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2020年6月30日 (火)

2001年宇宙の旅グッズ その2

 以前に比べて映画「2001年宇宙の旅」のフィギュアの発売が増えてきているような気がします。ネット情報によれば、どうやら版権が許可されたせい(当たり前?)ということらしいのですが、まあ、スタンリー・キューブリック監督が存命中ならまず絶対に許可しなかったような気がしますから、やっと雪解けの時期に入ったのでしょうね、キット。

 さて、前回(2019.5.6ブログ参照)に引き続き、今回紹介するのは、一部のネットでその精巧な再現ぶりが話題となっている某国内メーカーの”スペーススーツ”ではありません。このスーツモデルは、いくら出来が良いと言っても、可動関節が目立つアクションフィギュアなので私の専門外、ということで誠に残念ですがパスします。今後のリアルなスタチューモデルの発売を期待したいものです。

Figure054487  ということで、まずは、この映画の象徴ともいえる”ディスカバリー号”のミニチュアです。全長250mmのミニフィギュアです。「ベルファイン」というメーカー製なのですが、商品写真の通りコンパクトながら実に精巧に作られています。デスクや書棚にディスプレイするにぴったりなサイズで、しかも完成品というのが誠にうれしいのです。なにしろ「メビウス」製の完成したら全長1000mmにはなろうかというプラモデルは、購入時の意気込みとは裏腹に手つかずのまま箱詰めの”箪笥の肥やし”状態なのです。その意味では、代替品としてなんともありがたいフィギュア化です。

Ye69469   しかも、「ベルファイン」さんは、全長45mmの”スペースポッド”と同じサイズの月面直陸用の”アリエス号”の2体のフィギュアをセットで発売しています。さらに、145mmの”オリオン号”と87mmの”ムーンバス”のセットまで揃えているのは、まことに至れり尽くせりのラインナップなのです。ありがとうございました。あとは、本格的な”スペーススーツ”や”モノリス”のスタチューの発売を待つのみです。特に、モノリスは、他のメーカーからトイ感覚のグッズが発売されていますが、是非、”書籍の外箱”ではない(笑)、本物のフィギュアの発売を望みたいものです。573566w300

2020年6月29日 (月)

偏愛映画放談

 近頃は毎日のように視聴することが多くなったユーチューブで、日本映画専門チャンネルが配信した「偏愛映画放談」という番組を見つけました。最近著作などですっかりおなじみになった時代劇評論家の春日太一と、ジブリの助監督だったアニメ監督、そして映画好きらしい芸人さんの3人の座談会です。数年前の製作らしいのですが、映像は無くて、音声データのみなのです。
 最初に見かけたのが黒澤明映画の特集だったので、おもわず連続して観てしまいました。もちろん、クロサワの黄金時代を知らない世代の黒澤論なのですが、まさしく”放談”といってよい春日節全開で、少し強引な論理展開は見られますが、なかなか面白く聞くことができました。
 特に、天国と地獄などで評論家や一部の映画作家から思想的な攻撃を受けていた時代のことなどをあっけからんと切って捨てているのは、なんともうれしいものです。あの時代の雰囲気は映画の面白さより”あたまでっかち”の作品が高く評価される、本当にそんな感じでしたねえ。結果、映画が全然楽しくなくなりました。あいつらのせいだ!!

 さて、この放談シリーズは、春日氏の好みで黒澤明作品以外にも様々な映画を取り上げていますが、なかでも、仲代達矢の若いころに焦点を当てているのがいい。春日氏のご贔屓は仲代達矢と若山富三郎と思いますが、実に私の好みと似ています。まあ、時代劇ファンというなら、両人は外せませんので、必然的にそうなるのでしょう。特に仲代本人に直接インタビューしているのは羨ましい限りですが、私も若いころ、池袋文芸地下(映画館)の仲代達矢特集のナイトショーですぐ後ろの座席に座っていた本人に握手してもらったことがあります。実はこれを言いたかったのだ(笑)。

 余談はさておき、仲代達矢氏の主演映画として「白と黒」を紹介しています。実はこの映画は見たことがありませんでした。この作品と比較しているのが、知る人ぞ知る「野獣死すべし」の冷徹な主人公であり、全く真逆の気弱な主人公を演じた仲代達矢の演技をべた褒めでなのです。となると、やっぱり観たくなりますよねえ。それで調べてみたら、世評ではあまり評価の高くない作品だけにやっぱりDVDもVHSも発売されていませんが、春日氏の”放談”の影響力でしょうか、最近「アマゾンプライムビデオ」でレンタル等ができるようになっていました。で、早速400円で視聴です。

 内容は、黒澤一家の脚本家橋本忍のオリジナル推理モノで、助監督だった人が監督し、小林桂樹と仲代達矢が主演し、小林が検事、仲代が弁護士を演じています。けっこう面白いお話でしたが、モノクロの演出がなんかクロサワ風に少し作り過ぎの感があります。結局、仲代の演技は指摘のとおり熱演ですが、やっぱり仲代達矢といえば悪でも善でもクールで人間離れした役柄の方が似合っています。「用心棒」と「椿三十郎」の三船敏郎と同等以上の力を持つ敵役をはじめ、「炎上」の女たらし、「人斬り」の幕末テロの首領、「いのちぼうにふろう」の匕首の達人、「切腹」の食いつめ浪人、「上意討ち」の堅物関所番、「御用金」の脱藩浪人、「大菩薩峠」の狂気の素浪人、「金環蝕」の切れ者幹事長、さらに言えば、岡本喜八監督の「殺人狂時代」や「斬る」のとぼけたヒーローも捨てがたい。ということで、もっと他の作品での仲代達矢の魅力を語ってほしいし、若い人に時代劇の面白さを知ってもらいたいなあ。

 それにしても、仲代達矢が俳優座の舞台で演じた「東海道四谷怪談」の記録映像はどっかに残っていないのだろうか。まさに伊右衛門役ははまり役だろうに、映画「四谷怪談」の演出が凡庸だけに、その伝説の舞台の一部でも観たいものです。

 

2020年6月25日 (木)

ドクター・ドリトル

 実に4カ月半ぶりに映画館に行きました。コロナウイルスへの対策として、入り口で検温をされ、一つ飛び(空席張り紙)に座席が確保されているという非常に贅沢な視聴環境です。しかも自粛が解除されてから日数もたっていますが、まだ観客は4~5人です。もっとも映画愛好家の友人に聞けば、1人で貸切という作品もあったようで、これではなかなか興行サイドは大変だなあ、と実感します。ただ、観客にはマスクを強要しているのに、席での飲食はOKというはなんとも中途半端です。これが防疫と経済の両立の象徴でしょうかねえ(笑)。

_new_20200625164701  さて、映画「ドクター・ドリトル」は、もちろん、有名な児童文学「ドリトル先生航海記」の映画化です。動物と話ができるというのはこどもの夢ですよねえ。ただ、原作のドリトル先生の挿絵が嫌いです(笑)。この原作は以前にもレックス・ハリソン主演でミュージカル映画として実写化されていました。原寸大の巨大なかたつむりが楽しかった記憶があります。なお、原作を無視したという直近のエディ・マーフィ主演の喜劇は見ておりません。

 ただ、今回の主演がアイアンマンのロバート・ダウニーJr.ですから、もう大体雰囲気はお判りでしょう。そして予想どおりの物語でした。まあ、私としては”リアルなCGの出来具合を確認するだけ”というぐらいの気持ちの上、久しぶりの”劇場”を楽しもうということで”お出かけ”したので、その意味では十分楽しみました。

 もっとも、最近の「ライオンキング」などでリアルな動物が人語をしゃべるという状況には慣れたつもりでしたが、この映画では、最初はつつましく動物の鳴き声(擬音)での伝達方法でしたが、翻訳機能がいつのまにか追加されて人語に変わり、挙句の果ては蟻やトンボなどの昆虫までもが人間と非常に知的な会話をします。「アントマン」の使役蟻の比ではありません。交渉する知能を付与しているのですから、これにはさすがに絶句です。いやいや、”これもあり”なのです。トンボの目に黒目があってもヨイのだ(笑)。

 内容?。まあ、いいじゃないですか、映画は楽しめば良いのです。コロナや厳しい世界情勢、情けない国内政治等の世間の憂さをせめて2時間(うち上映前の宣伝20分とは長すぎない?)忘れましょう(笑)。

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