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2018年6月21日 (木)

映画を進化させる職人たち

  先日発売された映画秘宝の別冊「映画を進化させる職人たち」は、日本映画のアクション監督、昔で言うと殺陣師に当たるのでしょうか、彼らの最近の活躍をまとめたものです。
513eep1beal_sx326_bo1204203200__2  正直、最近の邦画のアクションは、ハリウッドに引けをとらない迫力があります。
 その始まりは、確かに本書で指摘するように、実は、私も以前のブログでも書いたのですが、SF映画「ガンツ」であり、特に続編の電車内での黒服星人との日本刀を使った戦いが忘れられません。なにしろ、あの日本刀を自在に振り回した女子高生の動きが強烈でした。やっと、ハリウッドの水準になったと思った記憶があります。
 本書によれば、その時の殺陣に使った日本刀が従来の竹光ではなく、ラバー製の模造刀だったそうです。ここにも技術の進歩があるようです。
 そして、その流れがスピード感あふれる驚愕の殺陣となった「るろうに剣心」の3部作につながったようです。
 大げさに言えば、黒澤明以来の時代劇の殺陣の革命でした。ワイヤー技術とラバー刀を駆使したものですが、やはり、それまでになかった殺陣を創造したアクション監督の力だったと改めて知らされました。
 また、こうした新たなアクション監督の出現が、時代劇だけでなく、SF映画「亜人」でも、銃をつかった格闘シーンにつながっているそうです。
 もちろん、若く運動能力の高い佐藤健をはじめ敵役の綾野剛(ガンツ2の黒服星人のボス役)達の努力と熱意もあるようですが、観客を驚愕させるアクションシーンを創り出せるアクション監督が何人も出現したことが、邦画界にとって大変意義のあったことだと思います。
 本書では、こうした邦画界のアクション界の動きを、それぞれのキーマンごとに詳しく紹介していますが、実は、これらのアクション監督は、みなさん、ハリウッドに渡って経験を積んできた人たちということでした。
  やっぱり、本場の技術が凄いのでしょう(例えばDVDの「ボーン」シリーズのメイキングなど見ると、撮影用の車の改造やアクション・プランの創意工夫には驚かされます。)が、それ以上に、そうした現場を体験し身に付けきた彼らの熱意と根性に敬意を称したいと思います。
 世界は確実に狭くなっていますので、この分野に限らず、VFX分野でもそうですが、最近は単身渡米し、本場で活躍する若者が増えてきています。うれしいことです。もはや国内だけの狭い料簡ではだめでしょうねえ。やっぱり世界を相手にした様々な分野で若い人に頑張ってほしいものです。
 本当は、政治の世界が一番そうなってほしいものですが、まあ、銀幕の夢にもならないでしょうねえ(笑)。
 

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