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2019年4月28日 (日)

アベンジャーズ エンド・ゲーム

 「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の続編「アベンジャーズ エンドゲーム」には、本当に参りました。指パッチンで全宇宙の人口の半分、地球のヒーロー達の半数を消し去った大風呂敷きの後始末をどうするのか、興味津々でした。まあ、多分、サノスからパワーストーンを奪い返して、もとに戻すのだろうと思っていましたが、いやはや、そんな予断は吹っ飛びました。開幕冒頭、全く思いもよらなかった驚愕の展開となって、もうお話はすべて終わったかのような絶望的事態に陥ってしまいます。初っ端から”この映画は一体どうなるんだ”とまで観客に思わせるのですから、これは凄い。

 そして5年・・・。普通ならここで「ネタバレになるのでご注意を」とかいいながら若干筋にふれるのですが、今回は、ヒッチコックの「サイコ」にも匹敵するストーリーに敬意を評して一切記載しません。是非、映画をご覧ください、なかなか楽しいですよ。

_new_1  それにしても、どうやってあんな筋立てを考え付くのでしょう。恐らくは、私がマーベル・コミック映画にハマった「キャプテン・アメリカ シビル・ウォ-」からの監督アンソニー&ジョー・ルッソの力でしょう。実はこの原作漫画には異なった作者による様々な原作があるようで、そのカオスの中から最良のものを抽出しているようにも思えます。とにかく脚本に脱帽です。予想を大きく超えたストーリーは本当に楽しいですねえ。

 また、ヒーロー達も普通の人間だというサム・ライミ監督の元祖「スパイダーマン」の精神は脈々と生きており、負け戦後のアイアンマンやハルクたちの生活ぶりの描写が実にいい。特に、ソーの体たらくはとにかく笑えます。クリム・ヘムズワースは見事です。まあ、このシリーズは、小ネタのギャグを散りばめてくるのがうれしいし、全編、とにかく、観客を楽しませようというサービス精神に感動します。ただ、日本アクション界の至宝をあんな役で使ってはいけません、唯一ここは残念な点でした。

 なお、前作で生き残ったヒーローたち、ほぼ第1期のアベンジャーズのメンバ-(都合の良いことに、新参のザコキャラは何故かみな消滅しております。もっとも版権のせいか元祖というべきスパイダーマンが死んだのは納得できませんが・・・)ですが、それぞれ大きな見せ場があります。しかもそこには懐かしい顔ぶれが次々と登場するのです。大スターも出ます。本当に上手いですよねえ、サービスのてんこ盛りです。また、前作に出番のなかったアントマンやホークアイも大きな役割をもって帰ってきますのでご心配なく。

 そして、もちろん最後はお約束のとおりヒーローたち全員(例外も1~2人いますが)が勢ぞろいし、ダメ押しの大戦争です。いやあ、満腹、眼福でした。しかも、さらに食後の甘いデザートまで用意されており、至れりつくせりのおもてなしでした。御馳走さまでした。まあ、とんでもない大風呂敷をきちんと畳んで、第1作のアイアンマン(サム・ライムのスパイダーマンは別会社の製作)からのシリーズは、誠に見事に大団円を迎えました。お疲れでした。

 余談ですが、最後のエンドロールのCGスタッフの多いことに驚かされます。画面が名前で覆いつくされるのです。彼らの人件費だけで、いかに巨額のお金がかかっているかがわかります。いや、マーベル・スタジオの力に敬意を表します。

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