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2018年10月25日 (木)

クラシック・ラブコメ映画

  ハリウッドのクラシック映画のDVDを販売しているジェネス企画という会社があります。戦前から戦後の時代の名画を中心に販売しています。
 けっこう昔から贔屓にしており、コメディの「毒薬と老嬢(1944)」や「春の珍事(1949)」、スリラーの「そして誰もいなくなった(1945)」、野球映画の「打撃王(1942)」や「甦える熱球(1949)」など様々なジャンルで隠れた傑作・名作をDVD化してくれる大変ありがたい奇特なメーカー様です。
 さて、その中で、今回はロマンティック・コメディ映画=”ラブコメ”の古典とも呼べるような、往年の楽しいハリウッド作品を3本ご紹介します。
 暇に任せて再見してみますと、なかなか思い切った展開に驚きますが、やっぱり後味の爽やかなのが持ち味です。昔懐かしい、まだ明るい未来が素朴に信じられたハッピーな時代のアメリカのお伽話です。もちろん、その華やかな社会を支えていた下々のことはまた別のお話ということで・・・。
 とにかく、古い作品ならでは不鮮明な画質ですが、懐かしいナレーションとストーリーにすぐに引き込れます。やはり、それだけの力が作品にあるということでしょうねえ。
710oybtmial_sy445_  まず、1番目は、戦後しばらく日本で一番人気があった男優と言われるゲイリー・クーパーが主演する「教授と美女」です。内容は、百科事典を編纂中の学者たちが寄宿している屋敷に、警察に追われるギャングの情婦(いまや死語?)が紛れ込んでのハラハラどきどきの大騒動です。世間離れした8人の教授たちをバーバラ・スタンウィック扮する美女が手玉に取った挙句、クーパーと恋に落ちて最後は結ばれるという、世間一般の常識ではありえない感覚のハッピーエンドの展開です。経歴や身分などまったくとらわれない年老いた教授達が7人の小人で、一人若いクーパーが白雪姫という裏設定もありそうです。
 それにしても、情婦を演じたバーバラ・スタンウィックという女優さんは男前な感じですので、こんな役がよく似合っています。確か、「レディ・イブ」でも詐欺師の娘役を演じて、大富豪で初心な変人のヘンリー・フォンダを虜にした経歴(笑)もあります。
 41tqnbj2vl_sy445_ 2番目に紹介したいのは、やっぱり都会的な恋愛コメディの達人、ケイリー・グラントでしょう。その彼が名女優のキャサリンヘップバーンと共演した「素晴らしき休日(1938)」はなかなか考えさせられます。
 ストーリーは、初めての休暇で知り合った女性が実は有名な大富豪の次女であり、グラントが何も知らず婚約するという逆玉のお話ですが、実は、豪邸で出会った姉の方に惹かれていくという展開なのです。この大富豪の一家は、頑固な父親が絶対的権力で家族を支配しており、そのために姉のキャサリン・ペップバーンは反発・変人扱いされており、従順な弟は酒におぼれているという設定なのです。そうした中で、10歳から働きづめだったグラント(めずらしく成り上り役)は、30歳で引退して人生を考え直したいという夢を熱く語るのですが、現状を謳歌している婚約者や仕事第一の父親には全く理解されなかったのです。いやあ、うらやましいねえ、80年前の作品です。いまやわが国では70歳まで働けと首相が言う時代です。時代は本当に進歩しているのかな?
 そして、・・・いやこの続きは、どうなっていくのか、下宿先の変わり者の大学教授夫婦を巻き込んた楽しい娯楽室のバカ騒ぎを是非ご覧ください。
41agxtuemkl_sy445_  三番目は、「月蒼くして(1953)」というウイリアム・ホールデンが、エンパイア・ステートビル街の街角で会った小娘にしっかり翻弄されるという典型的な中年男向けのお伽噺です。 相手役は、マギー・マクナマラという若い女優さんで一寸オードリー・ヘップバーン風で声もよく似ています。もともと舞台劇で過激な娘の性的セリフが話題になったようですが、いまとなっては屁でもありません(笑)。逆になんとも慎ましい世界だったのでしょう、失ったものは大きいねえ(笑)。それにしても、デビット・ニブンまでも婚約者の父親役で登場する豪華版なのですが、どうしても同じ趣向の名作「昼下がりの情事」と比較してしまいますので、分が悪いですねえ。
 そういえば、オードリー・ヘップバーンと言えば、「マイ・フェア・レディ」のレックス・ハリソンを忘れていました。「幽霊と未亡人(1947)」や「殺人幻想曲(1948)」などもご紹介したいものですが、長くなりましたので、それは次のお楽しみということにいたしましょう。

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