”気は心”の地震対策
最近、各地で地震が発生しています。幸い私の住む地域ではまだ起こっていませんが、天井まで備え付けた書棚にぎっしりと書籍を詰め込んでいる我が家の書斎(もっとも既に物置と化していますが)の状態を見ると、それほど強くない震度の地震でも、頭の上から本が落ちて来そうで心配の種になっていました。
一般的には、書籍の落下対策としては、本の下へ敷く滑り止めのシートや棚の中央部で止める落下防止ベルトなどの地震対策グッズが売り出されていますが、やたら価格が高いし、書棚全体の面積を考えるととても手が出ません。理想的なのは、棚に上向きの角度をつけた書棚(テレビで見た有名作家の書斎にあった)なのですが、そんな改造などは夢のまた夢ですねえ。
しかも、最上段の棚に文庫を3列も詰め込んでる書棚の前の床には、さらに、大型本用のマガジンラック(スチール製)を並べ、その上に置き場の無かった模型などを飾っているので、ともかく、いまさらながらですが、本の落下対策には早急になんらかの手を打つ必要がありました。
数日、いろいろ考える中で思いついたのが、車の荷台などで荷物の転落を防止するためのカーゴネットの活用です。ネット通販の商品を見ると、結構安価に購入できます。このネットを百円ショップで売っている”はさんでガッチリ止めるフック”で書棚に取り付ければ、少なくても、書棚の上部分の本の落下は防止できそうです。
で、早速注文したのが、2千円弱のカーゴネットです。商品説明に”ゴム特有の匂いがあるので開封後は陰干しをしてください”という注書きがありましたが、まあ、陰干しすればいいかと思ったのが運のつきです。購入した百円ショップのフックを使って150%伸びるという130cmネット(丸1日陰干し済み)は、書棚2列分に丁度張ることができたのですが、完成した数分後に取り外すこととなりました。野外ではあまり気にならなかったゴム素材のなんともいえない臭いが耐えられないのです。完全な悪臭です。あとで気が付きましたが、メーカーは海外(詳細不明)で、商品レビューには1週間、2週間たっても臭いが消えないと苦情がありました。・・・荷台などの屋外専用の粗悪品です。いやあ、本当に安物買いの銭失いの典型でしたねえ。ショックでした。
その後、改めてネットのショップを探すと、メーカー名のあるカーゴネットを見つけました。値段は3倍弱になりますが、背に腹は代えられません。ただ、念のために”臭い”について問い合わせをしたところ、2人のユーザーから”車内でも匂わない”というお墨付きを頂きました。このへんは便利ですねえ。そして再チャレンジしたところ、なんとか無事にネットを張ることができました。ちなみに全く匂いはありません。ほっとしました(笑)。
ただ、このネットが本当に本の落下を防止できるかどうか、多分中程度以上の地震の衝撃には全く効果はないでしょうし、1.2倍ぐらい伸ばして張ったネットの耐久性や持続性がどのくらいあるのかも不明です。まあ、正直いえば、弱い震度でのずり落ち防止を想定した一種の”気休め”措置です。
さらに、今回ネットで覆った範囲以外の書棚の部分は、市販の”保護ネット”で対応してみようかとも計画しています。
ついでに、今後、足元にある模型などを落下物などから守るためのケースをアクリル板で自作することも考えています。中身に併せたオーダーメイドのサイズのケースが安価に製作できるのが、何といっても一番のメリットです。もっとも、アクリルケース自体、埃はシャットアウトできますが、落ちて来る本からの防護は強度的に無理でしょう。これもやっぱり”気休め”です。でも昔のことわざのように”気は心”なのです。こうした僅かなことが被害を少しでも少なくしてほしいものです。
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