ディズニープラス(前編)
最近、動画配信サービスの競争が激しいようです。目玉商品を用意して、ユーザーの囲い込みを図っています。特に、ディズニープラスのやり方は露骨です。なにしろ、親会社のウォルト・ディズニーがスター・ウォーズを買収したことはもう随分前の話であり、新作映画も作りました。まあ、あんまり良い評価ではなかったようですが、ディズニープラスでは、旧作映画の無料配信と同時に、スピンオフともいうべき、賞金稼ぎが主人公の「マンダロリアン」というTVシリーズを始めています。
さらに、マーベル・スタジオと組んで、大ヒット映画「アベンジャーズ」のスピンオフ作品「ワンダヴィジョン」など2本も配信しています。
さすがディズニーは商売が上手いとは思っていましたが、私としてはまだまだ月額700円強を払ってまで加入するつもりはありませんでした。ところが、なんともえげつない一手、いや二手かな?を打ってきたのです。ユーチューブなどで予告編ばかり見せられてきた新作マーベル映画「ブラックウィドウ」を劇場公開と同時にディズニープラスでも配信したのです。
これに反発(?)したのが、興行主のTOHOシネマで、全国の劇場で公開しないことで対抗しています。結局、TOHO系列以外の映画館が無い地域は劇場で鑑賞することができない事態になりました。映画ファンを無視した縄張り争いです。詳しい内幕などはわかりませんし、ディズニーにしても生き残りをかけた仁義なき闘いかもしれませんが、TOHOサイドも時代の流れを見て共存する方法を模索してほしかったなあ。TOHO経営陣は結局ドル箱を捨てて、オリンピック美談やらワニ漫画などの作品で史上最悪の興行結果のようです。これは映画ファンを無視したツケなのでしょう、一日も早く経営方針を変更してもらいたいものです。
でも、まだアメコミ映画の「ブラック・ウィドウ」は我慢できます。しか~し、ディズニー映画「ジャングル・クルーズ」までもが劇場公開が無いとはどういうことでしょうか?私は怒っています、などと書きますと、かつてVHS収集していた割には小さなブラウン管で楽しんでいると友人に揶揄されたこともある私なので、最近”映画は映画館で観るべきだ”などと言い出していることに私自身が驚いているのですが、これはまた別のお話です(笑)。映画はやっぱり映画館で公開されなければなりません。コロナ禍でつくづく感じました。
さて、お話を戻して、もう半世紀以上(かなり)も前のことなのですが、私はディズニーランドの”ジャングル・クルーズ”に憧れていました。私の幼い頃にはTVでディズニーの番組があって、アメリカのディズニーランドでは、密林の中を川船で航行しながら、川から顔を出すカバやワニ、岸辺のキリンやライオンを観客たちが楽しむというアトラクションが紹介されていました。今思うと、これが”ジャングル・クルーズ”だったのですが、その映像に夢中になってしまったのです。もちろん、当時は日本にディズニーランドなどはなく、しかも渡米など全く考えられない時代でした。
ところが、さすが当時は”物真似”ジャパンと揶揄されていた時代です。早速、県外の”ドリームランド”という遊園地に”ジャングル・クルーズ”らしきアトラクションができたというのです。親に無理を言いまして連れて行ってもらいました。思えばわがままでしたねえ。
生まれて初めての県外旅行だったのかもしれません。残念ながらほとんど旅行の記憶がないのですが、黄色く濁った水面から顔を出したカバのあまりのお粗末な作りモノにガッカリした思い出だけが鮮烈に残っています。今更ながら親には申し訳なかったと思います。以来、ジャングル・クルーズは私の黒歴史となり、記憶からも消えていました。実は大人になっても、ディズニーランドに行ったことはありません。
で、いまやっと、幼い頃の記憶を思い出しました。そう私の憧れだったのです。そのアトラクションが冒険活劇映画となって甦るのです。これは観るしかないのですが、TOHOではかたくなに上映しないようです。今後も、TOHOはディズニーもマーベルも上映しないのか?みすみす利益を手放すのか、などと株主の様に経営を心配してもしかたありません(笑)。
で、結局、一般庶民の私としては、8月初めに、ディズニープラスに加入しました。と、ここまで前段が長くなったのですが、その後のお話は、後編でお楽しみに。・・・時間切れです。つづく。
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