無料ブログはココログ

« ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結そして刀鍛冶の里へ | トップページ | RRR »

2023年2月19日 (日)

THE FIRST SLAM DUNK

 前回、予告したように映画「THE FIRST SLAM DUNK」の感想です。
 事前情報のとおり、ストーリーは連載漫画のクライマックスというべき高校バスケ界の絶対王者”山王”との試合を描いたものでした。もっとも、冒頭の沖縄での”りょーちん”の幼い頃のエピソードはなかなか重いものがあって、原作漫画の女マネージャーに一目ぼれのナンパ男”りょーちん”とはいささかイメージが合わない気がします。

 今回の映画化は、バスケ経験者の原作者がバスケットボールのリアルな”山王戦”を描きたいと、脚本、監督まで行い、キャプチャーモ―ションをさらにーコマ一コマ、ドローイングしたというだけあって、試合中の選手のポーズやボールの動きのリアルさは鳥肌が立つほど凄い。その昔「指輪物語」のアニメ化に当たって、実写を絵でなぞって完成させようと試みて失敗したという逸話がありますが、今回、まさに、CG技術を使ってそれを実現させたということになります。
 YouTubeの動画に登場した有名CGアニメーターの解説によれば、モーションキャプチャーの3D作画そのままでは平坦になるので、例えば、横顔の半分をデフォルメして作画するなどして原作劇画の絵を再現し、リアルさと迫力を出しているとのこと。いやあ、監督した漫画家原作者の執念を感じます。別の動画でも、映画プロデューサーがテレビアニメのDVDーBOX以来、20年越しのプロジェクトであり、何本ものテスト版を経て、やっと原作者の了解を得たといいます。もっとも、その後も監督のこだわりと執念のためか完成までにかなりの紆余曲折があったようです。
 ついでにいうと、公開1週間前になってテレビ版の声優全員を交代していたことが判明し、テレビシリーズの(声優)ファンから猛烈な反発があって、YouTubeでも相当批判されていましたねえ。いまの時代、声優の人気は大変なものであることを改めて再認識しました。

 現時点でのこの作品の興行収入は100億円を突破しており、もう東映さんは笑いが止まらないでしょうねえ。評判も公開前とは一変して絶賛の嵐のような状況です。その結果、私も劇場に足を運んだのですが、ひたすらリアルでハードな”山王戦”を楽しみました。原作漫画をうまく料理していますし、本物のバスケットボールの試合を観戦するような画の迫力に、力が入り過ぎたのか、観終われば首が回らなくなりました(笑)。

 これまでの日本のアニメは、その資金もなく、手間を省くためか、一枚の静止画をうまく使った演出などを駆使して迫力を出していましたが、この作品は、そうした裏技が一切ありません。ほぼ実写のような映像で描かれています。そのため、ここぞの時のスローモーションやアップが実に効果的です。この辺が、識者の言う”画期的な技法”なのかもしれません。でもまあ、CGとはいえ、資金も時間も相当にかかるので、マネする人はいるのですかねえ。 
 結果として、この作品はバスケットボールというスポーツの試合をリアルに堪能できる演出で、まさにバスケットボールを愛する原作者が見せたかった熱血スポーツアニメとなりました。

 ただ、観終わってみれば、原作にあったギャグシーンが一切ありません。劇画調から✕顔の漫画絵になるコマなど入る余地が無かったのでしょう。男”桜木花道”が主演でないのですから、まあ当然といえば当然ですが、往年の原作漫画ファンとしては少し不満ですねえ。
 ただ、タイトルに冠した「THE FIRST」のとおり初めてスラムダンクに接する若い人たち向けとすれば、その戦略は大正解でした。一世を風靡した漫画の連載が1990年から1996年ともう1/4世紀も前のことですから、若い人は知らないでしょう。この映画からまた原作を知ってもらったらイイかもしれません。インターハイまでの既存のアニメの売り上げもあるかもしれませんし、スラムダンクの人気も再燃するかもしれません。そう考えると、この映画は大成功だったのでしょう。やっぱり、製作陣の志の高さの違いでしょうか、同じ会社でも、お手軽な実写映画とは雲泥の差になりました(笑)。

« ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結そして刀鍛冶の里へ | トップページ | RRR »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結そして刀鍛冶の里へ | トップページ | RRR »

2026年3月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31