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2019年1月30日 (水)

新感染

老いをテーマにしたシリアスなドラマの口直しにゾンビ映画でもないのですが、以前レンタルした「新感染」がやけに面白かったため、今回改めてブルーレイを購入しました。安売りです(笑)。
 お話は、化学汚染によるゾンビ化で崩壊し始める都市から、まだ被害が出ていない安全な都市に向けてひた走る特急列車の物語です。主人公は、あんまり可愛くない少女と自分のことしか考えない父親をはじめ、美人の妊婦と腕力の強そうな夫など、同じ列車にたまたま乗り合わせた人たちです。野球チームのメンバーとは設定が巧いですよねえ、武器が自然に手にはいります。
 列車が動き出した時、プラットホーム上で人がゾンビに襲われますが、それは一瞬で、しかも車内の少女しか目撃していません。また、その直前、車掌の隙をついて一人の女が列車に紛れ込みます。この出だしのさりげない演出が秀逸です。
そして、後は阿鼻叫喚の地獄絵です。ゾンビのメイクアップも見事ですが、それ以上に人に有らざるような身のこなしが凄い。さらに、最近流行りの素早いゾンビが群がって団子状になって襲いかかるシーンは悪夢のような凄惨さです。こんな狂暴なゾンビの群れと主人公たちがいかに戦ったか、なかなか良く考えられたシナリオです。一方で人間の尊厳とあわせ、醜さもこれでもかというほどしつこくとことん描いており、タイトルがなんとも下らないだじゃれですが、中身の濃いパニック映画に仕上がっていますので、是非ご覧ください。ゾンビ物が嫌いな私がお勧めするのですから、間違いありません。

2019年1月28日 (月)

ロング、ロングバケーション

ヘレン·ミレン、ドナルド·サザーランド主演の「ロング、ロングバケーション」は、年寄りには、なんとも、身につまされるお話でした。老夫婦が子どもたちに内緒で、年代物の大型キャンピングカーで念願だった観光地を目指すのですが、ユーモアたっぷりの珍道中かと思いきや、"行きはよいよい、帰りは怖い"という、なかなか重く、悲しい内容です。
家を出発後、夫はかなりの認知症であることがわかり、突然妻が分からなくなったりする一方、昔の教え子や隣のおばさんの名は覚えているとか、ときどき過去に戻ったり、失禁までしてしまうとか、その行動はハラハラドキドキの連続です。その夫を勝ち気に世話する妻も、実は深刻な病気を抱えているのです。
そんな二人が、キャンプ場で昔の家族写真をスライドで投影しながら語らう感動場面もありますが、やはり旅では艱難辛苦が次々と起こり、まるでアクション映画か、はたまた喜劇映画のように進んで行きます。見事な"ロードムービー"と言ってよいてしょう。
しかし、あのラストは衝撃過ぎます。映画なら、もっと違う結末を用意して欲しかったものです。これはあとあとまで引きずります。早く痛快娯楽映画を見て、"ムービー·ロンダリング"しなければなりません、困りました。

2019年1月20日 (日)

来る

映画「来る」はタイトルどおりホラー小説の「ぼぎわんが来る」から悪霊“ぼぎわん”を除霊したような内容でした。だから、見終わって、怖くないとか、霊能者が無能すぎるとか、因縁話の布石が全く生かされないとか、つじつまが合わないとか、全く意味不明とか、文句を言ってはいけないのです。
とは言うものの、高い料金を払って、ホラー映画の皮を被ったなんとも中途半端な映画を見せられたら、やっぱり怒りますよね。まあ、昔からこういう迷信話に善男善女は騙されるものと相場が決まっていますので、仕方ありません。でも、やっぱり人間の弱さ、醜さばかり意味ありげにだらだらと描いた映画など、思わせ振りの無駄な絵と場違いな音楽が白けただけに、見に行かなかったらよかったとつくづく思いました。結局宣伝に巧く乗せられたのでしょう。本編は、豪華な出演者の熱演も空回り、ラストの仕掛けも見掛け倒しだけに消化不良でストレスが後々まで溜まる全く困った映画でした。

2019年1月19日 (土)

半魚人VSワニ

私の模型作りは、元来映画趣味に由来するもので、対象物は映画に登場したモノを基本にしています。そのため、どうしても現実には存在しないクリーチャー、つまり、映画が創造した奇想天外な怪獣、怪物、メカ類が多くなっています。もっとも、恐竜、魚類などの完成品のコレクションは図鑑好きからのものですので、お話はまた別になります(笑)。
さて、今回、この模型づくりの節を曲げて作ったのが、「大アマゾンの半魚人VSワニ」です。映画にはワニと戦うシーンなどありませんので、本来対象外なのですが、オークションにお安く出品されていた造形に半魚人への作者の深い愛情(笑)が感じられましたので、思わず買ってしまいました。
さて、まずは、台座の塗装ですが、ここは、銀色の上に、クリアグリーンのラッカー塗料、波はエナメルのホワイトです。さらに、クリアブルーなどで明暗をつけました。ワニは、最近買った「粘土で作る!いきもの造形」のワニの作例を参照して、ラッカーのクリーム色をベースにブラックの混色を二段階エアブラシ塗装し、薄めのエナメルの茶と黒で上塗りです。予想外に体や口中の色合いがいい感じなので、それ以上の塗り重ねは、止めました。簡単な方が味があることもあります。
半魚人の方は、いつもの手順で、やっぱり今一つの出来に成りました。もう、何体目でしょう。緑色の塗り方法をもっと研究する必要があります。今後の大きな課題です。ではご覧ください。

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2019年1月17日 (木)

アリー/スター誕生

 歌手のレディ·ガガが主演した「アリー/スター誕生」には、いろんな意味で驚かされました。
 まず、ガガの顔があんな顔だったのかと初めて知りました。いつも奇抜な衣装や化粧などのバフォーマーの印象が強いので意外でしたし、鼻の形のコンプレックスを持つ、一途な女を真摯に熱演しています。演技が堂に入っている。さすが一流の人は違いますね。
しかし、それ以上に驚いたのが、監督、主演したブラッドリー·クーパーです。「アメリカン·スナイパー」の男優ですよ。しかも、ガガと対等に歌を歌うのですから感動します。向こうの俳優さんは本当に凄い、言葉がありません。
お話は、タイトルどおりで、「スター誕生」の4度目の再映画化です。多分、1976年のバーブラ·ストライサンド主演の作品がベースでしょう。音楽界が舞台ですし、リスペクトも露骨です(笑)。でも、いかにも、現代的で、情け容赦ありません。まさか、あんな悲惨な展開になろうとは予想だにしていませんでした。人生は厳しいものです。ハッピーなだけの夢はもう、ハリウッドでも見せてくれません。悲しいことです。

今回は良い作品とは思いますが、恥多き人生とは言え、あまりな恥ずかしい舞台と赤裸々な描写に驚いたあまり、パンフレットを買いそびれました。途中までとても面白かったのに、その落差に落ち込みました。あまりに旦那が可哀想、こんな感想は私だけなのでしょうか、デリカシーという言葉は死語かな。
 
 実は、パソコンが故障して、タブレットでは長文を入力しずらいので、この辺で終わります。嗚呼、つかれました。

2019年1月 7日 (月)

武神像

 今は無き大映の特撮時代劇「大魔神」はご存知のことと思います。たった3作しか製作されていないにもかかわらず、根強い人気があります。野球界でも「ハマの大魔神」というようなニックネームもありましたから、いまさら何をというのでしょうが、最近、やっと、この作品のブルーレイを入手しました。

Photo  が、あまりDVDと画質が変わらないというのは、なんとも困ったものです。発売するなら、もっとレストアなど十分配慮して売り出すべきでしょうに。どうもこの辺の感覚が国内メーカーに欠けているような気がしてなりません。
 もしあれば北米版を買おうかしらんとも思いますが、先日、リージョンを間違えて日本では全く映らないブルーレイを買ってしまいました(返品できましたが・・)ので、やや消極的になっています(笑)。地域別で「映らないブルーレイを売るなよ」と言いたいですし、もう世界はリージョンオールの時代になっていると思いますが、いかがなものでしょうか。(笑)。
 話が脱線しましたが、この大魔神関連のコレクションとしては、DVDなどの映像メディアはもちろん、関係する図書や模型、さらには食玩までも幅広くアイテムがあります。
 特に、荒神と変身した大魔神の模型は、各種発売されており、以前に当ブログで紹介した(2006.7.26参照)とおり、かなりの数をあちらこちらに飾っています。
 しかし、特撮・怪獣モデルキット関係のデータベース(ネットにはこんなものまであります。)によると、その昔、ゴジラ模型で有名な個人メーカー「浅井造型」から大魔神の石像の模型が「武神像」として発売されていたそうです。しかもその出来はベストの傑作キットとべた褒めしています。
 こういう情報は実に困ります。どうしても現物を見たくなり、欲しくなるじゃないですか、とはいっても、いまや幻のお宝キットであり、例えオークションに出品されても多分手の届かないお値段だろうとあきらめていました。
Img_38161_2  ところが、どうしたことでしょう、最近「浅井造型」からキットが再販されたということらしく、リーズナブルな価格でオークションで入手できたのです。海洋堂でも最近ありましたが、こうした過去の入手不可能な名作キットの再販はどんどん行ってほしいものです。
 
 さて、実際のキットは高さ20cm程度のレジン製の首と胴体の部品2個組で、早速、組み立て、塗装しました。
 一番苦労したのが、実は首の位置です。胴体とつなげるピンポイントがなかなか決まりません。・・まあ、どうでもいいことです(笑)。
 色合は、当然灰白色なのですが、”時代劇の大映”調の照明を意図して、やや青みを意識してしまい、結果やや濃くなったかな。まあ、考え過ぎの試みだったという気もしますが、もうそのままということで・・完成です。
 ではご覧ください。
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 「大魔神の逆襲」の武神像をイメージしているということですが、ご尊顔は、いかがでしょうか。
 最後に、恒例のサービスショットとして、映画には映らなかったバックの姿です。どうぞご堪能ください。
 20190107_1307391 そういえば、中学高校の友人の8mmのアマチュア映画を思い出しました。内容は大魔神が現代に甦ってという、とても良くできた特撮映画でした。もう一度見たいものです。

2019年1月 5日 (土)

騎兵隊3部作

  最近、何故か、ジョン・フォード監督作品のブルーレイ化が進み、先日、当ブログでご紹介(2018.12.13参照)したとおり、「静かなる男」が初めてブルーレイで発売されました。
81xlq6ww5ll_sx342_  さらに、引き続き「リオ・グランデの砦」が初ブルーレイ化されました。この作品は、ジョン・ウェインと名コンビといわれたモーリン・オハラが初めて奥さん役を演じた記念(?)すべき作品だそうです。そう言われると「静かなる男」ファンとしては見たくなります(笑)。
 実はジョン・フォード物でも、インディアンとの戦争が中心となる騎兵隊物は好きではないのです。その理由は言うまでもないと思いますし、その意味で、例外的に「黄色いリボン」が好きなのも同じ理由からです。
 ただ、そうはいっても、「リオ・グランデの砦」は、フォードの騎兵隊3部作の最後の作品であり、「黄色いリボン」は、第2弾に当たるそうです。お話自体は続いてはいないのですが、あるマニアの方のブログで、順番に観ることを強く推薦する意見がありましたので、3部作の第1弾となった「アパッチ砦」をまず見ることにしました。幸い、ブルーレイも出ておりましたので、画質は申し分ありませんでした。
 
61uh5w1xyhl_sx342_  実は、この「アパッチ砦」は、ヘンリー・フォンダがジョン・ウェインと共演するという豪華版なのですが、最後は騎兵隊が全滅するというストーリーが広く知られており、私としては今まで敬遠していたのです。
 内容は、ヘンリー・フォンダ演じる堅物の司令官が馬鹿正直な作戦で部下を全滅させるのですが、どうやらこれはカスター将軍の故事が下敷きになっています。あっぱれともいえるラストなどは、ジョン・フォードなりの解釈でしょうね。我が国の乃木大将へ多様な評価があるのと同じことなのですね、きっと。
 この作品の価値は、なんといってもヴィクター・マクラグレン演じる古参兵のハチャメチャな行動をはじめ騎兵隊員たちの心意気をユーモアたっぷりに描いており、その意味で、男気フォード節の原型ができたともいえます。
 第2弾が「黄色いリボン」で、これは既にご紹介済み(2018.07.09)ですので、説明を省略しますが、実は、字幕の無い北米版ではあきたらず、つい、国内盤ブルーレイも買ってしまいました。実際、画質は多少落ちますが、それでもやっぱりセリフの意味がダイレクトに分かりたかった(笑)のです。
 そして、今回発売の「リオ・グランデの砦」です。驚いたことにモノクロのうえ、あまりブルーレイの効果が画質に反映されていないような気がします。他2作はカラー作品です。製作費に苦労したのかな?
 そのストーリーも、モーリン・オハラの妻役が性格きつい上、できの悪い息子がからんだ設定にはとまどいますし、お馴染みのマクラグレンたちの古参兵によるバカ騒ぎにもなかなか笑えません。加えて、登場するインディアン勢が凶暴・無残なのです。一昔前の西部劇とはわかっていますが、あまり気分が良いものではありません。
 ということで、フォード作品としては感心する出来とは思えません。特に音楽隊の合唱はどうみてもやり過ぎです。
 以上、3部作を見たのですが、時系列で見る必要があったのか、どうにもわかりませんでした。まさか、ジョン・ウェインの役柄の階級順? できたら、どなたか本当のところを教えてほしいものです。フォード作品にもいろいろあります。51pbxmhis3l_sx342_
やっぱり、「黄色いリボン」だけでよかったのかな。ちなみに、左の写真が国内盤ブルーレイです。これは傑作です。

2019年1月 4日 (金)

Fire TV Stick

  この年末年始は、自室のテレビで、予告編トレーラーを含む映画三昧です。
 振り返れば、映像メディアの技術は、知らぬ間に、しかし着実に進歩しています。映画と言えば、昔は劇場でしか見ることができず、テレビでの放映を心待ちにしていました。しかし、それらの作品は吹き替えのうえ、コマーシャルを入れるためにほとんどが短縮されていました。
 ところが、ビデオが登場し、レンタルビデオが普及してからは、家庭で映画が気軽に楽しめるようになりました。そして、ビデオがDVDに取って代わられ、ブルーレイの登場で画質や音質はますます向上してます。これからは4Kとなるそうですが、テレビ自体もブラウン管が液晶に変わって、サイズも平面は大きく、幅はスリム化の一途をたどっています。
 そして、いまや、ビデオディスク(盤)の入手や出し入れなどの面倒な手間が一切不要な動画配信サービスに移り変わろうとしています。もちろん、ネットを使ってパソコンやタブレットで映画をそのまま見ることは承知していますが、あんな小さな画面で映画を鑑賞することはどうしても理解できません。ゲームならわかりますが、映画の命ともいえる映像の魅力を、本来なら大きなスクリーンで見るべきものを、パソコンやスマホの小さな画面で見て何が面白いのか、大げさに言えば、これは映画の作り手に対する冒とくではないか(笑)、とまで思っていました。
5154nvzok6l_sx353_bo1204203200_  しかし、世の中のこうした流れは変わりそうもありません。思えば、毎月購入している角川書店発売のビデオ情報雑誌のタイトルが見事にそれを証明しています。調べてみると、1987年に創刊した「ビデオでーた」は、「DVD&ビデオでーた」、「DVDでーた」、「DVD&ブルーレイでーた」と誌名が変更され、ついに2018年4月からは、「DVD&動画配信でーた」となっています。
 このままでは、実際にディスクを収集・保存するコレクター向けの販売はともかく、手間のかかるレンタルDVDなどは消えてなくなるような気もします。大手のTSUTAYAさんも最近の店構えなどをみると雑貨店にシフトする経営戦略なのか、とも思えるほどです。
 また、私のように”画面が小さすぎて見えない”などとどこかのCMのようなセリフを言う人向けなのでしょうか、やっぱりアマゾンは商売上手です。
61om9zdkgpl_sl1000_  テレビにネット配信をつなぐ”Fire TV Stick”という商品が発売されています。知人に言われて買って見たのですが、安いし、これがなかなかの優れものです。お金をもらっての宣伝ではありませんゾ、あくまで個人の感想です(笑)。
 アマゾンのプライム会員となって月額400円(送料も無料)を払えば、けっこうな数の映画を無料で楽しめるのです。しかも、「YOU TUBE」などもテレビの大画面(パソコンやスマホと比較してのお話で、自室のテレビはそこそこの大きさ(笑)です)で視聴できます。
 おかげで、お金を出してまでは見なかった映画や過去のテレビ映画、さらにはこれからのハリウッド映画の特別映像などがそこそこのサイズの画面で楽しめます。
 惜しむらくは、会員用の無料の作品がもう少し増えてほしいものです。現時点ではどうもすこし偏りがあるような・・・、まあ、別途レンタル料を払えば、もっと多くの映画が見えるようですので、それはまたこれからのお楽しみです(笑)。
 正月に見た中では、エヴァンゲリオン劇場版の第1作(序)と第2作(破)がやっぱり面白かった。一方、ハリウッド版ゴジラの第2弾の予告映像(トレーラー)は、キングギドラとモスラの影を見て、そのデザインの行く末を心配しています、・・・・大丈夫か?(笑)。
 まあ、こうした映像技術の進歩による視聴スタイルの変化などのおかげで、自宅でゆっくりとテレビ(年末年始恒例の特番放送はほぼ見ていません。)を見ながら過ごすことができました。では、最後に、今年も穏やかな年でありますことをご祈念申し上げます。今年もよろしくお願します。
 

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