スター・ウォーズ 最後のジェダイ
一体、映画「スター・ウォーズ」は何処へ向おうとしているのだろうか、最新作「最後のジェダイ」を見てつくづく思いました。
第1作をはじめとする3部作のような、わくわくする痛快娯楽活劇の雰囲気は微塵も感じられません。時折挿入されるとってつけたようなユーモアも逆効果です。変なペンギンを食っているシーンなど悪趣味です。
全体的に王立劇場で演じられるシュークスピア劇のような重厚な雰囲気(見たことはありません(笑)が・・)なのです。物語のダークサイドを極めようとしているのですかねえ。
しかも、主演のレイ以外の登場人物の役者さんが、みんな、なんとも濃いのです。例えば、何をやっても味方に大損害を与えるラテン系のパイロットさん、よく見ると顔の造りがごつすぎる黒人ヒーロー役、今回初登場のタンクロウのような中国系の女優さん、そのほか指令室のメンバー達はいずれも個性的な容貌をしています。人類型以外の異星人とのバランスを考慮した配役なのでしょうかねえ。個人的な趣味かもしれませんが、あんまり共感いたしません。古典的と言われようが、やっぱり映画は美男美女で固めてほしいものです。
さて、これから先は、ネタバレになるので、未見の方は読まないようにしてください。
まず、ジェダイ・マスターは、何故、直ぐに隠遁するのかな?過去作でも、ヨーダ老も登場しますが、この老師も、オビ・ワンも隠れていましたよねえ。ルークだけが責められるものでもないですよね、伝統に則っただけ?(笑)
しかも、直ぐに、弟子がダークサイドの誘惑に負けるのも同じです。指導方法が悪いんじゃないか、と思ってしまいます。いまさらながら「失敗を教えるのが一番」?、あほか?
しかし、一番がっかりしたのは、主人公のレイの素姓です。
あれだけ、ルークとの関係を思わせぶりに描いておいて、結局、全く無関係のただの路傍の人の娘?それは無いじゃない?
殺人事件が自殺だった、みたいな筋書きは、観客の予想を覆す妙手ではなく、期待を裏切る悪手です。第一、大衆受けする貴種流譚にならないじゃないか!!
それに、ラテン系のサブキャラの作戦が全て成功しないことが、いや、それ以上に結果的に本来の作戦をぶち壊し、味方に壊滅的な損害を与えてしまうことが逐一不愉快ですし、大変な犠牲の結果を登場人物だけが温かい目で見守るのが、不思議でなりません。
観客としては、カタルシスは全く感じられないのです。
まあ、褒めるところと言えば、ラスト、石の惑星の塩原でのジェダイ同士の決闘シーンですが、さすがに黒澤明の時代(ジダイ)劇からインスピレーションしたという程度の迫力はありました。
また、悪の最高指導者があっさり殺されるのがよかった。あんな顔の真ん中にへこんだ傷のある貧相な悪玉はまったく魅力がありません。何か意味があるのかもしれませんが、デザインが悪すぎます。
さてさて、次回作はどうなるのかなあ?今回はむちゃくちゃな方法で生き残ったレイア姫も、実際の役者が死亡されていますから、どうするのでしょう。契約が心配になります(笑)。
それにしても、ほとんどの登場人物に全く魅力がないから、困ったものです。加えて、映像の方も、どれも見たことのあるような絵で、しかも見せ場の悪のリゾート都市の情景も、あまりにも安直な美術で失望しました。銀河系とはとても思えません。コスプレのカジノの風景です(笑)。
ということで、この作品の評価はどうなのでしょうねえ。ハン・ソロに続き、ルーク殺しだけが評価されそうです(笑)。確実に言えることは、上映時間3時間は長すぎです。こんな作品の出来でSW人気が続くのでしょうか?一般的なSF映画ファンとして、少々心配します。
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