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2023年1月27日 (金)

社長たちの映画史

 戦前から黄金期、そして5社体制の崩壊までの日本映画会社の盛衰史を経営者の視点から描いたノンフィクション「社長たちの映画史」は、最近では出色の読み物でした。とにかく、個性豊かな社長たちの仁義なき戦いが面白いのです。著者は「プロ野球「経営」全史」でも日本の経営者を描いており、綿密な資料に基づいての記述には定評があるようです。

51lmjnxggul_sx344_bo1204203200_  この本には、ラッパで有名な大映のワンマン社長や「妾を女優にした」発言で物議をかもした新東宝の社長らも居ますが、日活も、東映も、そして東宝までもなかなかエグイのです。映画には全く興味がないが、社長になりたかった男、世界的な監督やスターにプロダクションを作らせて、自らはリスクを掛けずに利益を確保したプロデューサーなど、経営者としては立派かもしれませんが、映画ファンとしては情けない限りです。

 ちなみに、黒澤明の有名な逸話で”隠し砦の三悪人があと10日で終わるところ、お天気待ちで100日延びた”件では、製作責任者は会社に進退伺を提出したそうですので、そりゃあ対策(嫌がらせ?)を取るのもわかります。でも、おかげで映画を作る環境は劣悪化してしまい日本映画自体が衰退化した原因となったともいえます。
 いま絶頂の日本アニメも制作環境は酷いと聞きます。日本映画界は目先の利益ばかりでまた同じことを繰り返しているのかもしれません。お気楽な一映画ファンでもやっぱり心配になります。こうしたは背景には親会社の意向が多分にあったようですが、やっぱり企業経営は非情で厳しいものなのですねえ。

 様々なエピソードの中でも、映画が好きで的外れな金をかけすぎて最後は破産した大映社長のエピソードがやっぱり面白い。振り出しは、撮影所の庶務係で、視察に来た男爵に気に入られ、出世を果たしていく姿はまさに”今太閤”。用意周到な独立騒動、長谷川一夫斬りつけ事件にもかかわる黒い疑惑、GHQとのしたたかな交渉など、権謀術策、口八丁、手八丁のやり手だったことは間違いないのですが、5社協定を守るための俳優達への無慈悲な対応などは今ではとうてい許されるものではないと思いますが、いかがでしょうか。まあ、そんな時代だったのかもしれませんが・・。

 もっとも、彼だけでなく、他の社長も似たような状況であり、著者は”社長にとって俳優は河原こじきの延長ぐらいの認識”と喝破しています。干された俳優たちの悔しさはいかばかりか想像もつきません。当時はパワハラ、セクハラ当たり前の時代だったとしても、酷い話です。もっとも、今も芸能界では芸能事務所などは似たようなものなのかもしれません。忖度のマスコミでは表に出ないだけかな?
 ちなみに、「妾を女優にした」発言の真相は、抜擢した主演女優さんに岡惚れした社長が愛人にすべく迫ったものの、件の女優さんは頑として拒んだために、外堀から埋めようと社長がマスコミにデマを流した結果と言うのですから、昔のパワハラは凄まじいですねえ。幸い彼女は操を守り通してその後幸せな結婚をしたそうですから立派です。尊敬します。

 このように日本の映画会社の経営の歴史は、俳優や監督を食い物にして確立されたというような気までします。もっともハリウッドにしても、「黒澤明の弁護士」によるとアチラの大物プロデューサーも相当悪らつなようです。また、最近では、女優に対する”セクハラ”というレベルを超える性犯罪の常習者というトップの行状も暴かれましたので、まあ、洋の東西を問わず五十歩百歩かもしれません(笑)。

 最後に、帯の宣伝文句を再掲します。「乗っ取り、引き抜き、分裂、独立。映画を見るより面白い。スクリーン外の壮絶バトル」という帯は内容を実に的確に表現しています。映画の裏面史に興味のある方には是非ご一読ください。

2023年1月24日 (火)

千円ガチャ

 今、ガチャ、ガチャガチャ、ガシャポン(バンダイの呼称)と呼ばれるカプセルトイがブームらしい。Youtubeでも、TV番組でも特集が組まれていました。第一、設置場所もかつてのスーパーやゲーセンなどの隅っこではなく、徐々にその売り場面積を拡大し、今やカプセルトイ専門店までできています。そして、肝心なのは、技術の進歩のせいでしょうか、商品の品質が格段に向上しています。しかも、商品の企画、アイディアのセンスの良さには本当に驚かされます。東京都内の地下鉄路線図模型には絶句です。発想が凄い!!

 個人的には、もう何年前になるのでしょうか、幼い娘にせがまれたポケモンフィギュア獲得のため、何回もガチャポン(私の呼称)のハンドルを回していた頃、1回100円だった金額を200円にアップした”HGウルトラマン”という怪獣フィギュアがバンダイから発売されました。この商品は、いままでにはない実にリアルな(その当時の感覚)の画期的な商品でした。丁度食玩ブームの過中であり、すっかりハマってしまい、コンプリートに励んでいました。この辺りからコレクターの道を歩み始めたような気がします。

 そんな懐かしい思い出があるのですが、いまやカプセルトイは300円以上が基本、そして、500円の商品が発売され、そしてついに1回千円のガシャポンです。この商品は、バンダイが力を入れている”いきもの大図鑑”というシリーズの”カニ”の第3弾です。既に発売されていた第1弾から第2弾は1回500円でしたので、価格的には倍です。
  この商品は、3D技術を生かして、本物の生き物をスキャンして造型するのが売りであり、そのリアルさは芸術級です。しかも、関節が動くようになっています。継ぎ目は球体関節ですが、実に自然に見えるように工夫されており、その造型技術に圧倒されます。
 ちなみに、このシリーズのお勧めは、やっぱり関節の区切りが明確な昆虫類や甲殻類ですねえ。トカゲ類は隙間が気になります(笑)。

20230124_004618  で、新発売の千円ガチャ(いきもの大図鑑:カニ)を近くのカプセルトイ専門店で見つけたのです。図鑑好きの私としては、思わずハンドルを回しました。神の御業でしょうか丁度財布に5百円硬貨が2枚入っていたのです。目指すは、4種のうちの沖縄に棲むクマドリオウギガニです。身近なアカテガニは要りません。しかし、予想どおりというか、出たのはやっぱりアカテガニでした。まあ、こんなモノでしょう。

 結局、その場でもう1回ハンドルを回すことはありませんでした。1回千円で再びアカテガニが出現しそうな嫌な予感がしたのです。チョコエッグで何度も痛い目に合っていますし、これは多分に私の貧乏性のなせる業でしょうか、千円のダブリ(不用品)は痛いのです。あの”クマドリカニ”は酸っぱいのです(笑)。

 

20230124_004836 20230124_005325 20230124_005453  その後、コレクターの本能に耐え切れず、クマドリオウギガニをはじめ、残りのソデカラッパ、アミメノコギリガザミをオークションや通販で購入しました。もちろん割高ですが、なんとか全4種コンプリ―トを達成しました。
 それなら、ガチャマシンのハンドルを回しても良いのですが、どうもアカテガニばかり4匹という悪夢への恐怖がぬぐい切れず、・・・これでヨイのだ(笑)。結論から言えば、千円ガチャの”いきもの大図鑑”は図鑑好きには悪魔の囁きなのです。まあ、カブトムシなどの昆虫類は原則興味の対象外ですので助かっています。しかし、これからどんな優れものが登場するのか、楽しみと同時に不安がいっぱいなバンダイのシリーズとなっています。

  

 

2023年1月22日 (日)

プチッと鍋

 今回は、映画でも、模型でも、図鑑でもない、お話です。興味のない方は飛ばしてください。

 昨年の暮れから今年の正月は、長女の手伝いのために妻が2週間ほど上京するという、最近はほぼ恒例のようなイベントによって、”家事手伝い”の立場から”主夫”に専念する事態に陥ちいりました。いやあ、主夫業は大変です。”洗濯”は洗濯機という文明の利器がありますので、さほど苦になりませんが、一番の困りものはなんといっても三度の食事です。とはいっても、我が家の朝食は、みそ汁に卵焼きにごはん、あとは野菜サラダ+αとほぼ定番ですし、昼はインスタント(冷凍商品を含む)もので簡単に済ませますので、それほどの苦にはなりませんが、やはり夕食が一番の難関です。

 まず、献立に悩みます。今日は何を食べようか、と考えることが意外に大きなプレッシャーになります。実は我が家には外で働く次女が同居しており、親としてはその夕飯も構えてやりたいので一層悩みます。
 若いころ、学生時代は得意技だった”野菜炒め”の味付けがどうもうまくいきません。何故か味付けの塩や胡椒が適量にならないのです。出来上がると濃くて辛いのですねえ。何回か失敗作が続きます。年のせいでしょうか、上手く振れないのです。私の得意料理がうまく出来ないのです。これには困りました。

20230108_191436  そこに救世主として登場したのが、エバラが発売している「プチっと鍋」です。この商品は、一人前毎に鍋のタレをカップに入れてある優れものです。なにしろ冬は鍋料理が定番です。しかも、寄せ鍋からキムチ鍋、豆乳鍋など何種類もの鍋のたれが発売されており、日替わりでも全く飽きません。しかも、手間もあまりかかりません。白菜と豚肉があれば最低限の鍋料理になります。私の場合は、白菜、豚肉、豆腐、エノキ、ウインナー、こんにゃく、ちくわを基本に、しめじ、余り物のサケの切り身、蟹の足なども入れます。要はなんでも入れます(笑)。まあ、1人前が1カップでは少し量が少ないので、2人で3カップを使用しました。

 20230108_201214 この鍋商品を最大限活用してなんとか年末年始を乗り越えました。野菜も肉もある真っ当な食事が作れたのはひとえにこのエバラのアイディ商品のおかげです。この場を借りてお礼を言います。本当に俄か”主夫”の強い味方でした。ありがとうございました。できたら、野菜炒めの塩コショウの商品も発売してほしいものです(笑)。おもわず、ブログまでを書いてしまいました。

 

2023年1月18日 (水)

すずめの戸締まり

 いま大ヒット中の新海誠監督の「すずめの戸締まり」は、主人公の女子高校生が”あれよ、あれよ”と宮崎から東京、そして宮城まで旅する展開で退屈はしなかったものの、どうも腑に落ちない映画でした。主人公が通りすがりのイケメンを突然追いかけたり、奇っ怪な出来事にも全く動じず、さらに出会う人達が皆善人で親切に泊めてくれるというなんとも都合がよすぎてリアル感がないお話なのです。

 しかも、異界と通じるドラえもんのどこでもドアとか、地震を起こす巨大なミミズなど、何故、彼女だけ見えるのか、また、どうしてその世界に入れたのか、第一、あの猫の行動の目的はなにか、それらしいセリフがあるものの、意味がよくわかりません。
 本来、要石は人柱で恐ろしいもののはずなのに彼女は何の恐れも自らの行動への反省もみられないなあ!!・・・なんてことを上映中ずっと疑問に思っていたので、いまひとつ楽しめませんでした。演出が稚拙なのか、あるいは確信犯か?とにかく、もう少し分かりやすくしてほしかった。

 それでも、3本脚の自走する椅子という発想やSNSで猫の逃走先が分かるというエピソードはいかにも今時の作品らしく、それなりの面白さもあったのですが、やっぱり道中袖すり合う登場人物達の行動があまりに主人公に都合が良いのでなんともシラケます。その分、逃走した猫(神)の”人でなし”の性悪さ(笑)が目立ちますが・・。自然災害を引き起こす祟神というテーマにした絵空事を描くなら、その大きな嘘に説得力を持たすためには現実社会の人の姿をもっとリアルに描く必要がありますよねえ。世の中には悪い人間も一杯いますよ。

 結局、冒頭の伏線を回収して、ハッピーエンドらしく幕が下りても、前述した数々の疑問は少しも解消されませんでした。やっぱり要石となった人柱の悲しみは無視されるのですねえ。齢のせいで理解力や柔軟性が衰えたのかもしれませんが、なんともスッキリしないので、やや辛口の評価になりました。世間的には大ヒットですから、お許しください。

 個人的に言えば、新海誠作品としては「君の名は」が一番ですねえ。ちなみに、前作「天気の子」は”雨の降り続く世界の到来”という無残な終末が好きになれません。もう世界の終わりですよねえ、本当に大変なラストでしたのに、何故か誰もあまり気にしていないのが不思議です(笑)。

 なお、パンフレットは完売で画像の掲載は見送りです。

2023年1月16日 (月)

P-5000パワーローダー

 前回に引き続き、新作「アバター/ウェイ・オブ・ウォーター」関連のお話です。この映画には、CGによる様々なマシンが登場します。戦略基地を一夜城のように作り上げる大型の作業宇宙船、昆虫のような作業機械、蟹のような形状の小型潜水艇などのなかで、司令官が乗っていた竹馬のようなマシン(軽量動作増幅プラットホームという名称らしい)が目につきました。
20230108_154236 20230108_154254  しかしながら、こうした人間の力をサポートするマシンでは、かつて「エイリアン2」でキャメロン監督が作りだした運搬用機械「P-5000パワーローダー」が忘れられません。当時はCG技術が無いので、実物大の模型にシガニー・ウェーバーが乗り、文楽形式の小型模型でラスボスのエイリアン・クイーンと格闘を繰り広げます。作業場のクレーンのようなリアルなデザインはなんとも恰好が良く、SF映画史上の戦闘マシンの個人的なランキング(当ブログ2013.12.19マーシャン・ウォーマシン/宇宙戦争’53)では、堂々の第8位を獲得しています。この順位は、10年経っても、まだまだ変わりません。つまり、マシンのデザイン面でもこの新作はインパクトがないのですよね。ただ、この映画は撮影方式が画期的に進歩しているようで、24コマ/秒がその倍となり、動きが物凄くスムーズだということです。もっともこの方式で鑑賞できるのは日本では大都市圏の数か所の劇場とか、地方は全く関係ありませんので、結局、それがどうした(笑)ということになります。

20230108_154329  手元のNECA製の模型をご覧ください。どうです、なんともリアルなデザインとは思いませんか?ただ、この模型自体は汚れ塗装がやや大雑把で、プラスチック感が強すぎます。少し墨入れなどのリペイントも必要かなとも考えていますが、どうなることやら(笑)。

51k6v9oa0tl_sx359_bo1204203200_  余談ですが、エイリアン関係のマシンについては、P-5000パワーローダーに限らず、第1作のリドリー・スコットの「エイリアン」を含めて人気が高く、最近、その青写真(設計図)を集めた図集が発売されています。中身はそれぞれのマシンの外観の設計図だけであり、しかもその本はかなりデカいのです。本当に狭い我が家では置き場に困り果てるほど、その人気のほどは思い知る(笑)ことができます。

 

2023年1月13日 (金)

アバター/ウェイ・オブ・ウォーター

 ジェームス・キャメロン監督の映画「アバター」の13年ぶりの続編「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」をやっと観て来ました。当地の劇場では、いつのまにか字幕版が夜1回しか上映されなくなっていたので、3時間を超える上映時間に耐えられる体調とあんまり寒くない天候を選んでいたら、結局封切日から3週間以上経った昨日の夜になりました(笑)。
Img_20230113_0001  この作品は、製作費が500億円(マーベル作品が200億円程度)と破格であり、採算が合うには歴代興行収入の上位に入らなければならないような、まさにハイリスク・ハイリターンの典型と言われていました。Youtuberの評価では”映像がキレイ、凄い”など高評価がある一方で、国内の興行成績は3週連続第3位にとどまっています。どうやら世界130数か国のうち第1位を取れなかったのは日本だけだったそうです。第1位と2位がアニメ作品というのはいかにも日本らしいのですが、その壁を超えることができなかったのは、やっぱり内容が物足りないのかな?とも思え、その是非を問いに劇場に足を運びました。ちなみに、世界収入は、既に歴代第10位、約2000億円を超えており、どうやらキャメロンの賭けは成功したようですねえ。構想は第5作まであるそうなので、とりあえずおめでとうございました。

 さて、内容はというと、映像の凄さ、美しさ、リアルさに驚嘆します。特に海辺の部族の暮らす”海”の波をはじめ海中の景色、さらにイルカ、クジラ、トビウオなどに似た架空の生き物の姿は、まるで記録映画のように本当に自然に生きているかのような素晴らしさです。さすが、製作費500億円は伊達ではありません。海好きのキャメロンの執念まで感じられます。

 一方、物語は、どうもイマイチ面白くありません。前作で死んだはずのラスボス海兵隊の大佐が地球で保存されていた記憶を基に”アバター”で復活(良く考えるとこれで何度でも復活できる不死者になりますねえ)したり、父親がいないにもかかわらず女博士(シガニー・ウィーバー)が超能力を持つ娘(救世主?)を生んでいるのは違和感(前作にあったか?)がありますが、続編への布石ということでこれは理解しましょう。
 しかし、常に主人公の4人の子供たちの無軌道な行動がきっかけで話が展開するのが、なんともうっとうしい。加えて、侵略者である人類の目的は、地球が滅ぶのでこの惑星パンドラに移住するために行う作戦(女司令官の談)の筈が、いつのまにか、アバターで復活した大佐による主人公の抹殺に矮小化されているのには驚きました。結局、大佐の個人的な恨み?違うでしょう、人類側の大義もあるのではないか!などと不要なことも思います。なにしろ、上映時間が3時間12分もあるので、いろいろ気になります(笑)。ついでに言うと、蘇った大佐は前作の非情さが失なわれていますねえ、虐殺もせず、人質を取った成果も生かしません。ラスボスはもっと凶悪でなければなりませんゾ。

 しかも、主人公の行動も意味不明です。自分が狙われており、森の一族の仲間に迷惑を掛けたくないと、守りたい家族を連れて故郷を捨てて逃亡するのですが、何故か、海の一族に助けを求めます。追手が来ることは自明なのに、森の一族には迷惑をかけれないが、海の一族にはかまわないのか?どうも解せません。結局、海の一族には厄災が訪れるのです。・・・なんとも筋立ての矛盾に心躍らず面白くないのです。

 また、”鯨”のお話も手垢がついたエピソードです。西部開拓に加えて鯨油の乱獲を混ぜた歴史なのです。登場する捕鯨船の銛には、”日浦”と漢字で印字され、砲手は女の東洋人なのです。これを日本の技術の良さを示していると評した動画がありますが、どうみても日本人の捕鯨を揶揄したものでしょう。典型的な欧米人の理屈なのです。文化の多様性の尊重などの思想はどこにもないようです。

 総論として、戦闘シーンなど凄まじい映像の割に「アビス」や「タイタニック」などどっかで見たような展開で終始し、盛り上がりませんでしたねえ。やっぱり映画はストーリーですよ。「エイリアン2」や「ターミネーター2」を作った”続編の名手”たるキャメロン監督もブランクが少し長すぎたのかな?次回はやっぱり「家族愛」より驚天動地な骨太の痛快SF映画を期待したいなあ。

 余談ですが、細長い形状のパンフレットが1650円(約2倍の価格)もしたのには驚きました。しかも、中身を見て絶句です。登場人物(生物)の作品上の設定の解説ばかりで、ストーリー説明も解説も、そして撮影裏話もないのです。いやいや、それどころか、出演した俳優たちの画像、名前すらも載っていません。実際、主演のサム・ワーシントン某ぐらいしかわからないのですが、もうこれはパンフレットというより”設定集”ですよね。本当に残念です。

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