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2021年1月26日 (火)

別冊スクリーン/マカロニ・ウェスタン特集

 前回ブログでお話した「別冊スクリーン/マカロニ・ウエスタン特集」の古本が届きました。本の状態は、数か所に書き込み(傍線)があったものの、表紙をはじめ背表紙も含めて全体的にヨレも日焼けもほとんどなく実にきれいなままです。裏表紙がちぎれた「怪獣映画特集」とは雲泥の差です。これで送料込みで1810円はお得でした。
 いや、それ以上に、読みたいと思っていた本が50年も過ぎて読むことができたことに価値があります。まあ実際は先日までそのことを忘れていた(笑)のですが、それはともかく、今回ひょんなことから念願がかなったことになんとも感慨深いものがあります。
 ここは素直に古書通販サイト「日本の古本屋」さんに感謝しましょう。皆さんも是非ご利用ください。参加の店舗にもよりますが、商品が届くのも早いですよ。

Img_20210126_0001  さて、ページを開いてみると、初めて読むはずなのに懐かしさで一杯です。一般の娯楽映画ファンにとっては、映画雑誌「スクリーン」が唯一無二の情報源と言ってよい時代です。(キネマ旬報は昔も芸術指向ですから) 新作の情報や撮影裏話をむさぼるように読んでいた当時の雰囲気が一気に蘇ります。多分、記事の文体というか、レイアウトや表現方法に、なんとも古き良き時代ののんびり笑えるようなおおらかさがあります。

 それにしても、この本にはマカロニウエスタンの特集と副題が付いていますが、発売時点では、イタリア西部劇は、まだ14本しかわが国で公開されていないことが分かりました。丁度、セルジオ・レオーネ監督の「続夕陽のガンマン」が公開される前なのです。

 そのせいでしょうか、本場の西部劇に肩入れしている(としか思えない)評論家が寄稿している”マカロニウエスタン(記事の中でMWと称するとの説明あり)の魅力を解剖する”というタイトルの記事では、MWと本家の違い、MWの面白さとは?(何故疑問符)、ガンプレーと残酷さなどの論点で紹介しているのですが、そこはかとなくマカロニ・ウエスタンをゲテモノ扱い(していないとわざわざ記載していますが・・)しているような印象があります。まあ、本場ではスパゲッティ・ウエスタンと揶揄されていましたから当然かもしれませんが、当時の本場西部劇を愛する評論家たちの思いがにじみ出ています。

 雑誌の構成も、冒頭特集は、”思い出の西部劇名作選”として、駅馬車、荒野の決闘、黄色いリボン、シェーン、リオ・ブラボー、赤い河、西部の男の7作品を写真入りで紹介した後、製作中のハリウッド西部劇の紹介が続きます。マカロニウエスタン作品は、雑誌の後半からやっと新着映画紹介として「続夕陽のガンマン」が出て来ます。本場優先の編集方針なのでしょうねえ、きっと。今や「続夕陽のガンマン」は西部劇の名作と言われていますから笑えます。

 そして今回、私が一番楽しんだのが、”これがマカロニ西部劇の内幕だ!”という、イタリア人ペンネーム(?)の署名入り記事でした。これは、ヤンキー名前大作戦、ローマのテキサス、スペインのユタ州などという目次で、イタリア西部劇が始まった経緯や撮影の裏話等を軽妙に紹介しています。例えば、もともとメキシコにはスペイン文化の影響(コロンブス?)があり、当時のままの古い建物などが残っているスペインの田舎町が撮影ロケ地になって一気に発展したとか、そんなこぼれ話がなんとも愉しかったのです。

 映画雑誌としても、実在の歴史上の人物の紹介などは余分なものの、盛りだくさんのネタをわかりやすい文体で記事にした内容で構成され、大変楽しい読み物になっています。昨今の映画雑誌の露骨で悪趣味的な内容と比べると、なんとも節度があって気持ちよく読むことができました。”昔は良かった”という懐かしさだけではない、大らかな面白さが感じられます。なんだか、よく分かりませんが、ともかく今風にいえば、イイネ、イイネを押したくなりました(笑)。

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