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2018年8月17日 (金)

ビリケン商会のレッドキング(前編)

  今回は、ビリケン商会のレッドキングの模型作りのお話です。
  レッドキングは皆さんご存知ですよねえ。「ウルトラマン」を代表する有名な怪獣ですが、そのユニークなデザインでもなかなか評価が高いのです。
 どっしりした太い手足、頭部に行くほど小さくなっている遠近法を体現したスタイル。小さな頭部は猿の様な顔に黒目の可愛い目が付いています。しかも、タイヤのような輪っかをつないだかのごとき体表は、自然の生物界には決して存在しません。
 まさしく、成田デザインの”ウルトラ怪獣”としてのユニークなデザインを誇っています。このへんは、怪獣デザインを論じた小林普一郎氏の「バルタン星人はなぜ美しいかー新形態学的怪獣論」をお読みください。面白い見解がたくさん載っています。
Img_28981  さて、このレッドキングのキットは、以前、一度製作したことがありますが、そのときの悲惨な出来がトラウマになっています。塗装に失敗したのです。
 とにかく、最初に怪獣島に登場した初代のレッドキングは色が難しいのです。再登場の時は、全身を金色に塗られていました。
 
 余談ですが、私は「ウルトラQ」や「ウルトラマン」のテレビ放送をリアルタイムでは見ていません。当時は、私の住む地域ではTBS系のテレビ放映が無かったのです。田舎では、今も昔も情報の地域格差は変わりません。情けなかったですねえ。
 そのため、当時の私の唯一の情報源が少年マガジンなどの巻頭の特集記事だったのです。結局のところ、現在、私に残っているウルトラの時代の記憶や思い出とは、TV映像ではなく、少年誌の巻頭を飾った1枚のカラーグラビア写真かもしれません。
 そういうことで、私の記憶での初代レッドキングのイメージは、当時の少年誌に掲載されたカラー写真であり、その姿は、”レッド”キングという名前には全く似つかわしきない白地に青の体表の青白い怪獣だったのです。
 もっとも、先日、DVDを見直すと、体表は黄色地に青色の縁取りですねえ。もっとも、映像ではウルトラマンとの格闘などによる土ほこりで全身が汚れており、はっきり判別できません。写真では着ぐるみもきれいですから、多分、撮影前の宣伝用に撮影された画像だったのでしょう。
 それにしても、今、改めて映像を再見してみると、記憶と現実のギャップに悲しくなります(笑)。・・・少年誌の特集に騙された?いや、名編集者の大伴昌司に化かされたのです(笑い)。
 
 さて、繰り言はここまでにして、今回は、私の記憶にある美化された、まさに”青い”レッドキングを目指します。
 
 今回は、購入した中古キットを紹介するだけにとどめ、続きは後篇に譲ります。以下、こうご期待。

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