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2022年1月15日 (土)

スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム

 アメコミのヒーロー、スパイダーマンの新作「スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム」には魂消ました。マーベル・スタジオという映画製作会社のアイディアと実行力には本当に驚きます。かつて「アベンジャーズ/エンド・ゲーム」の予想を超えたあっと驚くストーリー展開にも驚嘆しましたが、今回は、それ以上です。なにしろ、これまでのシリーズの登場人物を同じキャストで集めて戦わすなどという、幼い子ども達が夢みるような世界を本当に実現するとは奇跡・・・それ以外ではお金の力しかありませんねえ(笑)。ともかく、そんな荒業が成し遂げられています。

Img_20220115_0001  ご存知のとおり、スパイダーマンは、本家のマーベルに映画化権(売却済み)はなく、確かソニー・ピクチャーズで2002年にサム・ライム監督がトビー・マクガイアを主演に映画化しました。この作品は平凡な少年がヒーローを演じる苦悩を描いた物語であり、史上初めて蜘蛛の糸でビル街を跳躍する姿を違和感なく描いた作品で、大ヒットとなりました。このシリーズは3部作となり、第2作に登場するヴィラン(敵役)のドクター・オクトパスは、背中からの触手でヒロインを誘拐するシーンなどはまさにモンスター映画といってよいほどの迫力であり、しかも列車や摩天楼でのスピードある戦いは、いままで見たことのない映像でした。映画「レイダース」のジャングル案内人役の俳優さんの出世作にもなりました。私の大のお気に入りです。パンフレット(劇場で品切れのため、オークションでゲット)によると、再出演したこの俳優さんは、4本の触手を人が大勢で動かしていた当時の撮影とのあまりの違いに驚いた(今はすべてCG)と言ったコメントが載っていました。逆に言うと、第1作の映像が当時としてはいかに画期的だったかを表していますねえ。

 さらに、2012年からは、主演者が代り新しいスパイダーマン・シリーズが始まりましたが、トカゲ男や電気人間が登場したものの、人気は今一つでしたねえ。私も全然買っていませんでした。こうした結果からか、2016年、製作会社のソニーもマーベルのアベンジャーシリーズ「ウィンター・ソルジャー/キャプテン・アメリカ」にスパイダーマンを登場(製作会社同士の業務提携)させました。

 そして、2017年には、ついにマーベル・スタジオによるスパイダーマン単独シリーズ、つまり、今作につながるトム・ホランド主演のスパイダーマンが本格的に始まりました。
 第1作は「スパイダーマン/ホームカミング」であり、タイトルはスパイダーマンの”マーベル”への帰還をお祝いする楽屋落ちの命名です。シューン・コネリーの007復帰作「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」と同じです。向こうではこんなタイトルの付け方もよくあるんだろうか?

 さて、その第1作はぐっと身近でささやかな内容で、”バルチャー”と呼ばれる翼の怪人を頭とした窃盗団のお話であり、第2作目2019年の「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」も、異世界からの来訪者と思われた”ミステリオ”もとんだ詐欺師だったという物語です。
 何しろ、その第1作と第2作の間には2018年「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」や2019年の「同/エンドゲーム」が公開されており、ヒーロー勢ぞろいで戦う”指パッチン”の大スペクタクル劇と比べたらなんとなく物足りないと思っていたら、2作目のラストで、全世界にスパイダーマンの正体を暴露するというとんでもない爆弾を落とした幕切れでした。

 その後一体どうなるんだと思った続きが今作なのですが、予告編でも既に周知されている範囲でストーリーを紹介すると、正体がバレた主人公が魔術師ドクター・ストレンジに頼んで世界中の人々からスパイダーマンの正体の記録を消そうとしたため、誤ってパラレルワールドから別のスパイダーマンのヴィランを呼び寄せてしまうというとんでもない展開となります。”指パッチン”も”とんでも魔術”もまあアメコミ原作のお約束ですから(笑)。肝心なのは、そんな馬鹿げた設定をいかに面白く巧みに使ってカタストロフィから救う物語を生み出すかが脚本や演出の腕の見せ所なのです。
 ちなみに、他の世界からスパイダーマンがやって来るという設定は、既にアニメ版映画であるのですが、凄いと感心したのは、他の映画シリーズ作品をパラレルワールドに見立てて、実写でその当時のキャストをそのまま登場させたことです。グリ-ン・ゴブリン役のウィリアム・デフォー、ドック・オク役のアルフレッド・モリーナ、エレクトロ役のジェイミー・フォックス、リザード役、サンドマン役のキャストも同じです。そしてあろうことか、・・・いや、ここからは映画をご覧ください。私は知らなかったので、ここが一番驚きました。

 また、ストーリーも、単に悪を退治しようというのではなくて、悪を救おうと言い出す高尚なテーマになっています。しかも、なかなか悲劇的な展開も織り込みながら、全3シリーズでの設定上の微妙な違いなどもさらりと説明していく手腕はなんとも素晴らしい。さすが、その力量を買われて3作とも監督したジョン・ワッツです。なお、脚本はクリス・マッケナとエリック・ソマーズという2人で、どうやらマーベルスタジオの中ではローテ―ションで各作品に携わっている(?)ようですが、いやはや、やっぱりハリウッド映画界の地力には感心させられます。

 以上のように今回は本当に楽しめました。これまでの2作の不満は一気に解消されました。まるで、この最後の作品のための長い布石だったのか、とさえ思えます。製作会社の背景などを考えれば考えるほど今回の企画が見事だと感じます。ちなみに、ネットによると、この3部作で終了する予定が、あまりの好評のせいか、新たなシリーズの製作が決定したらしい。おめでとうございます。できたらヒロインは古典的な美人が良いが・・。

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