地球の静止する日
1951年公開の映画「地球の静止する日」は、50年代を代表する本格的なSF映画です。当時は、宇宙人が登場するSF映画と云うとほとんどが子供だましの内容だったのですが、のちに「ウエスト・サイド物語」や「サウンド・オブ・ミュージック」を作るロバート・ワイズ氏が監督した大人向けのシリアスなSF映画でした。
モノクロで地味な映画なのですが、そこに登場する有名なロボット”ゴート”については、当ブログ(2008.12.29)でも、再映画化された「地球が静止する日」の評価と併せて、ビリケン商会製の模型キットの完成品と一緒に紹介しています。
このビリケン商会の模型キットには、同じく映画に登場する主人公、マイケル・レニーが扮する宇宙人”クラトゥ”のモデルキットも付いているのですが、実は、このキットは前述の”ゴート”を製作した時にサーフェーサーで下塗りしたまま、もう何十年も私の机の隅に放置されていました。
まあ、弁解しますと、モノクロ映画なので塗るべき色が分からなかったのです。さらに正直にいうと、数年前にアモックタイムというトイメーカーから1/6の彩色済みのアクションフィギュアが発売されており、その商品写真を見るかぎり、多分このトイの彩色は正解なんだろうと思っていましたので、要は単なる怠慢だったのでしょう。ちなみに、手許にあるものは、中古品だったのでマイケル・レニー頭部キットは紛失しており、ヘルメットだけのキットでした。
今回、何故か突然この放置キットを思い出したので、仕事の合間の気分転換もかねて、塗装してみました。以下は塗装手順です。まず、ラッカー塗料スプレーのシルバーで全身を塗ります。そして、ヘルメットは、クリアーオレンジとクリアーイエローの混色をエアブラシし、目の窓は、クリアーブルーの上にクリアーオレンジを塗装しました。映画のように素顔の目を出すことは無理ですねえ。第一、こっちの方がミステリアスで良いのだ(笑)。さらに、ヘルメットの飾りには、エナメルのゴールドで濃淡を付けましたが、まったく効果は目に見えませんでした(笑)。
胴体については、宇宙服(?)のしわなどの影の部分をクリアーブルーでエアブラシし、さらにシルバーを吹いて全体を調整しました。これで完成です。なんともお手軽な塗装でしたが、まあ、雰囲気は出ていると思います。ブランクの長かった私にしては、こんなものです(笑)。
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