あなたの知らない「レトロ特撮」の素晴らしき世界
映画の素晴らしい世界をマニアックに紹介する雑誌社「洋泉社」から、「あなたの知らない『レトロ特撮』の素晴らしき世界」という単行本が出版されました。
この本は、今までありそうでなかった、ハリウッド映画のCG以前の特殊撮影が有名な作品を極めて主観的に紹介したものです。
日本の場合、特撮の神様である円谷英二が非常に有名ですが、アチラの映画と言えば、モデルアニメーターの神様レイ・ハリーハウゼンや特殊メイクアップの巨匠ジャック・P・ピアース以外は、ほとんど知りません。
もっとも、特殊撮影として見破られたらおしまいというのですから、やっぱり、特撮と気が付かなかったという方が、名匠たる名匠の所以なのでしょうか。
私の洋画初体験「バルジ大作戦」は、本物の戦車を使った堂々たる大作なのですが、ミニチュア戦車も多数使われているそうです。信じられません。何処の場面かな?、見直してなんとしても見破りましょう(笑)。
さて、著者が、ハリウッドの特撮の第一人者として名前を挙げるのが、ジョン・P・フルトンという人です。古くは、「フランケンシュタインの花嫁」や「透明人間」であり、そのガラス越しの合成など、いまだに当時どんな技術をつかったのか、わからないという伝説の持ち主です。そして、紅海の海が二つに割れるシーンやベンハーの大海戦なども担当したといいます。
私自身、もともとSFやファンタジー映画の特殊撮影には大変興味があるのですが、普通の映画に使われた特撮シーンには、あまり気にもしてませんでした。
この本の著者に脱帽です。よくぞ、ここまで調べたと感心しました。
とりわけ、爆発フェチというのでしょうか、様々な作品の爆発シーン、破壊シーンを丹念に分析、批評していることには参りました。世の中には、こんな人がいるのだと改めて感動です。
さて、このように、この本では、著者の個人的な趣味を基に、ハリウッド古典を中心にかなりの数の作品を紹介しており、少し過大評価かなという部分もあるのですが、いまだ未見の作品も多くあって今後の再発見を期待するところです。
最近は、この手の作品も結構DVDで新発売になりますので、楽しみも増えます。いやあ、有難いことです。
こんな贅沢な無駄が許される幸せで平和な世の中がもう少し続きましようにお祈りしましょう(笑)。
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