ティラノサウルス 松村しのぶ作 タイプA
今から25年ほど前に、海洋堂から松村しのぶ作のティラノサウルスの1/20ソフビキットが発売されています。このキットには、タイプAとタイプBの2種類があり、タイプBについては、これまで何度も再版されてきていましたが、タイプAは全く発売されず、幻のキットになっていました。 このブログでリペイントを紹介したのがタイプBの廉価版です。
ところが、先日、ヤフーオークションに、この幻のタイプAの完成品が出品されました。完成品と言っても、物自体は、台座に棒で足を固定しているにもかかわらず、経年のため、ソフビが変形し斜めに傾いている悲惨な状態です。
しかし、出回り品が少ないせいか、人気が高く、かなりな激戦となりましたが、なんとかゲットすることができました。さすが、やはり名匠松村しのぶ作は違いますねえ。
このAタイプは、現物を手に取って改めてわかりましたが、想像以上に難物でした。
直立しているBタイプとは異なり、2本足で歩いている途中の形のせいか、自立が困難な姿勢ですし、足の股関節部分が、材質の変形要素を除いても、どうにも不自然なのです。
このあたりの事情が、海洋堂をして再版しなかった理由なのでしょうねえ。
しかも、でかい。全長60cm、塗装ブースの横幅一杯なのです。いやあ、作業に苦労しました。
ともかく、まずは、青く塗った塗装を全面はぎ取ります。これが面倒なのです(笑)。そして、最も重視したのが、台座の支えなくして自立させることです。
直立させるために、斜めにゆがんだ右足を外し、レジン液を注入するとともに、その発熱でゆがみを矯正し、股関節もパテで改造です。結局、右足一本で直立することができました。
直立させるために、斜めにゆがんだ右足を外し、レジン液を注入するとともに、その発熱でゆがみを矯正し、股関節もパテで改造です。結局、右足一本で直立することができました。
あとは、これまでブログで紹介したように、Bタイプと同じ手法で塗装したのですが、実はこのキットは、体表の皺が全体的に深く彫り込まれており、墨入れ表現が過度に目立つ結果となりました。あとから黒い影の部分をホワイトで修正もしたのですが、かなり皺が目立つ、いわば老体のティラノサウルスの風貌となりました。
ということで、眼も白内障を患っている年老いたレックスという設定にこじつけました(笑)。
ということで、眼も白内障を患っている年老いたレックスという設定にこじつけました(笑)。
では、ご覧ください。とにかく立っています。
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