ガラモン
映画に関連する趣味としての模型作りも、時間に余裕ができると、何故かイマイチ製作意欲が湧かなくて、というより、「ミクロの決死圏」の潜水艇や「ターミネータ-2」のキラーマシン(タンク)などはその組立の部品数の多さに怖気ついている状況です。
こうした事態を打開すべく、とりあえず、部品数の少ない模型キットから挑戦することにしました。結果、やっぱり生物系ソフビキットになりましたが、TV映画「ウルトラQ」に登場するガラモンです。実は、このキットはビリケン商会の傑作ソフビ・フィギュアなのですが、身体中の無数の棘(といっても、わずか35パーツなのですけれども(笑))に恐れをなして放置したままになっていたものです。
作業をはじめると、さすがにビリケン商会の模型で、名匠ハマ・ハヤオ師の作品だけに本当に映像を見事に切り取ったような造形ですし、27cm程度のやや小ぶりなサイズですが、何といっても、ユーザーにとって実に組み立てしやすい造りになっているのが素晴らしい。改めてその手腕に感心します。
さて、今回、さらに驚いたのが、彩色の手順です。設計書に丁寧な塗装の手順が記載されており、そのとおりに塗装したところ、予想以上の効果がありました。特に、赤い背中や頭部について、下地のベースをつや消しブラックで塗装した上で、シャインレッドと少量のカッパー、さらに多量のフラットベースを調合した塗料を上塗りするという指図が見事に決まりました。いやあ、さすがプロの色彩設計は違います。
なかなか、勉強になりました。
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