アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ
ジェームス・キャメロン監督のSF超大作アバターシリーズの第三弾「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」を観てきました。上映時間が実に3時間17分ということで、観るための覚悟に時間がかかりました(笑)。何しろ、寄る年波ですから生理現象の影響もあり、まず、席列の入り口に近いほうの端を予約しました。できたら、明るい暖かい時間帯に見たかったのですが、気が付いたら、字幕版の上映時間がナイトショウだけになっていました。3Dは年寄りには視覚的にきついし、吹替は生粋の映画ファンには論外ですから、午後11時40分終了でもやむえません。ただ、余談ですが、たった1週間で早々とナイトショウだけの上映になってしまったのは、興行的に大丈夫なのでしょうか。もともと前作(第2作目)が反捕鯨の主張がうっとうしくて、なんとも面白くなかった記憶がありますので、私の推しのキャメロン監督の作品だけに心配になります。なにしろ、日本人好みでない主人公たち”ナヴィ”族のビジュアルがマイナス要因ですから、ストーリーがどれだけ面白いかにつきます。
さて、第1作の森、第2作の海、そして、今回は火山(勝手に砂漠をイメージしていました)が舞台だそうで、しかも、予告編を見ると、”神(エイワ)”に反逆する部族が登場するようで、しかも、その女酋長は、なかなかインパクトのあるビジュアルの悪役ですので楽しみにしていました。
海の部族に身を寄せていた主人公たちが、空中に浮かぶ不思議なくらげのような生物に乗ったキャラバン隊と一緒に旅をすることになる序盤、さらに、盗賊に襲われ、家族が離散するところまでは機嫌よく見ていましたねえ。あいかわらず、映像は見事というしかない、ため息がでるほどの完成度です。
人間が”エイワ”の力で惑星”パンドラ”の大気に順応することになるアイディアも面白いし、その後の人間側の対応などの展開もなかなか快調です。それに、火山の噴火によって一族が全滅に瀕しているため、助けに応じなかった”エイワ”に恨みを持つ”アッシュ族”の女酋長が呪術を使って部下を掌握しているのも面白い。
ただ、地球人の銃器を欲しがり、”クオリッチ”大佐と協定を結ぶのは、西部劇の悪い白人と悪いインディアンそのままの形であり、ちょっとゲンナリですねえ。まあ、このシリーズ全体が、キャメロン監督の”西部開拓史”なのですから、まあ、仕方ありません。地球人の基地などの描写は、どうみても騎兵隊の砦ですよねえ。そして、前作では、切れ者に見えた、ロボットに乗った女司令官なんかは、無能のただの人種(先住種族ナヴィへの)差別主義者だったのはあきれました。
ラストは、驚いたことに、再び、前作の捕鯨シーンに戻ります。地球人たちは、海の一族が交流を持つクジラのような生物を殺戮しようとします。いやあ、完全な前作の二番煎じですよ。せっかく、地球人の基地でのアクションが面白かったのに帳消しです。
しかも、やっと、神の子の祈りが通じて、”エイワ”の姿が、一瞬、私の目には巨大な人間の顔のような映像が見えた気がして、巨大な何者かによって鉄槌が下りるのか、というスペクタクルな映像を期待したのですが、現れたのは人間大のイカでした。”エイワ”の意思に従って、無数のイカのような生物が攻撃するのです。もともとイカはその生態などから地球生物ではないなどとの都市伝説があるのですが、日本人からしたら、単においしそうな食べ物(笑)にしか見えません。恐怖もカタルシスもなにもありません。嗚呼、この映画は日本ではヒットしないなあと嫌な予感がします。
その後も、因縁の大佐とのグダグダがあって、なかなか幕が下りません。”長いよう!”という気持ちばかりがわいてきて、エンドロール早々に席を立ちました(笑)。今後、DVDが発売されたら、じっくり居間で見直しましょう。特に、”エイワ”の姿をもう一度しっかり確認します。













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