無料ブログはココログ

« 凶人ドラキュラ ブルーレイ版 | トップページ | ソー/ラブ&サンダー »

2022年7月16日 (土)

ザ・ロストシティ

 映画「ザ・ロストシティ」は私のお気に入りの冒険物です。失われた都市を探しに行く物語は、インディ・ジョーンズシリーズは別格としても、「ロマンシング・ストーン」など昔から目がありません。特に、先日公開された「アンチャーテッド」がコケ脅しアクションだけのなんとも面白くなかったので、今回は少し期待をしていたのですが、実はレビューのあまりの低評価に劇場に足を運ぶのを逡巡していました。
 しかし、この作品はサンドラ・ブロックとチャニング・テイタムのW主演に加え、ブラッド・ピットまでゲスト出演している上、好きなジャンルなので、世評にこだわらず(いまさらながらですが・・笑)、公開最終日に劇場にすべり込みました。

Img_20220716_00011  ストーリーは、売れっ子のロマンス小説家のサンドラ・ブロックを「ハリー・ポッター」で有名なダニエル・ラドクリフ扮する大富豪の不肖の息子が、小説ネタにした幻の古代都市を発掘させようと南海の孤島に拉致したため、小説の表紙カバーモデル役のチャニング・テイタムが凄腕の傭兵ブラッド・ピットを頼んで救出するという単純なものです。

 サンドラの役柄は、元々は考古学者でいやいやロマンス小説を書いているという設定です。言葉の端々で自分の小説を貶すのですが、どうやらアチラでは”ロマンス小説”は低級な読み物として定着しているようです。
 一方、チャニングの方は、彼女の小説の専属表紙モデル(欧米では現実に表紙モデルで一躍有名になった伝説的な人物が存在するらしい。)としてその容姿やたくましい肉体美で大人気なのですが、実は全くの見掛け倒しで「ホワイトハウス・ダウン」のような戦闘能力は皆無なのです。
 この凸凹コンビが、ジャングルの中で大富豪の追っ手から逃げていく場面は、サンドラが新作発表会で着ていたスパンコールでギラギラ光るステージ衣装のままで悪戦苦闘するさまやチャニングの行動が足を引っ張り、事態をさらに悪化させるという実に笑えるコンビなのです。

 逃避行の中の二人のセリフのやり取りもなかなか笑えます。なかでも、「小説のファンを馬鹿にするな」というチャニングのセリフには少し感動しました。「作者の分際で・・」というのは別の作品でした(笑)。
 ただ、あの出版社の太った黒人の女オーナーのセリフや行動は、アチラではギャグなのでしょうか?救出に向うのですから”善い人”なのでしょうが、そのセンスは日本人の私にはとても笑えません。

 そして、アクションシーンも実にのどかな(人は死にますが・・)雰囲気であり、やや艶笑的ともいえるギャグを常に振りまきます。今時の若者にとってはなんとも刺激が少なく物足らなかったと思います。多分そのせいで評価が低いのでしょう。でも、私には十分面白かったですねえ、サンドラが手足をつながれた椅子のまま運ばれるシーンやチャニングがヒルに吸い付かれたお尻をさらけ出す場面には笑いました。

 それにしても、昨今はお約束のファンサービスは”美女”より”男性”のヌードが多いようです。この風潮は全く気に入りません(笑)ね。マイナス要素です。まあ、主演のサンドラも胸間で頑張っていますが、やっぱりそれ相応にお年を召していますので、そこはもう一人”美女”を配してサービス場面を作ってほしかったですねえ。本当に残念です。

 加えて、超人的なアクションを見せたブラッド・ピットの突然の退場はかなりショックでした。これはイカンです。ラストまで尾を引きます。せっかくのお気楽ムードが崩れました。ここもマイナス要素になります。

 また、あの可愛かった(シリーズの前半まで)ハリー・ポッター少年があんな悪役が似合う大人になるとは夢にも思いませんでした。”子供のころ可愛くても、大人になれば必ずしも美男美女になるとは限らない”とはよく言われることですが、あんなにも変わるとは、きっと悪い魔法使いの魔法のせいでしょう(笑)。 

 最後に、パンフレットの解説で言及されている「幸せの一ページ」よりは、「ロマンシング・ストーン」が元ネタです。どうも最近のパンフレット制作の程度が低すぎます。Youtubeの方が何倍も情報量があります。もっとも、それが嘘かホントかわからないところが、困りますが。

 以上、この作品、私は十分楽しみました。 

« 凶人ドラキュラ ブルーレイ版 | トップページ | ソー/ラブ&サンダー »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 凶人ドラキュラ ブルーレイ版 | トップページ | ソー/ラブ&サンダー »

2024年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31