世界のカルト監督列伝
お馴染みの映画秘宝から別冊「世界のカルト監督列伝」という雑誌が発売されました。不況と言われる出版業界の中で、洋泉社は、なかなか元気で、最近、特撮やらホラーなど様々なカルト映画特集雑誌を立て続けに出版しています。いまや、そうしたジャンルにそれだけの需要があるということでしょうかねえ。
例えば、何故か、市川崑の「悪魔の手毬唄」や、直近では、本多猪四郎監督の「フランケンシュタインの怪獣・2編」の大型本、それと並行して、アクション、SF/ホラー物の、昔風に言ったら、”色物”というか、B級映画の別冊を盛んに出版してるのです。一方、普通の映画関係は、あまり出版物を目にしないので、世の中がカルト系にシフトしてきている感じすらもします。なにしろ、ゾンビもいまや、すっかりA級ですから、本当に変わったものです。
さて、前置きが長くなりましたが、この「世界のカルト映画監督列伝」は、カルトと冠してはいますが、一部のマニアだけに熱狂的に愛される映画の監督を集めた、というより、血みどろ、アクション、ホラーなどの”映画秘宝”的ジャンル映画の監督特集ですねえ。いまやメジャー監督もいますし、・・・。
例を挙げると、クエンティン・タランテーノ、サム・ライミ、ジョン・カーペンター、ブライアン・デパルマ、ポール・ヴァーホーヴァン、ギレルモ・デル・トロ、サム・ペキンパー、ジョー・ダンテ、ジョン・ランデス、テリー・ギリアム、トビー・フーパー、マリオ・バーヴァ、デビット・フィンチャー、ジョージ・ミラー、ダリオ・アルジェント、ピーター・ジャクソンなどなど盛りだくさんです。 逆にいうと、現在活躍中の、普通のジャンルの監督をあまり知らないことがわかりました(笑)。
この特集の一番の読みどころは、こうした監督たちの現状を取材しているところです。一世を風靡しても、いまや厳しい事態に追い込まれている状況も見られ、やっぱり、ハリウッド、いや、映画の製作現場というのは、大変過酷で非情な世界ということを改めて知らされます。
スティーブン・スピルバーグやリドリー・スコットなどのホンの一部の天才たちだけが常に第一線に存在することができるのでしょうかねえ。
多分、我が国の映画界も規模は違っても、同じ状況でしょうねえ。いや、予算が少ない分、もっと過酷な地獄かもしれません。あの巨匠小林正樹監督の晩年は涙します。
それだけに、改めて、本当に、映画監督という職業には、あこがれと敬意を表したいと思います。
そして、やっぱり悲しいのが、「今夜は、ロマンス劇場」ではないですが、忘れ去られる監督たちです。
左のあちらで編集された映画監督501人には、選ばれていないのです。まあ、我が国のひどい監督が載っているので、あくまで一編集者の偏りと思いたいのですが、実際、アチラの評価はどうなんでしょうかねえ。・・・私はあくまでその生み出した作品群は傑作ばかりと思っています。
まあ、芸術の評価は、時代ともに移り変わります。生前は持てはやされた宮廷画家の絵が時の流れに葬られ、まったく無名のゴッホなどが後世では高く評価されていることは、有名なお話で、ある意味当然なのですが、それとは少し違うような気がします。
やっぱり、映画の評価はなんか変だなあ。映画評論家と称する輩が勝手に捻じ曲げているような気さえします。
まあ、結局、誰がなんと言おうとも、劇場の出会いの中で、「好きな映画は好き」でいいのだ!(笑)。
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