ハン・ソロ
スター・ウォーズのスピン・オフ映画「ハン・ソロ」を観て来ました。ご存知、ハリソン・フォードが演じたアウトローのハン・ソロの若き日を描いた物語です。
どんな破天荒な過去があったのか、血湧き肉躍るアクション物語を期待していたのですが、どうも全く予想外の陰鬱で夢のない悪漢ストーリーでした。
まず、作品全体の雰囲気が、いまのアメリカの先の見えない世相の雰囲気をそのままリアルに反映させたような絵づくりであり、スター・ウォーズ第1作目の、ワクワクするような、はるか昔のはるか彼方の世界観でありません。 最高の特殊技術を使って、子供だけでなく大人も含めて誰もが楽しめるSF映画を作ろうとしたルーカス監督の初志は全く感じられません。一体全体、SWはどこに向かっているのでしょうねえ。
とにかく、CG技術は文句なく凄いのですが、お話が酷すぎます。
こうしたヒーローものでは、逆境を乗り越え、若者は成長することが求められますし、未熟な主人公でも、何があってもある一線は超えてはなりません。
今回のお話は、ダーク・ヒーローものとしても、大義のない強盗(?)をはじめ、主人公の運頼みの無鉄砲な行動や行き当たりばったりの人間性には全く共感できず、しかも最後には人としての道を踏み外します。救いようがありません。こんなハンソロの過去は見たくありません。こんな悪人しか登場しない映画が流行っているのかな?
脚本などの製作陣は、なんとも考えなかったのでしょうか。本当に観たあとなんとなく気分がすぐれません。見て損をした気分です。
聞けば、アメリカでの興行は振るわないそうですが、当たり前と思います。観客としては、せめてSW映画では、厳しい現実を離れてスカッとしたいのに、こんな情けない内容では入場料を返してほしくなります。しかもパンフレットはなんと大台の1000円でした。驚きあきれて、ますますSWから心が遠くなりました。
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