Netflix
大手のDVDレンタル宅配業者のパソコン上の不具合(プラウザの適否)でログインできない状態と陥っていることから、今、話題の映像配信サービスNetflix(以下、ネットフリックスと表記)の会員になりました。
加入した理由は、料金もベーシックなタイプでは月額800円と結構お安いですし、なによりアマゾンの「Fire TV stick」の活用でテレビ画面のサイズで見ることができる(当ブログ2019.1.04参照)というのが一番のウェイトを占めています。
そして、決定的だったのが、いまハリウッドを揺るがしているアカデミー賞の情勢です。ノミネートされたアルフォンソ・キュアロン監督の「ROMA/ローマ」という作品を製作したのがネットフリックスなのです。この会社は、映画を劇場で上映せずに、配信サービスするための作品を製作する業者なのです。このため、現在、アメリカの興行主(劇場主)たちの強い反発があって、ROMAだけが恒例の凱旋上映されていない憂き目になっているらしいのです。
現在という時期は、ひょっとしたら映画史の転換期なのでしょうか。見る側ではDVDレンタルから映像配信サービスへと移行し、興行する側ではサイレントからトーキーになった際に職を失った活弁士のように、これからは劇場という”箱”までもいらなくなるのかもしれません。少なくても、視覚と聴覚だけでなく、より多機能で高度な空間へのニーズは高まっているように思われます。
しかし、こういう長期的なお話より、もっと切実な問題が、映像配信サービスでしか観ることができない作品が増えて来るということです。
例えば、ネットフリックスが製作した「ポーラー/狙われた暗殺者」などは、ネットフリックスの会員しか観ることができません。この映画は、マッツ・ミケルセン扮する凄腕の暗殺者が50歳定年後に受け取る高額な年金の事業主負担の軽減を狙って、暗殺組織(事業主)が抹殺を謀るというストーリーです。主人公のダンカンは”ブラック・カイザー”と呼ばれるほどの伝説の暗殺者であり、謎の少女も登場して、一体どうなるのか、あらすじだけで血湧き肉躍り、なんとも見たくなります。・・・で、会員になりました(笑)。
このネットフリックスの配信には、ほかにも沢山の作品が並んでおり、もう毎日テレビの前で沈溺しそうです。噂の新作「デビルマン」もあります。音を立てない「クワイエット・プレイス」に対抗しそうなサンドラ・ブロック主演の物を見ない「バード・ボックス」なども実に面白そうです。見たい作品がかなりあります。見逃していた昔の傑作もあります。困るのはTVシリーズですが、とにかく、時間と眼の疲れが心配です。いやはや困りました(笑)ねえ。
ちなみに、「ROMA/ローマ」は、冒頭のタイトル・シーンで夕食中断です。これが家庭内視聴の課題です(笑)。しかし、この数分間だけでも物凄く精緻な(としか言いようがない)モノクロの映像美に圧倒されます。なんとも静かな物語の始まりです。まだ、それだけですが、今後の楽しみです。・・・以上、報告です。
<追記>
やっと、パソコンの修理が終了して、メーカーから返却されました。不具合の症状すら出なかったようで、結局、原因不明でキーボードのみの交換で終わりました。デジタル製品はなんとも苦手です。ご機嫌を取りながら、そうっと大事にいたしましょう。
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