ドクター・ドリトル
実に4カ月半ぶりに映画館に行きました。コロナウイルスへの対策として、入り口で検温をされ、一つ飛び(空席張り紙)に座席が確保されているという非常に贅沢な視聴環境です。しかも自粛が解除されてから日数もたっていますが、まだ観客は4~5人です。もっとも映画愛好家の友人に聞けば、1人で貸切という作品もあったようで、これではなかなか興行サイドは大変だなあ、と実感します。ただ、観客にはマスクを強要しているのに、席での飲食はOKというはなんとも中途半端です。これが防疫と経済の両立の象徴でしょうかねえ(笑)。
さて、映画「ドクター・ドリトル」は、もちろん、有名な児童文学「ドリトル先生航海記」の映画化です。動物と話ができるというのはこどもの夢ですよねえ。ただ、原作のドリトル先生の挿絵が嫌いです(笑)。この原作は以前にもレックス・ハリソン主演でミュージカル映画として実写化されていました。原寸大の巨大なかたつむりが楽しかった記憶があります。なお、原作を無視したという直近のエディ・マーフィ主演の喜劇は見ておりません。
ただ、今回の主演がアイアンマンのロバート・ダウニーJr.ですから、もう大体雰囲気はお判りでしょう。そして予想どおりの物語でした。まあ、私としては”リアルなCGの出来具合を確認するだけ”というぐらいの気持ちの上、久しぶりの”劇場”を楽しもうということで”お出かけ”したので、その意味では十分楽しみました。
もっとも、最近の「ライオンキング」などでリアルな動物が人語をしゃべるという状況には慣れたつもりでしたが、この映画では、最初はつつましく動物の鳴き声(擬音)での伝達方法でしたが、翻訳機能がいつのまにか追加されて人語に変わり、挙句の果ては蟻やトンボなどの昆虫までもが人間と非常に知的な会話をします。「アントマン」の使役蟻の比ではありません。交渉する知能を付与しているのですから、これにはさすがに絶句です。いやいや、”これもあり”なのです。トンボの目に黒目があってもヨイのだ(笑)。
内容?。まあ、いいじゃないですか、映画は楽しめば良いのです。コロナや厳しい世界情勢、情けない国内政治等の世間の憂さをせめて2時間(うち上映前の宣伝20分とは長すぎない?)忘れましょう(笑)。
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