パリオリンピック
映画と全く違うのですが、あんまり腹がたったので「パリオリンピック」の話題を取り上げたいと思います。
まず、オリンピックというのは平和の祭典と思うんですが、イスラエルをはじめウクライナとロシア間での戦争中にもかかわらず開催されるのが腑に落ちませんが、まあロシアが不参加ということで良しとするとしても、SNSやネットがこれだけ発達すると、以前から”黒い五輪”と呼ばれるIOCのやばさが一段と浮き彫りになります。しかも、開催国の思惑や本音までもが透けて見えるのです。
前回の東京オリンピック以前は、テレビや新聞などのマスコミによって都合よくバイアスがかかったニュースしか目にしなかったのですが、参加する選手自身のSNSや当地(外国)のネットニュースなどがダイレクトに流されると、そのあきれるばかりのとんでもない実態が明らかになります。
東京オリンピックの時は、”選手村の食事がまずい”と報道した日本のマスコミの評価に対して、参加した選手自身や外国の記者が”食事がおいしい”という絶賛の嵐でしたので、日本人としてはほっとした覚えがあります。一方、隣国の我が国に対する悪意の数々を目にして驚くと同時に、多分、この時から日本人の隣国に対する意識が大きく変わったのではないとか個人的に思ってます。
そういう中で、今回、”花の都”パリで開催された「パリオリンピック」ですが、昔からフランス好きの日本人にとっては大きな期待があったと思います。なにしろ、我が国の知識人たちは、パリの文化や芸術を高く評価しており、実際にはフランスにほとんど渡航ができない中での影響でしょうか、”おフランス”と揶揄された”山の手”のお上品なマダム達(古すぎるか?)が昔はたくさんいた気がします。
でも、実際、パリに行くと、ほこりで町や車が薄汚れて(有名な犬のふんは見ませんでした。)おり、とても”花の都”とは思えなかった記憶しかありません。今回のオリンピックでは、そういう現実のパリの不衛生な姿やフランス人の自己中心的な本音を痛い程感じましたねえ。
まあ、各方面から反発を受けている開会式のことは、いかにも前衛的で悪趣味なフランス風という気がしますのでコメントはしませんが、堂々と行われたアジア人差別ともおもえる柔道やバスケットの意図的な”誤審”の数々には驚きました。いやあ、そこまでやるのかと思えるほどの露骨なフランスびいきは、あきれてものも云えません。
極めつけは、クライミング女子の手がとどかないスタート位置などありえません。しかも、IOCは知らぬ存ぜぬです。フランスを勝たせるためには、世界中から非難を浴びようが、ルーレットも何も手段を択ばないという露骨な態度は衝撃でした。いやあ、フランス人とはこういう自己中心の人たちだったのか、と改めて絶句です。
さらに、オリンピックなのに選手へのリスペクトが全くありません。選手村は、CO2削減の名のもとにエアコンは無く(フランス選手宿舎には付いていたらしい)、食事もビーガン食で、身体が資本の運動選手には不評だったようです。”東京の選手村が懐かしい”という声まで出ていたようです。
そんな中で糞尿が流れるセーヌ川でトライアスロンを強行し、大腸菌で入院患者を出す始末です。65歳の女パリ市長の公約らしいのですが、水質検査の結果も公表されていないらしいので、まさしく政治主導の大会らしい競技でした。それにしても、セーヌ川って、汚水と雨水が流れ込む方式なので昔から汚かったようですねえ。これからは映画などでセーヌ川河畔での恋物語を見ても幻滅するだけでしょう。そういう意味では、パリのイメージがとことん落ちたような気がします。
また、今回の大会は、LGBTを標榜し、男性を女性ボクシングに出場させて金メダルを取らせたり、実力のない女性審査員を多数登用して誤診を起こしたりと性的少数者を優遇する一方、人種差別にはほとんど無頓着な状況は、欧米のいう多様性というものに大きな懐疑を抱かせましたし、日本人にとっては、フランスという国への幻想を打ち消し、フランスという国の実態を垣間見れたことが、今大会の意義であったと思います。
最後に、選手たちからは東京選手村を懐かしむ声が出たり、IOCの役員からは”また東京で開催したい”などいうとんでもない声も出たようですが、東京都の発表では、前回は2兆数千億円の赤字だったそうで、経済波及効果どころか、国民の血税で穴埋めする結果なのです。もうそろそろオリンピック自体の金権体質とそのうさん臭さを認識して、開催どころかできるだけ距離を置くべきと思います。
でも、我が国の政治の状況をみる限り、またぞろ、多額の中抜きを行ったどこかの企業や政治家のように、開催に向けて暗躍する輩が出て来そうな気がします。いいかげん、目をさましてほしいものです。本当に最近の我が国の政治家は利権のために売国行為しかしないような気がします。そして、そうした政治に陥ったのは、投票にもいかない若者をはじめ私たち国民だということを肝に銘じなければなりません。次は是非みんなで投票に行きましょう。いやあ、歳のせいか、ついつい説教じみたことを言ってしまった(笑)のだ、ごめんなさい。
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