ハリーハウゼン生誕100周年シリーズ
最近、フィギュアの価格の高騰が著しいと感じています。個人的な感覚ではメーカーの販売価格が従来の2倍近くになっている気がします。多分、材料費などの値上がりと円安の影響とは思いますが、もう私の”予算の壁”を楽々と飛び越えてしまっています。確かに、造形の精密さなどはけた違いに凄いのですが、それにしても高すぎます。なにしろ二けたなど当たり前の世界になってきています。もはや私の手の届かない世界になっているようです。それも、もともとはアニメの3次元化からの影響かもしれません。なにしろアニメファンは金に糸目はつけないような気がします。YouTubeなどで拝見するコレクションは凄いの一言です。
さらに、オークションや不用品販売の世界もその値付けの暴走振りは凄まじい。昔は中古は定価より安いのが当たり前でしたが、いまや”暴利”と言っても良いぐらいの価格ばかりです。これで売れるのかと思うのですが、結構売れています。いやあ、みなさん商売が上手いなあ。国民総まんだらけ状態ですかな。
というような現状の中で、数年前から始まった、エクスプラス社の「レイ・ハリーハウゼン生誕100周年」記念のクリーチャー・フィギュアのシリーズ(恐竜百万年など当ブログ2021.5.9、8.28、11.16,2022.1.30,6.28参照)があります。この稀代のモデルアニメ―ションの大家の生誕100周年はとっくに過ぎたはずですが、まだまだ続いています。しかも、最近の販売商品があまりにマニアック過ぎて、さずがのハリーハウゼン信者の私も購入には二の足を踏みます。しかも、前述のとおり価格は軽く片手を超えるようなものが多く、中には2ケタ台でとても手が出るような代物ではありません。そのラインナップをいくつかご紹介しましょう。
例えば「シンドバット7回目の航海」の”ヘビ女ナーガ”や”2本角のサイクロップス”、「シンドバット黄金の航海」のホムンクルス(芋鼻のガーゴイル)、「タイタンの戦い」のブーボ(フクロウ型のロボット)、「シンドバット虎の目大冒険」のミナトン(牛頭の鉄人)とその心臓、その他、巨大なバストアップなどなど、いやはやその選択には正直驚きです。マイナー過ぎて聞いても誰も知りませんでしょう?もっと有名どころのクリーチャーの商品化のチョイスは無かったのでしょうかねえ。それでも買う人はいるのでしょう、やっぱり世の中は広いなあ。
思えば、このシリーズで私が最後にゲットできたのは「タイタンの戦い」のメドゥーサでした。髪の毛が無数のヘビ(伝説どおり)で、下半身もヘビという秀逸なデザインで後期のハリーハウゼンのクリーチャーを代表する有名どころです。懐かしいものです。しかも、この商品はさすが、良く特徴をとらえています。過去何度かご紹介したスタチュー等(当ブログ2006.8.19,2006.9.18,2008.1.20,2009.10.04,2010.6.05参照)の中でも屈指の出来です。このフィギュアには本当に感心しました。
それにしても、レイ・ハリーハウゼン生誕100周年シリーズは、是非今のマニアックな路線で頑張ってほしいものです。下手に私の琴線に触れる高額の商品が発売されても困りますからねえ。これ以上”酸っぱいブドウ”は要らないのだ(笑)。
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