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2020年8月15日 (土)

キングギドラの角

Manndakake  かつて古い漫画本を”お宝”に換えた有名な古物商「まんだらけ」がこの7月に発行した雑誌があります。店舗で販売している古本やおもちゃを一堂に掲載した雑誌なのですが、とにかく膨大な点数があり、実際に商品を買うことができなくても資料的な価値があります。
 今回の特集は「東宝怪獣」ということで、東宝が製作したいわゆる”怪獣映画”のパンフレットをはじめ、古い漫画や雑誌、玩具、ガレージキットなど様々な関連商品がこれでもかというほど大量に載せられています。

 そして、表紙や冒頭の見開きページに目玉商品として紹介されているのが、東宝の怪獣映画黄金期に作られた「地球最大の決戦」に登場した、ご存知”キングギドラ”の撮影用の模型です。
 本体の模型に操演用のひもや棒が付いており、アナログ感が満載で、観ているだけで当時の特撮現場が想像されて、楽しくなります。しかし、キングギドラの体色が濃紺系で、羽の色にも虹色の濃淡が付いています。実は、キングギドラの色はもともと濃紺系だったのですが、撮影現場に運ばれた着ぐるみを見た女の職員が「金星から来たのだから、金色と思っていた」と呟いたのを、”特撮の神様”円谷監督が聞きつけ、撮影直前に全身を金色に塗ったという逸話があります。そのため、既に作られていた映画パンフレットの表紙では元の濃紺系のままなのです。

 ということで、この操演用模型を改めて見てみると、濃紺系のままなので、どうやら撮影には使われなかったモデルのようです。でも、お値段は300万円といいますから驚きますし、この小道具は、一体どんな経緯があって、撮影所から古物商のところまで流れて来たのでしょう、そんなことが何故か気になります。せめて、最近流行りのウルトラマンなどの懐かしの特撮展などに貸し出しされないのでしょうか。まるでぼったくりバーのような中身のない貧素な地方巡回展覧会が大手を振っているのは困ったものです。

Kinngigidora  それにしても、「キングギドラ写真集」も発売され、なにかのギドラ・ブームかしらと、久しぶりに三ツ首怪獣を懐かしんでいたら、ヤフーオークションでレジン製のキット完成模型に一目ぼれです。この製品は、メーカー不明なのですが、高さ20cm強、広げた両羽が40cm弱の手頃なサイズで、商品写真を観る限りなかなか出来が良いのです。しかも、三本首のうちの一つの頭の角が2本とも欠けており、羽の爪までもいくつか失われているという私向けの”ジャンク品”です。こういう商品は低価格で競争相手が少なく、ホンの気まぐれで入札したら、本当に落札してしまいました。ご縁があったのですねえ(笑)。

 しかし、商品が到着してみると、”レジン製でこわれやすいもの”という出品者の注書きのとおり、輸送中に、頭部の長角4本が一の首を除いて、総て見事に折れており、羽の爪も3本は無く、しかも中央の短角1本を失っています。もう少し輸送のための包装をなんとかしてほしかったと悔やんでもしかたなく、この角や爪をいかに復元するかが、今回の模型作りのミッションとなりました。

 角を複製するためにいろいろ試行錯誤した結果、結局、エポキシ造形パテを自分の指で棒状に丸めて角度をつけるという原始的な方法が一番良いことに気が付いたのですが、それからが大変です。現存する角の形状や大きさになるように丸め、何本も試作品を作りました。微妙に大きさや曲がり方が違うので何度も繰り返し、作り直しました。それでも、偶然というか、奇跡のように、なんとか許容できる程度の角と羽の爪が完成しました。そして、その細長い部品に0.5mmの真鍮棒を差し込み、頭部に埋め込むのですが、この穴あけ作業ではピンバイスという工作道具の優れた機能をいやというほど実感します。これは本当に必需品ですねえ、今更ながらですが、改めて感心しました。
 角ができれば、あとはサーフェイサーで下塗りし、金色のラーカー塗料をエアブラシで吹いて完成です。お疲れさまでした。

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