日本特撮技術大全
今回公開された「シン・ゴジラ」では、ゴジラが着ぐるみではなく、フルCGで全編製作(実は、「三丁目の夕日2」の冒頭で既にCGゴジラは登場していましたが、)されており、日本の特撮映画界もついに円谷歌舞伎を卒業し、本格的なCG技術の段階に突入したという節目の時に、時宜を得たというか、便乗商法というか、「日本特撮技術大全」という368頁にも及ぶ大著が出版されました。
この本は、円谷英二特技監督が始めた特殊撮影の技法などについて、照明、模型、操演などあらゆる分野から、当時の現場写真や図面での解説を入れて網羅しています。有名な「寒天の海」や「水槽の絵の具の雲」から「ホリゾントの巨大富士山の絵」など、日本で創意工夫した特撮の技法が、惜しげもなく紹介されています。結構、初めての写真が多く、感慨深いものがあります。
ただ、この本、やたら値段が高く、その割には、2冊のゴジラ映画の復刻シナリオをオマケで付けたせいか、写真の外箱ばかり立派で、本体の肝心な本の装丁が上カバーもなく、表紙などの紙質が安っぽく、まるで同人誌のような手作り感でいっぱいな状態になっています。
まあ、そもそも本の内容自体、戦前・戦後の材料が何もない時代から発想の逆転や創意工夫で特撮技術を生み出して来た歴史を記述していることを考えれば、案外似合っている装丁かもしれませんが、買う方、読む方の立場に立ってほしかったと思います。
個人的には、シナリオの復刻など興味がありませんし、実際、外箱から取り出したり、読むのに本当に不便なのです。
個人的には、シナリオの復刻など興味がありませんし、実際、外箱から取り出したり、読むのに本当に不便なのです。
しかし、この本の出版で、これまでのアナログの特殊撮影の総まとめが完成した気がしますし、「シン・ゴジラ」の公開で伝統的な特撮、とりわけこれまでの伝統的な怪獣映画がジ・エンドを迎えたと改めて思いました。
これを契機に、日本SF映画界も、長年のトクサツという成功体験への過度のこだわりを捨てて、ハリウッド映画並みのリアルな映像の新時代に入ってほしいものです。
以上、えらそうなことを勝手に言ってしまいました。すいません。
以上、えらそうなことを勝手に言ってしまいました。すいません。
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