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2018年6月 5日 (火)

スーパーマン

  私にとって、「スーパーマン」と言えば、1978年のクリストファー・リーブ主演の映画です。なにしろ、お子様向けのアメコミをB級ではなく、大人向けの超大作映画として製作した、歴史的な第1号なのです。
 まず、あの大スターのマーロン・ブランドがスーパーマンの父親役として出演するなど、当時としては信じられない出来事でした。加えて、敵役に当時売り出し中のジーン・ハックマンなど脇役もそうそうたる陣容です。
 そして、主役には新人クリストファー・リーブの抜擢です。あのド派手で漫画チックな赤と青のコスチュームがさほどおかしく見えないほどの適役でした。後年のスーパーマンの呪いが残念でなりません。
 監督は、リチャード・ドナーで、アメリカの田舎の農場風景などを悠々と描いた演出は、まさしくA級の風格がありました。 
 このエポックメイキングな作品があってこそ、今のマーベルを中心としたアメコミ映画の隆盛につながっていると断言できます。もっとも、現実には、このシリーズは、ほぼ4作で消滅(3作目はコメディ化し、4作目はC級の出来で、当然の結果)し、その後、バートン監督の「バットマン」によってその流れは確立したと言えますが・・。いずれも、DCコミック製です(笑)。
 
 この第1作目と同時並行で製作されていた第2作が「スーパーマンⅡ/冒険編」ですが、増高した予算のせいでドナー監督が製作首脳と揉めて、監督が途中でリチャード・レスター監督に交代しています。
 このレスター監督は、「ジャガー・ノート」、「三銃士・四銃士」、「ロビンとマリアン」というコメディ・アクション映画というような小粋な作品を作った実にセンスのいい才人です。
 実は、この冒険編が、私の一番のお気に入りで、ゾッド将軍とその愛人の不貞腐れぶりが大好きなのです。1作目も雰囲気は良いのですが、地球の自転を逆転させて、時間を戻すという、驚天動地のラストがなんとも気にいらないのです。だって、どう考えてもおかしいでしょう(笑)。
 
_new  それはともかく、スーパーマン何十周年とかで、最近発見されたマーロン・ブランドのフィルムを使って、当初のドナー監督の構想を映像化したと称するブルーレイが発売されています。リチャード・ドナー・カット版と冠したものですが、いやはや、どうなっているのでしょうか。        
 DVDでは、劇場公開版、ディレクターカット版とか、ことなる編集版がいまや普通に発売されていますし、その手の常習犯のリドリー・スコット監督などは、「ブレードランナー」で発売のたびに、異なる編集版を出して、最終的には「ファイナル版」と銘打ってラストまで変えてしまいました。
 ジョージ・ルーカス監督も、「スター・ウォーズ」のブルーレイ版では、あとからCG映像を加えて、漫画映画のようになってしまいました。劇場公開版のブルーレイが無いのです。困ったものです(笑)。
 それでも、監督が異なる再編集とは前例がないことのように思えます。リチャード・レスター監督はお亡くなりになっていますし、編集権は製作会社が持っているのでしょうねえ、きっと。
 
 さて、今回、この前代未聞のドナー・カット版のブルーレイを観たのですが、スーパーマンの正体がわかるシーンは、なるほど劇場公開版よりはるかに説得力があります。この箇所は、素直に感心します。
 しかし、スーパーマンが人間に変換される前に、ベッドシーンをこなすのはおかしい。映画「ハンコック」を見よ。その答えがあります(笑)。
 そして、やっぱり、ラストは、第1作目と同じように、地球の自転を逆転させて、破壊された町をもとに戻しますが、この場合、死んだはずのゾット将軍も生き返るし、最後のオチの懲らしめも意味が無くなるのではないか?と心配になります。脚本が理屈に合わないぞ!!と思わず、天を仰ぎました。こういうことが許されるのか、地球の自転を逆転させてほしいものです。
まあ、半額値引きとはいえ、こんなブルーレイ・トリロジー(7作品入り)BOXを購入する自分もどうかと思いますねえ、反省、反省。 

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