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2016年9月25日 (日)

ハドソン川の奇跡

  久しぶりに、まともな大人の映画を見た思いがします。
  「ハドソン川の奇跡」は、監督クリント・イーストウッドの最新作で、前作「アメリカン・スナイパー」に続く実話の映画化です。
 
_new_new   お話は、離陸後、鳥の群れに衝突し、両エンジンの推力を失って墜落する155人を乗せた旅客機をハドソン川に不時着させた、通称”サリー”という機長の英雄譚・・・ではありません。
  乗客全員の命を救ったのにも拘わらず、国家運輸安全委員会(NTSB)による、「近くの空港の滑走路に着陸できたにもかかわらず、無謀な不時着をした」という疑惑をかけられ、極限まで追求されるお話なのです。
 いやあ、機長という人の命を預かる者の責任は限りなく厳しいものです。
 救出後、最後に脱出した機長が助かった乗客の数を確認する姿は感動的です。
 冒頭からエンジントラブルのシーンが始まりますので、こりゃ黒澤明の「暴走機関車」かと思いきや、機長の悪夢なのです。
 映画は、NTSBの厳しい追及の中で様々な事実が浮かびあがり、機長の人生と苦悩を描きます。調査中の間、英雄扱いするマスコミに翻弄されながら、サリーの悪戦苦闘が続きます。
 あくまでエンジン・データやコンピュータ・シュミレーションなどを駆使して、「不時着」ではなく「墜落」というNTSBの委員に対して、機長自ら事実を探ります。このNTSB委員の追及のいやらしさが尋常じゃありません。完全な悪役です(笑)。
 圧巻は、公聴会での人間パイロットによるシュミレーション実験です。2回とも通常滑走路への緊急着陸が成功します。万事休止かと思えた最後の時、サリーの発言により大逆転となります。
 
 安心してください、見事なハッピーエンドです。法廷劇の醍醐味を思う存分味わえます。
 それにしても、この映画はイーストウッド86歳の作品です。96分という上映時間の中で、時間と空間を自由自在に料理し、観客に提供しています。もう名人芸としか言えません。ごちそうさまでした。

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