ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り
前宣伝もなく唐突に封切りされたような印象のファンタジー映画「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」をナイトショーで観て来ました。聞くところによると、原作は欧米では有名なボードゲームらしいのですが、日本ではあまり知られていないせいか、私の住む地方では日本語版しか公開されていません。私からすると”普通は字幕版が優先だろう”と思うのですが、これは悲しいことに興行サイドが結局は”子どもだまし”(観客層が低学年という意味)作品として切り捨てている証左なのでしょうね。子供向けファンタジー映画とはいえ、もっときちんと力を入れて真っ当に営業してほしいものです。なにしろ、劇場パンフレットさえも制作販売していないことに怒り心頭なのだ(笑)。
さて、肝心なこの作品の感想ですが、SFファンタジ―映画ファンの私には拾いものでした。少なくても、低予算で安手のCGを使った片手間作品ではありません。結構、異世界の登場人物や風景などは奇想とリアルさがうまくミックスされ、B級テイストには満ちてはいますが、なかなか丁寧に作られた作品で、実に好感が持てました。一言で言うと”異世界ファンタジー・コメディ”映画なのです。
とにかく、徹頭徹尾ギャグと遊び心にあふれた脚本が、とぼけたアウトローたちの出たとこ勝負の行動を面白おかしく一層加速させます。主演のクリス・パインは「ワンダー・ウーマン」でも見せた軽いコメディ演技がよく似合っています。墓地の死人への5つの質問や肥満ドラゴンとの追いかけっこの馬鹿馬鹿しさには、途中で思わず笑い声をあげてました。正直、私は鑑賞中に声を出すことなどほとんどないのですが、映画が終わって振り返ってみると、実はどんなシーンでツボにハマって吹き出したのか、記憶にないのです(笑)。・・・多分、面白い筈です・・・年齢のせいではないと思います・・・多分。
一方で、それは”後に何も残らない作品”ということにもなるのですが、なんか心が少し軽くなった気がしますから、日頃のストレス解消に効果があったようです。大げさに言えば、この映画は映画の持つ”日常を忘れさせる”という重要な役目を果たしたのです。観た甲斐があった良い映画なのだ(笑)。とにかく私は気にいりました。
実際、楽しい作品でした。今流行の”ポリコレ”も許容の範囲ですし、出演俳優も観たことのある人たちばかりです。ミッシェル・ロドリゲスは、もうあんな女戦士役ばかりですねえ。頼りない黒人青年役も今旬の人なのでしょう。ただ、あの二枚目のヒュー・グラントが老けているのには時の流れの悲しさを感じました。あと時代の流れからいえば、残念と思うのは日本人(私)好みの美女が登場しなかったことです。
それにしても、年少者に制約のあるナイトショーでは、私を含めてたった2人の観客(おじさん)しかいませんでした。残念です。年寄りにこそ、童心に帰って、こうしたお気楽な作品をご覧いただき、健康のために声を出して笑ってほしいものです。・・もし、笑えなかったらごめんなさい。
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