メトロポリス アンドロイド マリア
サイレント映画「メトロポリス(当ブログ2006.10.22を参照)」に登場するアンドロイド(偽マリア)のプラ模型がエクスプラスから発売されています。この映画史上最も美しいと言われるロボットは、随分前に発売された増田屋の大型フィギュアが有名ですが、今回、このプラ模型を実際に制作してみると、このエクスプラス製のキットの素晴らしさ、出来の良さに感動しました。
サイズは22cmぐらい(1/8?)の大きさなのですが、体表につけるベルト等の小物を除いて、本体は接着剤なしで組み立てができるのです。プチッ、プチッと各部品がきっちりハマるのはなんとも快感でした。最近プラモデルの性能が格段に進歩していることを実感しました。
しかも、組み立て後の姿は、映画史上初のロボットであり、後年の映画に大きな影響を与えた中世の甲冑のようなスタイルを実にうまく造型しています。特徴的な肩の曲線ラインやアール・デコ調といわれる両足のデザイン、そして頭部の耳、胸部、大腿部などをつなぐ細かなベルト等の仕様などは、撮影当時にマリアを演じた女優さんが実際に身に着けて演じた逸話を再現しているかのようなセンスまで伺わせます。うん、このキットはほれぼれするような傑作です。
さて、模型づくりの工程としては、部品の仮組みの後、流し込み接客剤で固定しました。ここで残念ながら事前調整の”甘さ”から隙間が生じてしまい、パテを注入して目立たなくしたものの、この辺が腕の違いなのでしょうねえ、反省です。
加えて、仕上げの塗装もこれまた手抜き(笑)でした。サーフェーサーの下処理後、シルバーのスプレー缶で全面塗装しました。実を言うと箱絵の”黄金色”を目指したものの、どうも仕上がりがイマイチでしたし、実際の体色はゴールドというのが定番らしいのですが、私が子供のころに雑誌で見た”アッカーマンのコレクション”では、シルバーだった記憶があって所有している増田屋版もシルバーに再塗装(当ブログ2012.01.02参照)しているので、結局今回も最終的にはシルバーに落ち着きました(笑)。
また、付属の椅子付きの台座は、ブラックの下処理までしたのですが、本体に比べ場所を取りますので、小さな木製の台座を用意して、それに載せることにしました。狭い我が家ですので、省スペースはしかたありません。
最後はサービスショットの後姿です(笑)。
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