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2016年4月10日 (日)

ちはやふる 上の句

 最近の日本映画はやたら二部作が多いのですが、観客にとってはどうも観に行くのが億劫になります。必ず中途で終了する宿命をもつ第1作が面白くなければ、完結編を見る気がなくなります。つまるところ、作品全体の正当な評価ができなくなります。・・などと文句を言いたくなるのは、最近、興行的な理由で単に尺を引き伸ばしただけのような作品が多くなっている気がするからです。
 映画人なら、例外はあるにしろ、基本的には作品全体を2時間前後でまとめてほしいものです。

_new というのも、今回、散々悩んだ挙句劇場に足を運んだ「ちはやふる 上の句」は、やっぱり中途半端な出来になっています。 

 いやそれ以上に気になったのが、原作漫画の千早と太一のイメージが微妙に違うのでとまどっています。

 特に、脚本が太一の目線で描かれているせいか、小学生の太一君の愚かな行動や独白する女々しい心理がどうもクローズアップされてすぎています。
 今回の映画の描き方は、「太一編」かもしれませんが、原作のみかけはクール(?)な太一君とはややかけ離れていて、なんともがっかりです。・・・妻と娘の影響で原作コミックを読んでいたのだ(笑)。

 そして無駄に美人でカルタ馬鹿という、ある意味非常に魅力的な主人公の千早を今回演じたのは、最近人気が出ている広瀬すずですが、実写で見るとなんとも元気が良過ぎる演技であり、白目の寝姿なども披露しますが、銀幕で一目惚れするには至りませんでした。誠に残念です(笑)。

 ともかく、次作の「下の句」の完結編で、やっと千早のライバルで無敵の女王が登場するようですので、やっぱり観に行くのは第2作からでよかったのだ。

2016年4月 9日 (土)

あやしい彼女

 多部未華子の「あやしい彼女」を観て来ました。この映画は、誰が何と言おうとも、もはや彼女の映画といって過言ではありません。久しぶりに銀幕の女優さんに恋をしました(笑)。
_new 実は私、何を隠そう、高校生以来の筋金入りのオードリー・ヘップバーンのファンなのです。その私になんということをしてくれるのでしょう、この映画は。
 前半、73歳のおばあさんが20歳に若返る場所である謎の写真館のウィンドウに飾られていたオードリー・ヘップバーンの写真が映し出された瞬間、心を撃ち抜かれました。
 元ネタの韓国映画も知りませんし、事前には詳しい情報も得ておりませんので、ヘップバーンネタが使われることは、不意打ちというか、反則というか、感激というか、こんなにうれしかった映画は近年ありません。

 この映画は、オードリー本人の写真だけではなく、ベスパや真実の口などの「ローマの休日」ネタも色々使われていますが、やはり、なんといっても未華子ちゃん(以下、このように呼びます。)の短い髪形やオールドファッションが、和製ヘップバーンという称号に値するほど似合っています。ぴったりです。ともかく、めちゃめちゃ可愛いのです。
 オバハンを演じる演技もいいが、ともかく可愛いが一番です。歌いっぷりも見事です。昭和の歌がまたいい。なんか本当に感動しました。これも演技でしょうか、うまい。
 また、湯あたりして白目をむいた姿には爆笑しましたし、彼女の変顔はその可愛さを倍増させ、コメディアンヌとしての才能も見せつけます。

 ともかく、徹頭徹尾、未華子ちゃんの映画でした。ラストもいいじゃないか。誰か、なんか文句ありますか(笑)。いやあ、真に楽しかったひと時でした。そして、彼女のためにも、この映画が大ヒットすることをお祈りします。  

2016年4月 2日 (土)

暗殺教室 卒業編

 昔からよく続編に傑作無しといわれていますが、今回の映画はその格言通りの映画でした。もちろん、エイリアン2とか、ターミネーター2とか、例外はあります。

Photo さて、第1作目の「暗殺教室」は、原作の漫画すら知らなかったせいか、結構面白く見たのですが、2作目になって、殺せんせいも見慣れたせいでしょうか、この「暗殺教室 卒業編」はなんとも無様な内容です。
 ただひたすら3月の卒業に向けて、原作漫画のエピソードを、学園祭やスナイパー、超生物誕生の秘密などを全くの盛り上がりも、見せ場も考えないまま、単に並べていきます。全く何のためにその話を選んだのかさえ理解できませんし、突然の目線を変えたような独白の挿入など、映画の基本的な文法すら忘れています。いやあ、シラケるレベルは半端なかったのには参りました。

 しかも、期待したラストも何かよくわかりません。原作自体の問題かもしれませんが、何かダマされたような終わりです。結局、「漫画」だったというべきでしょうか。ホントに残念でした。

 ついでに、ニノは、声だけにしておいたほうが良かった(笑)。

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