パンク侍、斬られて候
「いやはや、絶句して候」というのが、映画「パンク侍、斬られて候」の正直な感想です。といっても、全然面白くなかったわけでもないのですが、物語の文字通りのとんでもない奇想天外な結末に唖然としているのです。
もちろん、パンクと侍をくっつけたタイトルからして、時代考証やセリフ回し等を無視した時代劇という認識はありましたが、最後はSF映画か・・・。いや、サイエンスは全くありませんし、あの天まで飛んでるシュールなラストは何?、訳が分かりません。
物語はやや奇抜ではあるものの、それなりに傾奇者ともいえそうな衣装の綾野剛扮する主人公の登場やいきなりの惨劇も「大菩薩峠」のパロディかなどと思わす至極まっとうな時代劇風での始まりにはおおきな期待を持ったのです。 しかも、登場人物の行動や心理状態を逐一説明する、御ふざけ現代語ナレーションも、いかにもクドカン脚本らしいと感心していました。
特に、前半は、正論しか言わない殿様をはじめ、現代の会社にも居そうな出世争いの家老や藩士たちの人物設定や風刺のきいたセリフに思わず吹き出すことが何度かありました。とにかく、むちゃくちゃな登場人物を東出昌大、豊川悦司、國村隼治、染谷将太など名のある俳優たちがカリカチュアされた人間像を結構本気で演じています(笑)。ただ、北川景子が演じる娘はやたら現実っぽく浮いて見えましたなあ。
しかし、豊川扮する家老がやらせで仕組んだ「腹ふり党」騒動が思いもよらぬ展開をみせる後半から、一気に、摩訶不思議な世界に突入します。
まず、浅野忠信扮する教祖はその狂気の扮装や演技が凄すぎて笑えません。さらに超能力者や人語を話す猿の登場に加えて、急増する腹ふり党の信者たちの狂乱ぶり(特に、染谷は完全に入っちゃっています。)も、何故か現実の姿とかぶって全く笑えません。それどころか、怖くなるほどです。
そして、ラストは・・・・わけわかりません。本当に魔訶不思議な内容の映画でした。
なお、この映画には信じられないことに原作小説があるようで、それを読めばラストの意味がわかるのかなあ?
しばらく、悩みそうです(笑)。
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