ビリケン商会のラゴン(後編)
さて、お待たせしました(笑)。「ビリケン商会」のラゴンの後編です。
前篇では、ビリケン商会のキットがなかなか入手できず、とりあえず、「ウェーブ」というメーカーのキットづくりまでを紹介しました。
そのビリケン商会のキットをやっと入手したのですが、残念ながら、「彩色済」バージョンなのです。つまり、製品としてキットの部品を塗装しているタイプです。(未彩色版のキットはないのかな?)
とりあえず組み立ててみました。
仮組立てしてみると、なんとなく不格好です。頭がでっかちで、手足は手袋と足袋のように分かれており、ジッパーの様な溝まで刻まれています。
ビリケン商会らしくない不細工な造形だと思っていましたが、突然、作者の意図に思い当たりました。どうやら、このキットは、実際の撮影用の着ぐるみを正確に再現したキットなのです。そのために、手足のジッパーまで作りこんでいるのです。着ぐるみは演じる人間の頭部が首のエラの部分にあり、その上の作り物の頭部には、口や目玉を動かす機械が仕込まれいるので、横から見ると意外にでかいのです。
ただし、エラ部分は、着ぐるみのふさふさしたエラと比べて単純化されているのは、キット量産の製法ではやむ得ないところなのでしょう。
しかし、それにしても、手足が短いと思っていたのは、このラゴンは、多分、「ウルトラマン」に再登場した奴なのでしょう。実は「ウルトラQ」のラゴンは、古谷敏という俳優が演じていました。古谷さんは、その八頭身ともいわれるスタイルを買われてウルトラマンの中身に抜擢されてしまい、ウルトラマンと戦うラゴンには、普通の日本人体型の人が入っていたのでしょう。 手足は短くなりますわねえ(笑)。ちなみに、私がウルトラセブンを買わないのは、同じ理由です(笑)。
まあ、そういう事情は別にして、こうした着ぐるみに忠実な再現キットは、私大いに賛同します。さすがビリケン商会のキットです。一味違います。
さて、組み立て等はほぼ同じ工程です。ただ、キットパーツの継ぎ目には詰め物をして、さらには、大量のフラットベースを混ぜたルマングリーンにつや消しブラックを一滴一滴混ぜ合わせて調整し、既に色付けされた体色と一体化しました。
また、濃淡が無かった鰓や鰭部分には、フラットベースとイエローの混合色を筆塗りして完成です。
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