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2017年1月22日 (日)

ハワード・ホークス映画読本

  私のお気に入りの映画監督の解説本「ハワード・ホークス映画読本」が出版されています。著書は、ホークス監督の信奉者と自認する映画評論家山田宏一氏です。
 
51aozgg8ncl_sx337_bo1204203200_  この有名な評論家は、ホークスの映画を定義し、「映画が映画であるだけですばらしい。」と喝破しています。
 誠に慧眼です。とかく、世間では純粋な娯楽映画を低く見る傾向があり、思想とか、メッセージとか、芸術性とか、そういったものが付加されていないとどうも評価されない風潮があります。我が国の権威ある「キネマ旬報」がその最たるものかな?なにしろ、毎年のベストテンは見たこともない映画ばかり並んでいます。
 
 しかし、本当はホークス映画のように、映画の醍醐味や面白さを純粋に楽しめばいいのです。この読本は長年私が抱いていた思いを代弁してくれました(謝、謝)。
 
 加えて、ホークスの映画の面白さについて、活劇と喜劇が絶妙に融合している凄さや登場する勝ち気なヒロインの造型に関して現代を先取りしたその秀逸さを軽妙な文章で浮き彫りにします。
 もっとも、この監督へのこうした評価は、1950年代にフランスのヌーヴェル・ヴァーグ派の映画監督たちが偉大な作家だと指摘した結果、本場アメリカに逆輸入されたことが有名であり、それまではアメリカでも単なる娯楽作品を作る職人監督と位置付けられていたようです。どこも、おフランスに弱いのかなあ。・・・我が国の三隅研次監督もそうです。もっと再評価をお願いします。
 
51rpcje17ml_sx331_bo1204203200_  それにしても、この本は今年が生誕120年に当たる記念出版ということですが、以前に分厚い伝記本を買った覚えがあります。やたら膨大な分量で高額な翻訳モノだったのですが、難解な和訳が読めずに放置しました(笑)。
 
 今回は、この本を読んで、久々に若いころの愛読書で、当ブログのタイトルの元ネタ「お楽しみはこれからだ」シリーズのわくわく感を思い出しました。もったい付けた難解な文学的な評価や政治論、楽屋ネタなどではなく、映画のシーンについて仲間内で面白さを語り合うような映画本がやっぱり楽しいものです。その意味で、この本は名著(笑)です。
 
 思えば、ホークスの映画は、西部劇の「リオ・ブラボー」、「エル・ドラド」、「赤い河」をはじめ、「ハタリ」、「ガンガ・ディン」、「ヨーク軍曹」の活劇、喜劇「赤ちゃん教育」、「ヒズ・ガール・フライデー」などがお気に入りですし、以前TVで観た「男性の好きなスポーツ」などはDVD化をかねてより切望しています。本当に120年記念なら一刻も早いDVD化を願います(笑)。
 
 しかし、巻末の作品リストを改めて眺めてみるとまだまだ未見の作品、正確に言うと観たことがあるもののDVDを収集していないものがたくさんあります。
 ということで、これからアマゾンで注文です。とりあえずは、廉価版「コンドル」「脱出」「紳士は金髪がお好き」・・・アレ!!「リオ・ロボ」が無いなあ。
 「ピラミッド」は少し値段が高い?
 
 そういえば、「ヒッチコック読本」についても、最近出版されています。同じく若いころ相当ヒッチコック映画に傾倒した時期もありました。
 今後の読書の楽しみが増えました。 
 
 

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