雑誌「怪獣大行進」顛末
ヤフー・オークションを暇にまかせて眺めていたところ、懐かしい古書に出会いました。昭和42年に芳賀書店が発売した少年向け怪獣特集の雑誌「怪獣大行進」です。商品写真にページを開いた写真が掲載されており、すっかり忘れていた記憶が蘇りました。そう、この雑誌も持っていたのだ。当時としてはかなり鮮明な写真が掲載された特集雑誌であり、以前紹介(2021.1.25参照)したスクリーン別冊「怪獣映画大特集」と奇跡的に友人から手元に返された「ウルトラマン怪獣大百科」と双璧をなす名著(?)でした、と個人的には思っています。・・・忘れていましたが、愛読書でした(笑)。
そこで、懐かしさもあり、実際手にとって読みたいと思ったのですが、提示価格をみてびっくり仰天です。なんと万札が片手ぐらいは必要なのです。こりゃあ、高すぎだろうと、ネットで相場を見てみると、もう随分前に、あの漫画の古本販売で名を成した古書店「まんだらけ」で並上5万円強、他のバイヤーでは完品が10万円弱という実績もありましたし、過去のオークションでは並本で3万円強の取引もありました。
まあ、戦前の手塚治虫のマンガが数百万円というレベルとは違いますが、とても手が出る状況ではありません。特に、こうした子供向けの雑誌などは手荒く遊んでいるので状態が悪いのが当たり前で、残っていること自体が奇跡なのでしょう、プレミアが天井知らずで困ったものです(笑)。
しかし、運はあるようです。先日、突然、メルカリで”状態が悪い”という説明付きの商品が出品されました。本の外面の商品写真しかないのですが、一応表表紙も裏表紙もあります。
そこそこの値が付いているのですが、前述のような価格よりは”相対的”にリーズナブルなので、この際、中身のことは考えずにゲットしました。なにしろメルカリは即決価格ですので、逡巡していると他の買い手に奪われるのです。この前も、捜していた”フェバリット”の海の生物シリーズ・フィギュアが2個も同時に出品されたのに、油断した隙に売れてしまいました。とにかく即決即断です。「後悔は買ってからにしましょう。」という名文句の通りです。
さて、届いた商品は覚悟の上とはいえ、なかなかに難物でした。表表紙と裏表紙は下部をセロハンテープで止められており、その他の部分は完全に本体から外れています。しかも、マジックで名前や背表紙のタイトルをなぞっています。中身は、なにかの付録を糊付けしていたり、一部切り取りがあったものの、肝心な写真の部分はなんとか無事だったのが幸いでした。
早速、本の修復作業です。まず、貼り付けられたセロハンテープを慎重に剥がします。手持ちの”シールはがし”をテープと表紙の僅かな隙間に流し込みながらの作業でしたが、これは大成功でした。古びたテープが完全に取れた時は感動しましたねえ。
次に、マジックで書いた名前などをシンナーで消していきます。表紙がコーティングした紙質なので周囲の汚れと馴染ませる程度には消すことができました。
最後は、手芸用の白い接着剤で表紙を本体にくっつけていきます。楊枝を使って少しづつ細心の注意を払いながら貼り合わせていきます。
そして洗濯ばさみで固定して一晩おいて、修復が完成です。今回は、なかなかうまくできました。私にとっては高い買い物でしたが、全体的に写真の部分の被害が少なく、うまく修復できたので気分も良く大変満足しています。
頁を開くとやはり懐かしさが半端ありません。ではその修復本をご覧ください。
また、同じ時期に発売されていた前述の3大名著のうち残り2点の雑誌「ウルトラマン怪獣大百科」と別冊スクリーン「怪獣映画大特集」も併せてご紹介します。
もっとも、どの雑誌も写真集と銘打つ割には写真は全体の中のわずかな部分であり、ほとんどが挿絵と解説で成り立っていることや、サイズも実はB5版で意外と小さかったんだと改めて納得しました。子供の時はもっと大きくて初めて見るカラー写真に感動したものでしたのに・・。まあ、当時住んでいたところは、ウルトラマンのテレビ放送もない情報過疎の地域でしたし、こうした雑誌や少年漫画が数少ない情報源でしたから、大きく見えたのは当然だったかもしれませんが、現実はこんなものなのでしょうね(笑)。
ちなみに、別冊スクリーン「怪獣映画大特集」は、以前ご紹介した冊子(2021.1.25参照)とは異なるのものです。その証拠に、正規の裏表紙が付いています(笑)。最近、交換部品用(?)に入手しました。
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