ジオストーム
映画「ジオストーム」のあらすじは、ある日、突然、全世界の気象をコントロールしている気象衛星が暴走をはじめ、世界各地に大災害を引き起こすというものです。
以上の短い紹介文章ですべてを語りつくせるような、全くひねりの無い予想した通りの映画でした。
この映画の見せ場は、つまるところ、架空の気象衛星のセットや各地の大都市の破壊シーンなどのCG映像なのです。リアルな宇宙ステーション、周囲を瞬間に凍結させる寒波、地面まで沸騰させる熱波、巨大な津波の襲来など、これでもかというほどの物量ですが、今や、どっかで見たことのある映像なのです。やっぱり、こけおどしだけでは感動しません。
しかも、主演は、肉体派のジェラルド・バトラーなのです。無敵の強さです。今回は、衛星を作った天才科学者という設定(そうは見えませんが・・)ですから頭脳まで凄いのですから、安心(?)してお任せください(笑)。
さらに、エド・ハリスが将軍役ですから、もう見え見え、バレバレの筋立てです。
さらに、エド・ハリスが将軍役ですから、もう見え見え、バレバレの筋立てです。
そして、ストーリー展開も、あっけなくわかる工作者の正体、とても大統領のシークレットサービスとは思えない女性ボディガードの倫理観、全く優秀とは見えない主人公の弟の官僚の行動など、あきれるほどのご都合主義でお話が進みます。
結局、大惨事の割に、スリルもサスペンスも感じられず、サプライズも無いまま、お話はタンタンと進み、主人公たちの自爆する宇宙ステーションにとどまった英雄的行為で、世界の終末を引き起こすジオストーム(地球規模の暴風雨)の発生を寸前で食い止めるのです。
ついでに言えば、本当に千に一つ以上の偶然で、都合よくハッピーエンドになるのも素晴らしいじゃないか。
是非、何も考えず、何も言わず、楽しんでください。
この作品の価値は、冒頭に紹介される現在の実際の地球温暖化を記録した数秒の映像に、いまアメリカでこの映画を作った意味があるのです。それを褒めましょうヨ。
この作品の価値は、冒頭に紹介される現在の実際の地球温暖化を記録した数秒の映像に、いまアメリカでこの映画を作った意味があるのです。それを褒めましょうヨ。
それにしても、ハリウッドでは、日本人と言えば、何故、いつも黒の大きな雨傘を差しているのでしょう。昔は、眼鏡とカメラでしたが、今は、日本製の傘。その性能が素晴らしいゆえのクール・ジャパンなのでしょうか、全くわかりません。欧米人は雨が振っても、傘を差さないのか(笑)。そういえば、イギリス人は傘はステッキ代りで雨でも差さないそうですねえ。
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