海洋堂 デフォルメ半魚人
あけましておめでとうございます。
2024年の第1号のブログです。どうも、今年は年明け早々から大地震や羽田空港の大事故が発生し、どうやら激動の年になりそうな予感です。さすが”万物が振動する”といわれる辰年なのでしょうか、ともかくも今年もよろしくお願いします。
さて、1月5日頃、40年前に海洋堂からデフォルメモンスターシリーズ№2として発売されていた「大アマゾンの半魚人」のレジン製フィギュアの完成模型がオークションに出品されました。この商品は、1983年の海洋堂が発行した雑誌「アートプラ」の創刊号にモデルキットの販売予告の広告が載っていた、なんとも古い模型なのですが、デフォルメ具合が実に素晴らしいデザインなのです。
子供頃から映画「大アマゾンの半魚人」のファンだった私は、40年前も欲しかったのですが、販売価格は5000円であり、当時のトイの値段としては破格の物でしたし、キット商品なので自分で製作・塗装しなければなりません。当時の私は”プラモの塗装”などは全くの未経験(私の模型塗装始めは2005年頃から)だったので諦め、断念した覚えがあります。いま思うとあの時買っておけばよかったと悔やんでいます(笑)。
まあ、しかし、当時は海洋堂自体まだまだ無名の大阪の一模型店であり、ガレージキットなどもやっとレジン製の製品が作られ始めた本当の草創期でした。当時のトイは、いわゆる実物と似ても似つかぬソフビ人形が中心で、リアルな模型はほとんど存在していませんでした。そういう中なので、私自身、それほど強烈な思いは無かったのだと思います。
ただ、そんな時代の中で、このデフォルメ半魚人の商品広告がひときわ目を引いたのは、やはりリアルな造形でのデフォルメしたデザインが秀逸だったからだろうと思います。思えば、最近になってエクスプラス社から発売され、大人気となった”デフォリアル”シリーズの怪獣模型(2022.1.25ブログ参照のこと)の先駆的な試みでした。いやあ、さすが、我が国にフィギュアという新たな文化を生み出した”海洋堂”がいかに先見性があったかを証明しています。お見事ですねえ。
なにしろ、アメリカのガレージキット文化のように、日本で現在のようなフィギュア文化が隆盛するきっかけとなったのは、後年海洋堂が食玩チョコエッグ”日本の動物”を製作発売してからなのです。それにしても、フィギュア文化がここまで発展するとは夢にも思っていませんでしたねえ。まあ、アチラとはサイズ感が違いますが、子どもばかりか、大人までもが夢中となり、しかも、ガシャポンなどを通じてますます進化しています。いやあ、40年前とは隔世の感があります。改めて恐れ入ました。
では、オークション終了間際でとんでもなく高騰(涙!涙!)した”現物”をご覧ください。
サイズは、高さ15cmぐらいのものですが、前オーナーがキットを組み立て塗装しています。購入後、両足の後ろの軽微な欠損の補修と併せ、リペイントするつもりでしたが、手に取った現物は味のあるうまい塗装でしたので、当面、このままで飾っておくことにしました。実際なかなか入手困難な品物(オークションにもほとんど出ない)でしたので、今回なんとかゲットできたのは個人的にはとてもラッキーで満足できる”お正月”になりました。
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