P-5000パワーローダー
前回に引き続き、新作「アバター/ウェイ・オブ・ウォーター」関連のお話です。この映画には、CGによる様々なマシンが登場します。戦略基地を一夜城のように作り上げる大型の作業宇宙船、昆虫のような作業機械、蟹のような形状の小型潜水艇などのなかで、司令官が乗っていた竹馬のようなマシン(軽量動作増幅プラットホームという名称らしい)が目につきました。
しかしながら、こうした人間の力をサポートするマシンでは、かつて「エイリアン2」でキャメロン監督が作りだした運搬用機械「P-5000パワーローダー」が忘れられません。当時はCG技術が無いので、実物大の模型にシガニー・ウェーバーが乗り、文楽形式の小型模型でラスボスのエイリアン・クイーンと格闘を繰り広げます。作業場のクレーンのようなリアルなデザインはなんとも恰好が良く、SF映画史上の戦闘マシンの個人的なランキング(当ブログ2013.12.19マーシャン・ウォーマシン/宇宙戦争’53)では、堂々の第8位を獲得しています。この順位は、10年経っても、まだまだ変わりません。つまり、マシンのデザイン面でもこの新作はインパクトがないのですよね。ただ、この映画は撮影方式が画期的に進歩しているようで、24コマ/秒がその倍となり、動きが物凄くスムーズだということです。もっともこの方式で鑑賞できるのは日本では大都市圏の数か所の劇場とか、地方は全く関係ありませんので、結局、それがどうした(笑)ということになります。
手元のNECA製の模型をご覧ください。どうです、なんともリアルなデザインとは思いませんか?ただ、この模型自体は汚れ塗装がやや大雑把で、プラスチック感が強すぎます。少し墨入れなどのリペイントも必要かなとも考えていますが、どうなることやら(笑)。
余談ですが、エイリアン関係のマシンについては、P-5000パワーローダーに限らず、第1作のリドリー・スコットの「エイリアン」を含めて人気が高く、最近、その青写真(設計図)を集めた図集が発売されています。中身はそれぞれのマシンの外観の設計図だけであり、しかもその本はかなりデカいのです。本当に狭い我が家では置き場に困り果てるほど、その人気のほどは思い知る(笑)ことができます。
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