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2020年1月27日 (月)

2020年模型初め

 2020年を迎えて、昨年は模型作りをほとんど行っていないことに気が付きました。なにしろ、このブログで「模型」カテゴリーでは1年以上前(2019.1.19)に記事が残っているだけなのです。これはいけない、何をしていたのでしょう。このままでは、腰や足に続いて手先までもが衰えてしまうと危機感を募らせました。最近、運動不足(引きこもり)のせいか身体がかなり固くなっていますし、腰痛や肩痛に真剣に悩んでいるのです。困ったものです。

 ということ(?)で、一念発起し、新しい年の模型初めとして、早とちりして買ってしまった”CAST”製のミニフィギュアキットを作ることにしました。この”CAST”というのは大阪にある怪獣模型専門メーカーの「株式会社キャスト」のことです。この会社は、日本の怪獣映画を中心とした「特撮大百科」シリーズでレジン製のミニフィギュアなどを製作しているところで、私にとっては以前食玩を作っていた前身の会社からのお付き合い(時々通販した程度)です。
 このメーカーの商品は、日本家屋向きの10cm程度の小さな模型なのですが、日本特撮映画の作品全部をカバーしようというような奇特な方針があるようで、例えばドゴラやマタンゴというかなりマニアックなフィギュアを数多く発売しています。とにかくレジン製なので造りが非常に精緻である一方、破損しやすく手作業なので生産数量も少ないというのが難点です。当然、価格もそれなりになりますし、最近はさらに困ったことに営業方法が通信販売ではなく大阪や東京、名古屋などの大都市のアンテナショップでの販売にシフトしたせいで、地方在住の身ではヤフー・オークションやメルカリ以外では入手がほとんど困難になってしまいました。というのも価格はプレミアがついて定価の3~4倍がザラになっています。最近のシンゴジラシリーズなどはもう目が点(笑)です。
 できましたら株式会社キャスト様には、今後は、再販商品などの通信販売の拡大をご検討いただきたく、切に希望するものです。特に、対象商品は昭和の東宝特撮映画関係を中心にお願いしたいものです。これを言いたかったのだ(笑)。

 さて、このCAST製”特撮大百科”のコレクション紹介は、また別の機会とするとして、今年の模型作りの第1号となったのが、オークションで割安でゲットした商品なのですが、実は完成品のつもりで頭部、あご、両手、胴体、尻尾の6部分に分割されたキット商品を誤って購入したものなのでした。ほんとオークション価格としては安かったはず(笑)。

 で、気を取りなおして製作開始です。説明が遅くなりましたが、当該キットは1955年のゴジラ第二作目の「ゴジラの逆襲」のいわゆる”逆ゴジ”であり、塗装などは初心者向けの簡単にできる模型です。
 が、ブランクが長いとなかなかうまくいけません。特に、高さ10cmと小さいので老眼の目も良く見えません(笑)。作業の写真を製作過程順に並べました。白いレジンキャストの部品を組み立て・接着、サーフェイサーで下塗装して、ラッカー塗料(黒、白、フラット混合)をエアブラシで吹いて、爪などはエナメル塗料で仕上げしました。まあ出来はこんなものです。お粗末様でした(笑)。20200111_1642171

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2020年1月25日 (土)

野球映画コレクション

 ハリウッド映画のテーマの一つに野球があります。アメリカの国技ともいえる熱狂的なファンのいるスポーツなのですから、当然かもしれませんが、実在の選手の伝記映画や実際にある球団の架空の奮闘劇、はたまたミュージカル風物語まであります。こどもの頃に見たモノクロの「ベーブルース物語」や鉄人ルー・ゲ―リックの「打撃王」、義足の投手「甦る熱球」などは、本当に面白かったものです。

81wt8hynxbl_sx342_   さて、こうしたハリウッド全盛期に製作された野球映画ばかりを集めた廉価DVDが「野球映画コレクション」と銘打って、10本セット(定価税抜き1800円)で2巻発売されています。皆さんご存知のシリーズで、これまでも”海賊映画”や”ターザン映画”の作品集を販売している奇特な会社です。

 おかげで、久しぶりに「ベーブ・ルース物語」を再見してその通俗的な語り口の面白さに素直に感動します。冒頭、割れた窓ガラスの穴を通すコントロールは、漫画「巨人の星」の元ネタ(消える魔球は「春の珍事」)のような気がしますし、大選手ルースが球団側の契約にだまされる形で引退した後、女子プロレスの審判まで務めた不運にも驚きましたが、やっぱりクラシック映画は楽しめます。
 一方、大リーグ初の黒人選手の伝記「ジャッキー・ロビンソン物語」は、1950年製作だけに抑えた演出ですが、黒人差別の酷さはしっかり伝わります。バスケやフットボールより黒人選手の登用が遅かったのは驚きですし、黒人採用を決めた球団オーナーが”えらかった”という描き方が少し鼻につきますが、なかなかよくできています。最近、リメイクもされた記憶もありますが・・・。

 811w3twksll_sx342_  また、これまでなぜか縁が無かった有名なタイトルの作品「私を野球につれてって」も観ることができました。アメリカ野球界での有名な曲に合わせて、ジーン・ケリーとフランク・シナトラが主演、水着の女王エスター・ウィルアムズ(この水泳の女王の映画も懐かしい)共演で製作された作品です。

 日本でも”スキーに連れてって”などという作品も作られていますが、内容は、シーズンオフにはボードビリアンとして巡業している野球選手コンビに美人の球団オーナーがからんで歌と踊りがてんこ盛りというとんでもないお話でした。野球そのものよりジーン・ケリーの踊りを楽しむ映画です。

 それにしても、アメリカというお国柄は、どうしてあんなピエロ的な動作や変顔を好むのでしょうかねえ。まあ、二枚目のケリーならではの得意技かもしれません。そういえば、橋本環奈の変顔も最近話題ですねえ。

 加えて、あの大歌手フランク・シナトラがその小柄な体型や虚弱体質をいじられているような演出です。まだまだ駆け出しの頃の作品なのでしょうかねえ、なんかびっくりします。また、黒人が画面に一切登場しない、アメリカが表面的に一番輝いて見える時代の作品です。この能天気な馬鹿馬鹿しいドラマの裏で差別と低賃金で働く黒人の姿が浮かび、どうもこの白人のバカ騒ぎには素直に乗れませんでしたねえ。

 次は、どうしても「くたばれ、ヤンキース」を観てみたいものです。

 そのほか「ビッグ・リーガー」という大リーグへの入団を目指す新人選手たちのドラマも結構面白かったなあ。エドワード・G・ロビンソンのスキャンダル後の復帰映画らしい。
 このシリーズは、全部で20本ですから、ご紹介の他にまだまだ未見の往年の作品もあって、中には9歳児の監督やら猫のオーナーの物語など最近の作品群の原型のようなものもあります。これは当分退屈しないですみそうです。

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 ところで、最近といってもかなり前ですが、野球映画をまとめた「野球映画王」という本があります。「がんばれ、ベアーズ」、「メジャー・リーグ」、「ナチュラル」などの傑作の紹介とともに、アメリカ映画に登場する野球に関する小ネタを満載しています。例えば「レインマン」のセリフの意味をはじめ、かぶっている野球帽の背景など、野球マニアらしい薀蓄が網羅されています。お暇な方は是非一度ご覧ください。アメリカ人の野球愛はなかなか深いものがあると改めて感心します。 

 

 

2020年1月22日 (水)

男はつらいよ お帰り寅さん 

 国民的映画と呼ばれた「男はつらいよ」シリーズも第49作(特別編)が公開されて22年もたって、第50作目の新作「男がつらいよ お帰り寅さん」が作られるとは思いもよりませんでした。第1作から50周年ということですが、このシリーズ初期の頃は私も結構よく観たものです。それらの作品は良くも悪くも昭和の時代の世相をしっかり反映しており、寅さんを中心に描かれる様々な恋話の喜劇に共感したものです。とにかく、初期の作品では寅さんはマドンナに容赦なく徹底的に振られるのです。いや、高嶺の花のマドンナたちは、寅さんの恋心にも全く気が付いていないかのようで、おいちゃんや妹のさくら達のやるせないため息ばかりが笑えて、そして悲しかったなあ。

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 よくよく記憶をたどれば、たまたま劇場(多分二番館)で見たせいでハマった作品が、山田洋二監督ではなく森崎東監督による第3作目「フーテンの寅」でした。周囲の人から笑われる独りよがりの恋の果て、柴又の「くるまや」のお茶の間で寅を心配するおいちゃんたちの前に、テレビ「ゆく年、くる年」のインタビューに寅さんが顔を出す爆笑シーン。初代おいちゃんである森川信の「ばかだねえ~」という絶妙なセリフ回しもあって忘れられません。森川信さんの本当に早い死が惜しまれたものです。

 そして、第8作「柴又慕情」で映画界のマドンナ吉永小百合が登場。ぎごちない出会いから「バター」の一声で一挙にハジケル演出が懐かしいねえ。昔はこういうべたなギャグが随所に盛りこまれて、寅さんの名文句と相まって本当に楽しかった気がします。まさに昭和の雰囲気です。さらに、第9作「寅次郎夢枕」では、八千草薫が登場し、シリーズで初めて寅さんが振られないという事態になります。もちろん寅さんはしり込みしてしまい、逃げ出すのですが(笑)。いやあ、面白かったなあ。丁度上京していた頃なので、ロケ地の柴又に遊びに行ったこともありました。懐かしさ全開です。

 ところで、私の一番のお気に入りは、第17作の太地喜和子出演した「寅次郎夕焼け小焼け」です。宇野重吉が演じた日本画の大家との交流が抱腹絶倒です。面白さに太鼓判を押します。本当に笑わせてくれました。そのほかシリーズ中盤でも、都はるみの第31作「旅と女と寅次郎」や竹下景子の第32作「口笛を吹く寅次郎」など好きな作品もいろいろあります。しかし、シリーズ後期と言われる、おいの満男が登場し始めてからは全く見ることはなくなっていました。寅さんの恋の指南役などあまり興味が無かったのかなあ・・。

 ここで、やっと新作のお話になるのですが、現在の満男の境遇と初恋の人、後藤久美子の再会のストーリーに、かつての寅さんの思い出を挿入する形の作品でした。正直、満男が関係する過去の作品を観ていないせいか、現在形にはあまり感情移入ができませんでしたが、満男が物心つく以前のお話もさりげなく盛り込まれていて、とにかく懐かしい人物、演じる役者も含めて、みんなが若く輝いている過去のエピソードは本当に笑って楽しめました。歴代のマドンナの全員をリレーしてほしかった(笑)。それにしても昭和の時代は本当に元気がありましたねえ。その懐かしの場面を見るだけで、元気がもらえる良い映画でした。劇場内は中高年の観客ばかりだったのはしかたがないことでしょう。思い出という隠し味でうまさを出せる作品です。昭和を知らない若い人にはわからないでしょう。
 昔の若いゴクミの可愛いこともありますが、やっぱり”さくら”を演じた倍賞千恵子の存在が大きいですねえ。”下町の永遠のマドンナ”と言っても過言ではありません。改めて観ると、若い頃は物凄くきれいで優しそうですし、歳を重ねても可愛く素敵な女優さんです。現実にはいないが男が憧れる一つの女性像ですねえ(笑)。

_0001_new_20200122194201  ただ、残念だったのは、オープニングの歌のシーンです。何故、歌手の桑田佳祐を登場させたのか、全く意味不明です。やっぱり、渥美清の名調子の主題歌を流してほしかった。最後の渥美清本人の歌声の活舌の見事なこと、もう雲泥の差ですねえ。本当にどういう意味があったのでしょうか。
 さらに残念さを付け加えるなら、1200円という高額のパンフレットに驚愕しました。まあ、全作品を解説した特集本と思えばいいのかもしれませんが、とても信じられません。

 最後に、”アイディアを盗まれた”と主張している某有名絵描きさんにも驚きです。やはり一人でできる芸術家と大勢の人数で作り上げる芸術との違いでしょうか?経緯を聞いても普通の人の常識では全くわかりません。さすが”芸術家”です。でも、どう考えても「男はつらいよ」は山田洋次監督の作品ですよねえ。「それを言っちゃ、お終いだよ」という寅さんの声が聞こえて来そうです。 

2020年1月11日 (土)

ユウレイヒレアシナナフシ

 明けましておめでとうございます。今年は春から縁起が良さそうです。
 と言いますのも、長年探していた”答”が見つかったのです。

517engvlrll  皆さんは映画「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」はご存知のことと思います。ハリソン・フォード主演のインディ・ジョーンズシリーズの第2弾なのですが、このシリーズには、第1作には蜘蛛やヘビ、第2作が虫類、第3作にはネズミ、第4作には軍隊アリという、人間が嫌いな生き物が群れで襲ってくるという見せ場があります。ことに、この第2作の”虫”の気味悪さは地下洞窟の仕掛けと演出の見事さと相まって忘れられません。もちろん、ミュージカル風の幕開けをはじめ、ゴムボートの荒唐無稽の脱出劇、インド政府がロケを拒否したといわれるゲテモノ料理のあれこれ、ラストのつり橋のとんでもない戦いなど、見どころ満載のアクション映画の大傑作なのですが、内容がやや暗く、年令制限がかかった最初の映画ということもあって、一般の評価は低いのが誠に残念なのです。しかし、何といっても私の一番のお気に入りの作品の一つなのです。

 実は、この作品に登場し、ヒロインの手の平に乗った大型の”虫”の名前を探していたのです。もともと奇怪な生物好きの図鑑ファンなのですが、昆虫類は私の専門(趣味の)外でしてあまり詳しくはありません。そこで、以前から様々な機会に昆虫図鑑やインディ・ジョーンズ関係などの書籍をはじめネットなどでいろいろ調べていました。
 映画本は、「メイキング・オブ・インディー・ジョーンズ 全映画の知られざる舞台裏」という高価な大型本まで購入しましたが、単に”虫”としか書いていません。まあ、”雑草という名の植物はない”という故牧野富太郎博士の名言を思い出しますが、普通はそんなものでしょうねえ。また、珍奇な昆虫ばかり集めた本も買いました。図鑑は値段が高い上に立ち読みができないのがなんともイケません。それでもあの虫は掲載されていませんでした。

5139yyqpmkl_ac_ul320_ml3_  しかしながら、今年の正月は、ほぼ引きこもりの生活を送らざるを得なかったせいか、ネット・サーフィンの成果が出ました。「映画スクエア」という映画関係サイトの「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」の記事に、さりげなくその虫の名が「ユーレイヒレアシナナフシ」であると紹介されていました。このサイトは、様々な映画作品についてマニアックな小ネタを多数掲載している、実に優れものです。今回、おかげ様で長年の懸案課題がひとつ解決しておおいに満足しました。本当にありがとうございました。
 さて、名前が分かるとあとは簡単で、ネットで調べると、飼育用にショップで普通に売られているようです。20cmの標本(在庫なし)もあります。マニアの間ではポピュラーな虫のようです。
 胴体がサソリのように反り返り、その動作が幽霊のようで、ヒレのような足を持つナナフシというのが和名の由来らしいのですが、その姿は、まごうことなく、あの”虫”です。それにしても、結構名が知られているようなのに、何故か、私の持っている昆虫図鑑には見当たりません。ちなみに、アマゾンで調べたところ、彼の虫の姿が載っている変な図鑑が見つかりましたので、早速注文しました。その表紙(彼の虫です)をご覧ください。

 最後に、縁起が良いお話は、実はもう一つあって、長年夢見てきたあるモノが発売されることが分かったのです。しかも、予約数あと残り2個というところでかろうじてセーフ。・・・まあ、この話はここまでに(笑)いたしましょう。果報は黙って寝て待つのです。

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