必殺4 恨みはらします
最近、通販サイトでDVDのバーゲンセールが行われており、昔の映画をついつい買ってしまいます。例えば、岡本喜八監督の未見作品「青葉繁れる」や「にっぽん三銃士」の正続などですが、あまりに昭和過ぎて全くついていけません。どうにも根気もなく早々に早回しに変更、ついには中断という始末になりました。いやあ、こらえ性がなくなっています。まあ、喜劇をこらえても見てもしようがない気もしますが・・・。
さて、話はこれからが本題なのですが、YOUTUBEを見ると、海外でなぜか時代劇が流行っているようで、英語版での時代劇のベストテンが紹介されています。映像の版権は大丈夫なのかと言いたくなりますが、外国人のファンの見方や評価がわかって、これはこれで実に面白い。
こうした時代劇映画のベストテンでいつも上位を占めているのは、やっぱり黒沢明時代劇であり、「用心棒」や「椿三十郎」などには全く異論はないのですが、その中に、「影武者」と「乱」が入っているのは違和感があります。また、「十三人の刺客」がオリジナルではなく、三池崇史監督のリメイク版が評価されるのは許し難い(笑)。さらに、三船敏郎版の「宮本武蔵」3部作がなぜあんなに高い評価なのか、不思議です。やっぱり宮本武蔵といえば、内田吐夢版の5部作でしょう。などなど、しっかり楽しんでいます。
そうした中で、「必殺」シリーズの中村主水こと藤田まことの人気が高いのです。もはや、三船敏郎や真田広之らと並ぶほどの”サムライ”になっています(笑)。まあ、私も解説本(最近特に多い)を買うほどの「必殺仕置人」の大ファンなので、あれだけ長いテレビの人気シリーズの主演者として、嫁と姑にいびられる情けない”婿殿”の「表」と仕置人として殺しを演じる「裏」の顔を見事に演じてきたことを考えると、実は当然かもしれません。無意識にコメディアンというイメージに囚われていたことを反省します。いやはや、これが”負うた子に教えられて浅瀬を渡る”ということなのでしょう、勉強になりました。でも、外国人はどうやって時代劇を見ているのでしょう。やっぱりネットかな?
ちなみに、必殺シリーズの作品で映像を切り取られてよく紹介されているのが、真田広之が悪役で出演する「必殺4 恨みはらします」なのです。ラストの大立ち回りが有名です。私も昔見た記憶があるのですが、あまり評価をしていません。なぜなら、時代劇のタイトルで”4”を”フォー”と読ますなよ(笑)。いやはや、昔は一概でしたねえ。そういや、「座頭市」で英語の歌詞の曲が流れたのもあきれた気がします。もっとも、小林正樹監督みたく、音楽も邦楽だけにすると、映画の面白みが制限されます。映像はともかく、音楽は西洋物でもよいのだ(笑)。
で、今回、バーゲンの「必殺4 恨みはらします」を購入し、何十年ぶりかに再見しました。ずばり申し上げます。”思白いじゃないか”。
中村主水の仲間であるテレビシリーズの仕事人”飾り職人の秀”達の影は薄いのですが、真田広之演じる美貌の陰間上がりの奥田右京亮の悪役ぶりが素晴らしい。”そんなのありかよ”というセリフが笑えました。加えて、悪旗本たちの傾奇者の衣装やメイクが出色です。
それに、すっかり忘れていましたが、千葉真一も出演しており、いつものくさい演技と見事な殺陣を披露します。家屋を破壊しながら忍びの者と戦うアクションはなかなか迫力がありました。
こうして再見してみると、正直、時代劇には向いていないと思っていた深作欣二監督の演出も悪くないですねえ。見直しました。来年2月に発売される4kリマスター版ブルーレイ「魔界転生」も買おうかな。ラストの千葉真一の”柳生十兵衛”と若山富三郎の”柳生但馬守”の決闘が、YOUTUBEでもよく取り上げられています。魔人となって瞬きをしない演技を通した若山が十兵衛の顔に書いた梵字をみて、顔を背けるシーンが記憶に残っています。うん、この文章を書いているうちに、映像のきれいなブルーレイで見たくなってしまい、今、ポチッと予約注文してしまいました。ちなみにDVDは持っていますので、我ながら好きとしか言いようがないなあ(笑)。
« プラモデル/ゴジラ-1.0 | トップページ | クラシック・ティラノサウルス »


コメント