ、生物名さえ、書き忘れているかのように載っていないページもあります。もちろん、巻末には、図版のそれぞれの学術的な記述が記載されている・・筈?アレ。

 ちなみに、今回私が購入した動機は、以前このブログに掲載した”飛び4種”の生物、つまり、飛びトカゲ、飛びヤモリ、飛びカエル、そして飛びヘビが、しかも、飛行中の見事な写真が掲載されていたからです。飛びヘビに至っては、滑空中の体の下から見上げたショットです。肋骨が開いているのがわかるような角度です。わずかにピントが甘いのですが、見事な写真です。(ただ、少し残念なのが、蛇の胴体がページを跨いでいることです。誠に惜しい。)

 なお、子ども図鑑では掲載されていなかった飛びイカもその編隊写真がしっかり載せられています。こと”飛ぶ”に関しては、パーフェクトな網羅ぶりです。

 そして、写真以外の文章も大いに気に入りました。
 例えば、まず、トカゲが飛んで、ヤモリも飛んだ。カエルはヘビが飛べないだろうと飛んだら、ヘビも飛んできた・・・調のユーモアあふれる軽妙ぶりです。図鑑や写真集で、これだけ文章を熟読したのは久しぶりです(笑)。

 そのほか、”擬態”の昆虫、両生類などの大写しの生態写真をはじめ、深海生物、極小の生物など、そのへんな暮らしぶりを 234ページにわたり、113種を紹介しています。惜しむらくは、私のお気に入りの水面を走るバシリスクや藻のようなオーストラリアのシードラゴン(ヨージウオの一種)の勇姿を見たかった(笑)というのは贅沢でしょうか。

 しかし、久しぶりに至福の時間でした。ごちそうさまでした。ありがとうございました。

2014年8月26日 (火)

続「原色 前世紀の生物」

 古生物の復元画家「ズデニェック・ブリアン」の画集「原色 前世紀の生物」については、このブログ(2014.1.18)で、その内容をご紹介したところですが、最近、ヤフーのオークションに再びこの貴重な古書が出品されていました。
 ところが、なんとしたことでしょう、同じ出版社岩崎書店が発売している同じ画集の筈なのに、外箱の仕様が異なるのです。前回の止め具まで備わった豪華な箱に比較して、いわゆる一般の本のカバー箱の形なのです。

 中身が同じなのに、こんなことが許されるのでしょうか、全く困り果てました。しかし、思えば、中学校の図書館で出会った「わが人生の一冊」のひとつである「図鑑 人類以前」の眷属とでもいうべき、尊敬すべき「ズデニェック・ブリアン」の図鑑(画集)なのです。これは、買わねばなりません。悲壮な覚悟で入札に及びました。予想通り、大変厳しい入札になりましたが、なんとかゲットいたしました。

 まあ、「わが人生の一冊」の徳間書店出版「図鑑 人類以前」については、日本語版2冊、外国語版1冊の計3冊を保有しているのです。その眷属も、相当年季が入った古書ですし、予備があった方がよいのです。・・・なんせ、大型本のため、置き場に困ることもあり、自らにそう言い聞かせています(笑)。では、今回の本の仕様をご覧ください。

 Img_0015


Img_0017
Img_0018なお、右にあるのが、「わが人生の一冊」の「図鑑 人類以前」です。ご覧の通り、サイズは、だいぶ小さいですが、掲載されている復元図は、図鑑らしく、かなり多くの数の図版が収められており、何年たっても、見飽きません。第一、表紙も、同じ絵柄を使っているものの、その一部分ではなく、絵全体を使っている違いがあります。

 ちなみに、最後の写真が、本の外箱です。そのまま本体を差し込むケース型で、タイトルもいたって簡素なものです。・・・嗚呼、自分は一体何をしているのかなあ。・・反省中です。

 

2014年8月24日 (日)

大昔の生きもの

Photo 夏休みには、子供向けの様々な図鑑が書店に並びます。本日、立ち寄った書店の店頭で、先日ブログで紹介した「アノマロカリス」の復元図が描かれた「大昔の生きもの」という図鑑を手に取りました。ちなみに、左の表紙の右上にいる、触手を伸ばしているのが、オパビニアです。

 ポプラ社の初版本で、最新版の図鑑なのですが、日本の図鑑の水準もここまでセンスが良くなったのかと驚きました。
 まず、なにより絵が精密で美しい。何人もの書き手が競い合うように描いています。CGによる写真的なものや細密画のような絵柄があります。しかも、復元図の配置がうまい。見開きのページに、きれいにデザインされています。一つ一つが見やすく、バランス良く並べられているので、眺めるに誠に心地よい。これまでの伝統的な大手出版社のモノに比較しても、格段にセンスがよくなってます。
 しかし、一番すごいのが、取り上げた古生物の種類です。最新の研究を生かしてか、これまで見たこともない、奇想天外なタイプもふんだんに掲載しています。アノマロカリスにしても、様々な形の種を取り上げています。説明によると、体長が2mにもなる種もあるそうです。とても、子供向けの図鑑ではなく、まるでマニア向けの専門書のようです。全く手を抜いていません。素晴らしい。

 是非、一度、ご覧ください。・・・私は、つい購入してしまいました。もっとも、この「大昔の生きもの」以外の他の図鑑は、あんまり変わりばえはしていませんので、ご注意を(笑)。

2014年3月 4日 (火)

ツノゼミ

 あなたはツノゼミを知っていますか?
 大きさは1cmにも満たない小さな虫です。南米からアフリカまで全世界に生息しています。私も、あまり昆虫には興味は無いのですが、このツノゼミの仲間の奇天烈な姿には驚愕します。その虫を網羅した図鑑が出版されています。この図鑑というよりガイドブックについては前から気になっていたのですが、今回やっと購入しました。

Img  写真は本の表と裏の表紙なのですが、中身も同じようにツノゼミの見事な精密な標本写真が多数掲載されています。是非一度、手にとってご覧ください。
 自然の気まぐれが作り出したような、ありえない姿は本当に感動します。
 併せて、あんな小さな虫をピントを合わせた写真も見事です。その撮影の秘密が本の巻末で公開されています。深度合成写真撮影法というようで、標本を上下に動かして、多数の写真を層状に撮影し、ピントの合った部分だけをコンピューター上で合成する方法だそうです。
 これほど小さな虫の鮮明な写真をつくるには、やはりコンピュータを活用しているのか、と納得しました。Img_2

 それにしても、なんとも珍妙な扮装をしたツノゼミたちの目的はまだ不明な部分が多いそうです。このような植物の棘や天敵への擬態という範疇を軽く飛び越えた姿には、大自然の神秘というより創造主の冗談のような気さえします。つくづく、この地球には、まだまだ人知を超える謎が満ち溢れていると感じます。さあ、こうした本を眺めながら、創造主の造型の妙味を楽しみましょうゾ。
 しかし、この極小の虫に魅せられ、ジャングルを巡って捕獲し、顕微鏡を使って標本の埃を取り除きながら、写真を撮り続けている、この著者はつくづくエライ人だと尊敬し、憧れもします。もっとも、自分が実際にしたいとは決して思いませんが(笑)。

2014年1月18日 (土)

原色 前世紀の生物

 チェコの画家のズデニェック・ブリアンの恐竜復元図が一世を風靡している頃、つまり、私が「人類以前」という彼の手になる図鑑に熱中していた頃、もう一冊「原色 前世紀の生物」という書籍が出版されていました。同じ画家の復元図ですが、ネットの恐竜愛好家たちの話を勘案すると、どうやら、それが、当時の書物では一番のお薦めの本だったようです。もちろん、私は実物を見たこともなく、その本の表紙の写真をネットで眺めるだけでした。まあ、大げさに言えば、もはや伝説の書、幻の図鑑と化していたのです。

 ところが、神様は居るものです。先日、この憧れの本がオークションに出品され、奇跡的にゲットすることが出来ました。その証拠が次の写真です。
H261172_003

手にとって驚きました。本がでかいのです。電池と比べてください。写真ではあまり大きく感じないかもしれませんが、なにしろ、外箱のサイズが縦37cm、横27cmもあります。

 そうです、なんと、この本には外箱が付いていたのです。しかも、和風のフック付きです。贅沢なことです(笑)。

 そして、表紙を開いてさらに感動です。ブリアンの復元図が、1頁のサイズ一杯に1枚ずつ印刷され、その見開きの前頁に解説がつけられています。

 そこで、はたと気がつきました。
 この本は、図鑑ではないのです。恐竜の復元図版を集めた画集だったのです。そのための豪華な装丁なのです。
 これは儲け物でした。画集であるなら、いかに恐竜の復元図が科学的に変遷していこうが、一向に、この本の価値は下がらないのですから(笑)。
 ただ、掲載の絵自体は、すべて図鑑「人類以前」に載っていたものと同じなのですが、本のサイズが違いますから。迫力が違います。ブリアンの画力が堪能できます。誠に素晴らしい造りです。

H261172_004  ちなみに、次の写真が外箱です。もう、こんな装丁、内容とも贅沢な本は出版されないでしょうねえ。残念です。

 ところで、予想以上に、大型の本だったため、ただでさえ満杯状態の書棚に入りません。どこに保管すべきか、悩んでおりますが、とりあえず、手近のブックスタンドに立てて、しかも、何分長い年月を経過した古い貴重な本ですから、あまり表紙を開けることはせず、外箱の外見だけを日々眺めて暮らしています(笑)。
 

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