モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ
アップルTVで配信された、ハリウッド版ゴジラの全10話のミニシリーズ「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」の海外版BDを購入しました。少し高額でしたが、好奇心に負けました(笑)。
物語は、ベトナム戦争末期、「キングコング:髑髏島の巨神」のジョン・グッドマンが演じる謎の組織モナークの太っちょリーダーが、巨大なカニやクモの闘いに巻き込まれて最後を迎えるシーンから始まります。そして、場面は変わり、東洋人の女科学者と二人の白人男性による原発事故の調査隊の話となると思ったら、何故か、現在(2015年)まで飛んで、真田広之主演のドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」で大人気となったヒロインを演じたアンナ・サワイが亡くなった父親(平岳大)の東京の住所を探して、異母兄に会うというなんとも不可思議なエピソードが始まり、そうした様々な過去と現在のドラマが脈絡もなく交互に映し出され、一体ゴジラはいつ出て来るのだろうか、というような疑問ともどかしさが延々と続きます。
中盤まで進むと、どうやら”モナーク”という組織の誕生秘話からの現在までの活動を親子孫三代で描いたお話ということがやっと分かります。うん、完全にゴジラや変な怪獣たちは添え物でした。
ただ、カート・ラッセルが登場してからが面白くなりましたが、ヒロインの父親である平岳大演じる異端の研究者が実は現地妻を持つ重婚男だったというのは、なんとも違和感のある設定です。なお、最初はアジア系の外国人ぽい感じだった女科学者は、日本人役の山本真理さんという女優さんで、ドラマの終盤からどんどん男前になっていくのが面白い。うん、地下の空洞世界のタイムパラドックスまで仕掛けたのは面白いアイディアでした。それに、最後のオチは、思わず笑いました。「怪しい彼女」の倍賞美津子と多部未華子ぐらいに似ていないのだ(笑)。
ところで、このゴジラシリーズはヒットしたのでしょうか?ネットではシーズン2の製作が決定したという噂もありますが、少し心配になりました。次回シリーズでは、ゴジラや異形の怪獣をもっと多く出してほしいものです。複雑な不倫じみた人間ドラマではなく、コテコテの怪獣映画を観たいなあ。
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