サイドショウのビッグ・チャップ
映画「エイリアン」は、悪夢に出てくるような画期的なデザインの宇宙生物によって有名ですが、そのストーリーも実に凝った様々な仕掛けが施されており、見直すたびに新しい発見や面白さがあります。そのせいか、40年以上も前の作品ですが、続編「エイリアン2」と併せて、様々な解説本が出版されるほどの人気を保っています。そして、この”エイリアン”という言葉の意味さえ変えてしまった宇宙生物の人気にあやかろうと、いまでも模型の類は国内外の様々なメーカーから多数販売されています。
国内産で言えば、海洋堂の可動式のフィギュアをはじめ、発売当時”世界で最も美しい”と映画会社が評したと言われる「マーミット」の伝説の模型”かがみエイリアン”(当ブログ2006.8.22参照)も生まれています。最近では、ギーガーのオリジナルに忠実な大型模型の製作販売も話題になっていました。私も含めて”エイリアン”のファンは多いのです。
当然、本家アメリカでは、有名な「サイドショウ」をはじめいろいろな模型メーカーから大小様々なサイズの精巧な模型が幾種類も発売されています。こうした本場の模型の良いところはほとんどがレジン製であり、実に精巧な造りになっていることです。やはりソフビなどとは見た目が一味違います。ただし、かなりな重量になるほか、破損しやすいという欠点があります。しかも、最近では、商品のサイズが大型化し、当然精緻さが増大してはいるのですが、なんとも価格がけた違いに高くなっています。そのため、我が家では置き場もありませんが、なにより全く手が出ません。・・・あのブドウは酸っぱいのだ(笑)。
そういった模型市場の状況ではありますが、「サイドショウ」から初期の頃、多分一番最初に発売されたものと思いますが、映画「エイリアン」第1作に登場する「ビッグ・チャップ(エイリアン成体の呼び名)」の中古品をオークションで入手しました。商品化第1弾のせいか、本体のサイズは1/6足らずであまり大きくはありません。その代わり映画で最初に成体の姿が登場する倉庫がジオラマになっています。
個人的にはあまりジオラマは好みではないのですが、同じ商品シリーズと思われる「エイリアン2」に登場する「エイリアン・ウォリアー」を1年前に入手していましたので、これでセット品となることを踏まえて投資しました。ちなみに同シリーズの「エイリアン・クイーン」は随分前(2017.2.25参照)に確保済みです。ついでにいえば、同時期に発売された「プレデター」もゲット(2014.1.11参照)しているのです(笑)。
さて、実際に、現物を間近で眺めてみると、ジオラマの倉庫の機械部品の作り込みがなんとも素晴らしいのです。映画の中ではほとんど映っていない錆びた鎖を巻き付けた円柱等のデザインとリアルな塗装が映画の醍醐味を蘇らせます。では、ご覧ください、薄汚れたマシンはなんとも美しい(笑)。
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