ジャイアント・ウェタ
「ロード・オブ・ザ・リング」で一躍名を馳せたニュージーランドの映画監督ピーター・ジャクソンの特殊撮影工房の名前が「ウェタ・デジタル」といいます。この工房の技術と熱意があってこそ、エルフやゴブリンたちが住むリアルでファンタスチックな世界が創造できたと思います。そして、この「”ウェタ”・デジタル」という工房の名前こそ、ニュージーランドだけに生息する巨大な昆虫「ジャイアント・ウェタ」の名前から取られたものなのです。ちなみに「世界珍虫図鑑」によると和名は”オバケハネナシコオロギ”となっていますから、姿形は羽のない巨大なコオロギなのです。
この昆虫が、バンダイ系の会社から「一番くじ 昆虫」のD賞商品「ジャイアント・ウェタ」として発売されました。1回680円でA賞からハズレまで様々な商品があるのですが、AからD賞までは、実物大の模型というのがウリになっています。
正直、あまり昆虫類には興味はないのですが、最近「世界一の巨大生物」などという図鑑も買った影響からか、オークションに出品されていた商品を思わず買ってしまいました。
ところが、この模型の造型が想像以上に大変よくできていました。さすが老舗のバンダイです。造型師の名が無いのが残念です。まあ、彩色は胴体以外はやや手抜きでしたが、エナメル塗料のフラットブラウンとブラックの混色で薄めに墨入れすれば、なかなかなリアルな出来上がりになりました。では、現物をご覧ください。
で、各種の図鑑の”鉄板”、手に乗せた姿の写真をご覧ください。その巨大さに感動しますぞ。
こうなると、ヘラクレスとか、ゴライアスとかの名前が付いている他の巨大昆虫の模型もほしくなりますねえ。結構プレミアがついている価格ですし、私の対象範囲外なのですが、困りました(笑)。
それにしても、最近は本当にバンダイが元気ですねえ。ガシャポンでも、ダンゴムシ・シリーズには笑いました。本当に体が丸くなる、ダンゴムシやら、マンマルコガネなどを実際の数倍のサイズに拡大した模型を販売しています。もちろん、安価なおもちゃとしての商品レベルなのですが、きちんと球体になるのが立派です。こうした商品を手に取ってみると、やはり昆虫類は精密なマシンに見えます。自然の創造主の造型は見事ですねえ。
ちなみに、このシリーズで最も感心したのが、爬虫類の「アルマジロトカゲ」です。この生物も丸くなるところからラインナップされたのでしょうが、その造型の出来が素晴らしいのです。仕掛けは簡単で、身体が丸くなるように輪切りの胴体をつなげただけのシンプルな造りなのですが、とにかく本物っぽく見えます。ついでに先ほどと同じく”墨入れ”を施すとさらにリアル感がアップします。さらに、意外なことに体の各部が動くことでさらに効果を高めているのです。おもちゃレベルの簡単な作りでこれほどリアルで自然な姿を生み出したことに感動します。是非ご覧ください。
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