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2022年8月31日 (水)

シャドウ・イン・クラウド

 この「シャドウ・イン・クラウド」も、Youtubeで予告編を見て、劇場で観たいと思った作品です。まず、主演が「キック・アス」のヒットガールを演じたクロエ・グレース・モレッツです。子役からの成長ぶりも観たいし、なにより出演する作品が「フィフス・ウェイブ」などのSF映画寄りというのがお気に入りです。

 そして、ストーリーが面白そうなのです。第二次世界大戦中にニュージーランドからサモアに飛ぶB-17爆撃機に、訳アリ風の女飛行士が乗り込んできて、しかも、途中で大空の悪魔”グレムリン”に襲われるという物語です。いかにも私好みのど真ん中なテーマです。空中で飛行中の航空機を襲うグレムリンは、あの有名な12時になったら爆発的に繁殖する小悪魔ではなく、4人の監督のオムニバス形式の劇場版「トワイライトゾーン/超次元の体験」の第4話目に登場した凶悪なモンスターの方なのです。確かジョージ・ミラー監督で、なかなか迫力ある剛腕で飛行機の機体を破壊していた記憶があります。記憶をたどっていると、懐かしさのまり、ついDVDを注文してしまいました。1,000円なのだ(笑)。

 しかし、この作品は、私の住むエリアでは劇場公開は無く、しかも、待っていた動画配信は、私の未加入のサイトの独占です。このサイトは月額会費が2千円を大きく超えており、とても入会できません。なにしろ、既にアマゾンプライム、ネットフリックス、ディズニープラスの3社も入っているのですから、腹いっぱいです(笑)。

71aiu72n31l_ac_sl1010_ 結局、動画配信のレンタル視聴ができなかったため、ついに先日ブルーレイを購入しました。

 視聴した感想としては、少し事前の期待と妄想が大きかったねえ。
 男の世界の爆撃機では、女飛行機乗りは全く相手にされません。それどころか、胴体下の丸い狭い砲台の銃座に閉じ込めます。そして、男達はほぼ全員本当に卑猥な言葉を投げかけます。女性差別を糾弾する、いま映画界で流行のポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)なのでしょうか。
 観ている観客までもがいたたまれなくなります。言葉の暴力と欲望混じりの下品さは、正直、グレムリンより恐ろしいものでした。前からハリウッド映画を見て思っていたのですが、アメリカの男達の言葉は下品すぎないだろうか?戦争に駆り出される連中は下層階級が多いためなのかな?今更ながらにアチラの文化に疑問を感じます。恐ろしいのは、こういう文化が世界水準になって、日本人にも大きな影響を与えすぎているような気がします。まあ、もう手遅れかな?いやはや、そんなことを考えるほど、精神的な拷問にも似たシーンの連続でした。

 一方、秘密指令で謎の箱を抱える女主人公も、その行動の動機が分かるまでは引き込まれていましたが、ネタバレの後はもうドン引きです。
 しかも、もう一人の主人公であるはずのモンスター”グレムリン”のデザインがなんとも絶句します。目撃した隊員たちは”大きなねずみ”と称しますが、一言でいうと、先日観た「ザ・スーサイド・スクワッド/極悪党、集結」に登場する”イタチ男”そっくりです。情けない程貧相なモンスターなのです。膜を広げて飛ぶ所だけが取り柄です。しかも、その最後は・・・いや、これは映画でご覧ください。しょうもない程お粗末な決着でした。

 それにしても、モレッツは”ヒットガール”を演じただけのことはあります。高速で飛ぶ飛行機の上で、逆さクライミングを行います。しかも、一度、空中へ飛ばされても機体に舞い戻るという離れ業まで演じます。いやあ、なんとも形容のしようがありませんねえ。よく言えば、B級映画の醍醐味としては上等で、特殊撮影工房”ウェタ”のあるニュージーランド映画らしく(?)、CG処理だけは実にリアルでしたので、その点は感心しました。だから、決してブルーレイの購入は高くなかったのだ(笑)。・・・以上です。

 

2022年8月30日 (火)

プレデター/ザ・プレイ

 最近、YouTubeでやたら特集されている動画「プレデター/ザ・プレイ」が気になっていました。あのシュワルツネッガー主演の「プレデター」の最新作らしい。ユーチューバー達によると、第1作と並ぶような傑作らしい。まあ、私のお気入りの作品だけに観たいですよねえ。でも、残念ながら、この作品は劇場公開は無く、ディズニー・プラスでしか配信していないのです。

 以前「ジャングル・クルーズ」を観たさに入会してすぐに退会した経緯もあって悩んでいましたが、先日、欲望に負けて再入会してしまいました。で、早速鑑賞したのですが、どうしても、字幕が出ずに、なんと原語のまま観たのです。もちろん、何を言っているか、正確には分かりませんが、主人公がネイティブ・アメリカンの女戦士の話であり、プレデターとの戦いが中心のアクション映画ですので、あまり言葉は重要でないのです。

 物語は、18世紀の初頭、コマンチ族の集落近くにプレデターが登場するところから始まります。主人公は、あまり腕力は無いのに何故か戦士として認められたがっている若い娘なのです。勇敢な戦士である兄への対抗心なのでしょうか、解説するユーチューバー達は、いわれなき女性差別への抵抗者のように褒めていますが、その自己顕示欲の強い性格や自分勝手な迷惑な行動には、どうも共感できませんでした。字幕のない原語で、私は彼女の心情がよくわからなかったせいかもしれません。当時のインディアンの習俗などが実にリアルだったので、ここは残念でした。

 でも、肝心なのは、プレデターの造型です。300年前の設定のせいか、そのデザインは野性味ある醜くさで好感が持てます(笑)。マスクや装備もなんか古く簡素な造形が面白い。3点方式のレーザー・ポインターは装備しているのに、熱光線ではなく、矢が飛んでくるのはアナログ的で時代に合っているような気がします。でも、姿は消えます。まあ、宇宙船も登場する科学力ですから(笑)。

そして、”悪魔”を捕獲しに来たならず者のようなヨーロッパ人との争いやインディアンの戦士との戦いは見ごたえがありました。仕掛けた罠を見破られ、慌てふためいて先込めのマスケット銃に懸命に火薬や球を入れているヨーロッパ人の集団に対して、トマホークなどで戦うインディアンの姿はカッコイイですねえ。結局、女主人公が知恵を駆使してプレデターを倒すのですが、第1作をオマージュした主人公の姿が見えなくなる場面やマスクを逆用したトリックは、少し無理があるのでは?と疑問ですが、まあ、そこは大目に見て楽しみましょう。
 ただ、第2作の伏線の回収なのか、よくわかりませんが、あの1715年製の短銃のエピソードは、続編を作るという意欲の表れでしょうか、そうでも考えないと意味がわかりません(笑)。

 以上、少し辛口の感想になったかもしれませんが、確かに、近年のプレデター作品よりは、随分楽しめたと評価します。是非、ご覧ください。そして、ユーチューバー達が熱望している、”侍対プレデター”の映像化も見てみたいものです。エイリアンとも戦っているし、次は、日本の戦国時代へどうぞ、おいでください。

 最後に、字幕が出なかったのは、アマゾンのファイアーTVスティックの操作を知らなかっためであり、丁寧に教えてくれた”ディズニー・プラス”のカスタマーサービスに感謝します。まさか、スティックの〇ボタンの上部を押し続けると、画面の上部に隠しコマンダーが出現するとは思いませんでした。おかげで、ディズニー・プラスをもう少しの間入会したままで楽しむことにしました。この点は本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

2022年8月11日 (木)

キングダムⅡ/遥かなる大地へ

 秦始皇帝の勃興期を描く漫画を原作とした「キングダム」の続編です。前作は、主人公の奴隷”信”と後の始皇帝となる王子が出会い、異母兄弟を倒して秦の国王になるまでのお話でした。まあ、言ってみれば、物語のプロローグなのですねえ。

Img_20220811_0001  そして、第2作目「キングダムⅡ/遥かなる大地へ」が主人公”信”が一兵卒から大将軍になり上がっていく本編になります。前作が、中国にロケして日本映画にしては珍しいほどのスケール感もあって、なかなか面白かったので、今回も期待していました。

 面白いは、秦の国王の友達であり、その王座奪還に大きな功績があるのに、そんなことは全く関係ないかのように、一兵卒から合戦に参加するのが面白い。原作漫画を読んでいないので、背景が分かりませんが、普通ならコネあるいは恩賞をもらうんですよねえ、そんなことを全く考えない主人公の人物像がなんとも素晴らしいのです。それでも、雑兵のくせに一緒に戦った”千人将”の隊長には”友達言葉”ですから、笑います。雑兵仲間が引いているのがさらに良い。

 雑兵仲間と言えば、”五(5人組)”の隊長である、なんか頼りなさげな歴戦の古参兵がなかなか味があります。どっかで見た顔だなあと思ったら、「カメラを止めるな!!」の主人公でした。いやあ、出世しましたねえ、とお喜び申しあげます。

 そして、やっぱり、前作から続演の秦の大将軍”王騎”役の大沢たかおが存在感があります。”童・信”という独特の口調が耳について離れません。今回も体をムキムキにして出演したそうです。ご苦労様です。

 ストーリーは、突然攻め込んできた魏との戦争を描いています。主人公の初めての合戦なのです。そこで、前述の”五”の隊長や出身村の仲間に出会います。そして、凄腕の元暗殺集団の女暗殺人も登場します。原作では人気のあるキャラクターだそうです。
 中国の壮大な大地で、秦と魏の大軍勢が激突します。二つの小山を占拠した魏の大軍に、秦の大将軍(豊川悦司)は、無謀な歩兵の突入を命じ、ほぼ壊滅です。いやあ、”こんな玉砕戦法だめやなあ”と思っていたら、主人公たちの奮戦(主人公の戦闘力がもう”超人”ですが・・・)で突破口が開けて、戦いは混戦状態です。

 コロナなのに、中国でどうやって撮影したのかなあ、と思っていたら、パンフレットによると、ロケハンが終了していたので、実際の撮影は、現地の中国人スタッフにリモートで指示した(下請け方式?)ということです。そして、主人公たちの殺陣は、ベンハーのような戦車との争いも含めて、長野県にある工業団地の造成地に巨大なグリーンバックを張って撮影したようです。いやあ、何度も言いますが、日本映画とは思えないような迫力ある映像になっています。CGも頑張っているように見えます。ここは素直に拍手をしましょう。

 最後は、主人公の超人的な獅子奮迅の活躍で、秦の大勝利となり、主人公・伸は、めでたく一兵卒から”100人将”のリーダーになります。その報告に、秦国王が驚いて「1回の合戦で百人将になるとは」と呟きます。そうです、この映画は、たった1回の”合戦”を描いた内容なのです。原作は、いまだに延々と続いているようですが、今後の映画化の予定はもう気が遠くなりそうですねえ。
 思えば、今作は本当に主人公・信の成り上がり物語の幕開けともいえる内容で、終わってみれば、たった1回の合戦であり、意外にこじんまりした感もしますが、なかなか先の見えないアクションなど、日本映画には無い迫力もあり、”上等に面白かった”と言えます。そして、戦いが終わって、次々と大物俳優が登場しますので、今後の展開にますます期待が持てます。

 もっとも、漫画原作では、どうやらお気に入りの”王騎”将軍が早い段階(?)で死んでしまうそうなので、是非、そのあたりまでは頑張ってシリーズを継続してほしいものです。期待しています。

2022年8月 6日 (土)

フェバリット マリンライフ 廃盤

 毎度おなじみ、模型メーカー「フェバリット」の”マリンライフ”シリーズ(廃盤)のコレクションがやっとコンプリートしました。現在発売中のソフトビニール製の商品ではなく、レジン製で立派な台座の付いたディスクトップの模型です。以前紹介した”釣り魚”シリーズではなく、シャチなどのクジラ類まで含んでいる外洋系生物が中心のシリーズです。

 このシリーズは、魚類では「マンボウ」、「アカシュモクザメ」、「ナポレオンフィッシュ」、「マンタ」の4種ですが、いずれも普通の魚と違って形が変わっている種類です。クジラ類では「バンドウイルカ」、「カマイルカ」、「ベルーガ(白いイルカ)」、「シャチ」、「マッコウクジラ」、「ザトウクジラ」、「シロナガスクジラ」の代表的な7種です。この11種が発売された商品の全種だと思っていますが、もし他の商品があれば、教えてください。

 さて、このディスクトップ模型は、文字通り机の上や書棚に飾っていると実に見事なのです。何故、こんな素晴らしい商品をメーカーは廃盤にするのかなあ、と廃盤後の収集の困難さ(オークションにも出品数が少なく、プレミアがついています)を思い出して腹も立つのですが、多分、その理由は分かっているのです。レジン製ゆえですよねえ?レジン商品は、細工が精密な分、実に壊れやすいのです。
 以前、尾ヒレなどが破損した「ザトウクジラ」と「アカシュモクザメ」の修復作業について、このブログでも紹介しました。いやあ、実に大変でした。当時の心ない客からのクレームやら返品などのメーカーさんの苦労は察するに余りあります。・・・もちろん、これらは私の勝手な想像です(笑)。違っていたらごめんなさい。

20220704_103403120220704_1034581 ちなみに、この商品群の中で、特にその造型に感心したのが、「シロナガスクジラ」です。長さが33cm、高さが27cmもある、机には大きすぎるサイズなのですが、上野の国立科学博物館前のモニュメントを彷彿させるデザインは、実に見ごたえがあります。以前に紹介した「ザトウクジラ」の長いヒレのかっこよさにも匹敵します。ただ、ソフビの巨大模型のような、そのままの姿では、なんとも面白くもおかしくもないのです。やっぱり、造型デザインが重要です。では、その勇姿(笑)をご覧ください。

 

 

20220704_1029451 20210211_1412461_20220806081601 H23919-0021 20210109_1808361 そのほか、今、箱から出しているものもいくつかご紹介します。(これら以外は、全部箱に入ったまま押し入れの中で眠ってます。)最後の「アカシュモクザメ」は本体に比較して支柱の径がやや大きいと思われますが、それ以外はどれも出来が良いですよね。やっぱりレジン製は素晴らしい!!改めてそう思いました。是非、皆さんも機会があれば、現物をご覧になってください。ソフビモノとは雲泥の差がありますぞ。

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