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2021年1月17日 (日)

テキサス魂

 西部劇と言えば、やはり名優ヘンリー・フォンダ主演の作品が期待できます。なにしろ「荒野の決闘」の素朴な保安官から「ウエスタン」のように悪逆非道のガンマンまで幅広く演じています。まあ、社会派ドラマでも活躍した名優ですから当然かもしれません。
 ということで、まだ見ていない数ある西部劇作品の中から選んでDVDを購入したのが、グレン・フォードと共演した映画「ランダース」でしたが、なんと、この作品は、西部劇という範疇ではなく現代のカウボーイを描いた喜劇だったのです。思い込んでいた私も悪いのですが、商品説明はもっと丁寧に書いてほしいものです。冒頭、牧場を車が走ってきたのには絶句しました。もっとも、それ以外は本当に西部劇の時代そのままといってもおかしくない生活ぶりなのでさらに驚きです。ただ、こうした地域がトランプ大統領の岩盤層なんだと改めて納得しました。

81xbr1ywxl_ac_sy445_  さて、この失敗を踏まえて、験直しにジェームス・スチュアートとヘンリ・フォンダが共演した「テキサス魂」を購入しました。1867年テキサスと表示がありますので、西部劇で間違いありません(笑)。物語は、スチュアートとフォンダの初老のカウボーイ2人の遺産を巡るコメディ・ウエスタンです。最近は、どうもシリアスな物語は体に応えますので、こういう軽い調子のお話の方が心地良いのです。

 物語は、スチュアートが兄の遺産を継ぐためにシャイアンの町を訪れると、その兄の遺産というのは町の有名な高級娼館だったのです。そして、この娼館の設定が面白いのです。鉄道会社の土地にあって、高級家具を揃え、美人ぞろいで気立ての良い娼婦たちがアットホームに暮らす歴史的な建造物だったのです。しかし、大金を手にしたスチュアートは舞い上がり、商売替えをもくろみますが、娼婦たちや町の男達の総スカンを喰らいます。恒例の酒場での大乱闘もしっかり描かれます。

 そんなコメディタッチの騒動の中で、娼婦の一人に逆恨みしたならず者が彼女に殴るけるの暴行を働きます。どっかで聞いたようなお話ですが、こちらが元祖かな?ともかく娼婦の顔のケガの描写などは現代版と比べると”可愛い”ものです。しかし、こんな”許されざる”無法に怒ったスチュアートがならず者と決闘して勝ちを拾うのですが、ここで相棒フォンダのある癖が伏線として生かされるので、それはどうぞ映画でお楽しみください。

 しかし、お話はそこでは終わらず、西部劇のお約束のとおりその無法者には無法者の一族がついており、彼らが復讐に町に来ます。フォンダが早速町を逃げ出したのでスチュアートは単身で迎え撃つことになるのですが、その結果は・・・というのが大筋です。
 この映画の見所は、なんといっても名優2人の掛け合い漫才を楽しむことなのでしょうねえ。フォンダは女好きでおしゃべりで日和見な男を飄々と演じ、スチュアートは社会貢献を夢見る堅物に扮します。資産家になったスチュアートが共和党支持を宣言し、民主党に投票していたことを黙ってくれとフォンダに口止めするのが一番笑えました。
 ともかく、監督は才人ジーン・ケリーなので、西部劇に必要な要素である酒場の乱闘、決闘、撃ち合いなどを過不足なく入れながら、古き良き時代の初老のカウボーイの生き様までもさりげなく描いています。今回はDVDを一度も早送りにすることなく102分楽しめましたので、満足です。

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