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2017年7月 9日 (日)

ジョン・ウィック:チャプター2

  キアヌ・リーブスが久々にアクションスターとして返り咲いた「ジョン・ウィック」の続編、まさしく、タイトルどおり、「ジョン・ウィック:チャプター2」なのですが、どうも期待しすぎましたか、アクション以外はやや物足りません。
_new  物語は、前作の直後、ロシアマフィアに奪われた愛車を殺したボスの弟のアジトに取り戻しに来るシーンから始まります。相手のボスの弟はすっかりビビっているものの、結構、手下たちが頑張ります、が、結局、部下は全滅です。もっとも、ジョン・ウィックも三下たちに相当やられますし、愛車もぼこぼこになりますので、どうも、強いのか、運が良いのか、よくわかりません(笑)。
 さて、今回は、イタリアマフィアのボスの弟から、かつての血の誓約を立てに殺しの依頼を頼まれたあげく、ジョンが断るやいなや、亡き妻との思い出の家を爆破されるのです。
 
 しかし、前回からのレギュラーである殺し組織のドンの助言、つまり殺し屋ホテル内での仕事と双璧をなす血の誓約の掟を諭され、仕事を受けるのですが、結局は、依頼者から命を狙われる罠であって、ついに復讐を決意するというストーリーなのです。
 面白かったのは、暗殺のために渡ったイタリアの殺し屋ホテル(なんと世界的なホテルチェーンなのだ(笑))のソムリエに銃の注文したり、裏町の仕立て屋で裏地に防弾加工したスーツを仕立てるエピソードなどは、プロフェッショナルの世界をユーモア交えて描いた名場面です。そのシーンでの銃器の薀蓄は、その道の好事家にはたまらないのではないでしょうか。
 そして、黒のスーツで身を固めたジョン・ウィックがブギーマンに復帰するのですが、もうそこからは、銃激戦と格闘技の連続です。とにかく群がる敵を撃ちまくります。前作で有名になった「ガン・フー」技もド派手になり、投げて、決めて、銃で止めを刺すアクションが延々続きます。
 しかも、裏切った依頼人は、ジョン・ウイックの首に700万ドルの賞金を懸け、ニューヨーク中の殺し屋に狙わせるのですが、この辺の殺し請負システムがなかなかユニークですし、笑えます。殺し屋稼業があんなに大勢いる世界も笑えます。そういえば、前作の殺し現場の掃除人の親方がなかなか良かったのですが、今回は残念ながら登場しません。ただ、車の修理屋のボスは登場するのでここは大目に見ましょう(笑)。
 ともかく、殺し屋にカムバック後は、敵の三下や町中の無数の殺し屋をひたすら殺しまくります。いやあ、さすがに、見飽きて来ます(笑)。ジョン・ウィックも全身傷だらけですが、うたれ強いレベルを超えてまるで不死身のようです。
 そして、最後は・・・というオチは最低の礼儀としてお話しません。第一、第3作目が進行中のようですが、凄腕の殺し屋と言ってもやはり組織あっての物種ですから、次回作はなかなか苦しい展開になりそうです。子連れ狼のようにはイケないでしょう(笑)。
 全体の評価としては、アクションは十分すぎるほど楽しめましたが、カタルシイに至るにはもう一味、主人公への共感や魅力ある女優の不在など、何かが足りない気がしました。そこが残念でした。 ヒット作の続編の難しいところです。

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