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2017年4月 2日 (日)

パッセンジャー

  映画「パッセンジャー」は、5000人の乗客(パッセンジャー)を乗せた120年もかかる惑星間移住のための移民宇宙船が舞台のSF映画です。
 なにより、その宇宙船が素晴らしい。見事としか言いようがありません。半光速で居住空間が回転しながら航行する、一見エイリアン製のような美しくも奇抜な船体のデザイン。それ以上にその宇宙船の内部の美術が凄いのです。冬眠施設や通路や食堂など、冷たい程の質感と洗練された機能美、そして客の階層別(料金)による客室構造など、ため息がでるほどの華麗なセットです。
_new  そして、この極上の舞台で「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンスと「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のクリス・ブラッドという今人気絶頂の二人の俳優が競演するのですが、肝心なお話がなんともすっきりしないのです。
 
 簡単に言えば、孤独で不幸だった男が一方的な思いから奸計を用い、成功して幸せな人生を送っていた女性を全く異なる人生に陥れ、騙したまま愛し合った後、その男の行為が暴露された後も二人は幸せに暮らすことができるか、というストーリーです。
 
 普通、こうした犯罪行為は許されるはずもなく、演じる俳優には反感しか覚えません(よくこんな役をクリス・ブラッドが演じましたね)し、なんらかの罰を受けるべきなのですが、さすがハリウッドの映画屋は、世界の終わり(5000人の乗客の乗る宇宙船の爆発)という最大級のクライシスを用意し、その危機回避を軸にうやむやなラストに着地させています。
 
 加えて、良く考えると、お話が都合良すぎます。乗客たちの中で最初に目覚めたのが修理のできる技術者であり、最後に目覚めるのもローレンス・フイッシュバーン演じる機関長という具合に、危機回避に向けて至れり尽くせりです。
 しかも、絶対に故障がないという巨大な宇宙船のくせに、隕石一個で崩壊ですし、5000人もいるのに、医療ドッグ装置は1台しかありません。そう、タイタニック号の寓話なのでしょう。ちなみに、マイケル・シーン扮する下半身丸出しのバーテンロボットは秀逸でした。
 
 しかし、繰り返しますが、なんともすっきりしません。ラストの船内に茂った大木には笑いましたが、やはり、クリスは、あの噴出孔の前ではドアの楯程度で命が助かる筈もなく、英雄的な死を迎えた結果、ジェニファー・ローレンスが免罪符的に付け加えられたもう一つの方法を選ぶというラストを用意すべきでした。これなら日本人はスッキリと納得するのではないでしょうか。
 最後に、この女優さん、ジェニファー・ローレンスは以前よりずいぶんきれいになりましたねえ。どうですか?
 
 

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